【BMW M3(E30型)】価格が高騰している人気の理由と価格

この記事は3分で読めます

【BMW M3(E30型)】価格が高騰している人気の理由と価格

あわせて読みたい記事:【アルファロメオGTエレクトリック】 芸術品レストモッドの仕様

あわせて読みたい記事:【間寛平】愛車の旧車初代NA1型ホンダNSXが極上ワンオーナー

あわせて読みたい記事:【松田翔太】愛車は旧車ダッジチャージャーやマクラーレンなど注目

現在、世界中で人気が上昇している初代モデルの「BMW M3」。その中古車のオークション落札価格が注目。まずは、「BMW M3」の人気の秘密から見てみましょう。


「BMW M3」:概要

あわせて読みたい記事:【ロバート・ダウニーJr】愛車のBMW3.0CS改がカッコイイ

1980年代後半、F1グランプリを直列4気筒1.5Lターボエンジンで席巻したBMWモータースポーツ社は、その活動を終了すると、新しいツーリングカーレースにターゲットを絞っていきます。そして誕生させたのが、初代M3(1986年・E30型)。当時始まって間もないグループA規定のツーリングカーレースに参戦するため、BMWは量産車とモータースポーツ仕様の車両を並行して開発。グループAのツーリングカーの改造範囲は厳しく制限されており、1年間で5000台以上の生産を義務付けられた量産車3シリーズは、最初からこのレースへの参加を想定して設計されていた。またすでにメルセデス・ベンツが「190E 2.3-16」を開発して1985年に参戦を開始しており、それに対抗するために開発を急ぐ必要もあった。そこでM1やM5に搭載されて大活躍していた3.5L直列6気筒エンジンを4気筒化、排気量を2.3Lとした新エンジンを開発。ボディは3シリーズ(2ドアセダン)をベースとしながらも剛性や空力性能を高めるためワイドトレッド化し、大きなホイールを装着するためにブリスターフェンダーを採用、さらにリアウインドウ角度が見直され、トランクをハイデッキ化して大型のリアウイングを装備、その結果、標準型3シリーズと共通するパネルはボンネットとルーフのみとなった。こうして完成したM3は、レースでいきなり連戦連勝、1987年にはロベルト・ラヴァーリアがBMW M3で世界ツーリングカー選手権のチャンピオンに輝き、ドイツツーリングカー選手権(DTM)で2度タイトルを獲得、5年間で多数の国際的なツーリングカーレースで数々の好成績を収めた。レースに勝つために設計されたM3は、同じクラスの車両はもとより、ひとクラス上の車両とも互角以上の戦いを展開、またサーキットだけではなくラリーでも大活躍。レース参戦をターゲットに開発されたM3は、最高出力200psでスタートし、1987年のエボリューションモデルで215ps、1988年のエボリューションⅡで220psに進化、ドイツツーリングカー選手権(DTM)のレギュレーション変更に伴い1990年に登場したスポーツエボリューションでは排気量が2.5Lとなり238psにパワーアップ。また、公道仕様の量産車は販売面でも大成功を収め、要望に応じて設定されたM3カブリオレ(765台)、レースでのタイトル獲得を記念した限定車も含めて、1990年に生産終了となるまでに1万7970台が販売。


「BMW M3 (1986年E30型)」:スペック

  • 全長:4360mm
  • 全幅:1675mm
  • 全高:1365mm
  • ホイールベース:2560mm
  • 車両重量:1165kg
  • エンジン:直列4気筒 DOHC
  • 排気量:2302cc
  • ボア×ストローク:93.4×84.0mm
  • 最高出力:200ps/6750rpm
  • 最大トルク:240Nm/4750rpm
  • 駆動方式:FR
  • トランスミッション:5速MT
  • サスペンション:ストラット/セミトレーリングアーム
  • 最高速:235km/h
  • 0→100km/h加速:6.7秒

「BMW M3」:スペック・価格

あわせて読みたい記事:【ワイルドスピードMAX】劇中車E39型BMW・M5のスペック

実にE30世代の「BMW M3」は非常に人気が高く価格が控えめな国は日本くらい。世界中では、近年その相場が上がりつつあるものの、個体数も多いためにその値上がりは比較的緩やかで、最近までは(スポーツエボリューションなど特殊なモデルを除くと)400万前後が中心相場。そういった中でオークションにおいて「560万円」という高い価格でアメリカのオークションでは落札されているようです。


「エクステリア」:純正パーツ+社外パーツのブランドミックス

あわせて読みたい記事:【ワイルドスピード2】 劇中車両のBMW323iS改のスペック

今回のオークションで落札されたBMW M3を見てみると、まずボディカラーは「Lachssilber Metallic」。ヘッドライトは欧州仕様となり、やはり欧州仕様のヘッドライトワイパーも装備。フロントバンパーはフォグライト含めて「エボリューション仕様」となっているそうですが、サイドウインカーも北米仕様のオレンジではなくユーロ仕様の「ホワイト」。ボディカラーがシルバーということもあり、オレンジ等の色味を廃し、モノトーンでまとめられています。

テールランプは社外品(スターテック製)、そしてスモーク仕様。ホイールは17インチサイズのACシュニッツァー製。サスペンションはビルシュタイン製ショックにアイバッハ製スプリングにてローダウン。マフラーはステンレス製の社外品へ。


「インテリア/エンジン」:オリジナル重視

あわせて読みたい記事:【ハルトゲF1】ベンツ300E改BMW製エンジン搭載・スペック

今回、落札されたBMW M3のインテリアは、ほぼノーマル状態を残した美しい状態ですが、アルパイン製のCDデッキ、そしてレッドのシートベルトの2点のみがカスタムされた部位だと紹介されています。

エンジンルームも非常に美しい状態を保っており、社外品のストラットタワーバーが装着され、パフォーマンスチップによってエンジン出力向上が図られているようです。

E30世代のM3は「初代M3」そしてモータースポーツ直結ということもあって人気が高く、今後も継続的に価格が上がってゆくことになりそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カテゴリー

芸能人

特集・まとめ

ランキング記事

管理人:CIMASHIMA

管理人:CIMASHIMA

今となっては思い出となる旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。