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【ハコスカGT-R】KPGC10型のトミカプレミアム仕様の詳細
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数々の名車がリリースされ、人気となっている大人向けのミニカー「トミカ プレミアム」シリーズ。5周年を迎えてガイドブックも登場した。そして、今回は、ニューモデルとしてリリース予定が日本国産旧車の王道「日産・スカイラインGT-R(KPGC10型:ハコスカ2ドアハードトップ)」。ベースモデルはシルバーのボディカラーだが、発売記念モデルはホワイトのボディカラーとなっています。
「ハコスカ(C10系)」:概要
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「ハコスカ(C10系)」は、1968年8月のフルモデルチェンジでデビューしています。日産との合併後初めて新規発売されたモデルとなっています。「羊の皮を被った狼」として「スカイライン神話」となった「S54B:スカイライン 2000GT-B」の後継として登場し、「GT-R」においては、レーシングエンジン直系の「S20」エンジン搭載、モータースポーツにおいては49連勝という金字塔を打ち立てた。ネーミングとしては、当時のツーリングカーのことをハコと呼んでいたことから「ハコスカ」と呼ばれるようになりました。エクステリアデザインから「ハコスカ」と呼ばれるのも理解できます。当初のグレード展開は、スタンダードとデラックスのみでした。1968年10月に直列6気筒エンジン搭載のGT(GC10型)を追加。S54型同様、フロントノーズを延長しているが、S54型と違い、開発当初から6気筒化を配慮した設計構造とデザインを備えており、6気筒モデルの方がバランスの整ったエクステリアデザインでした。
「スカイライン GT-R(KPGC10型:ハコスカGT-R)」
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現在においては世界的なスーパースポーツマシンとなっている「日産・GT-R」のルーツは、50年前に始まった。そのルーツの初代モデルとなる「スカイライン」の「GT-R(PGC10型:4ドアモデル)」は、1969年に「通称:箱スカ」としてデビューしました。シリーズとしては3代目「スカイライン」にあたり、ベースグレードは直列6気筒SOHCでしたが、「GT-R」は「S20型」エンジンを搭載したグレードとして登場しています。実は初代「GT-R」登場の背景には、先代モデルの2代目「スカイライン 2000GT-B(S54B型)」にさかのぼります。「スカイラインGT」は1964年にツーリングカーレースのベースモデルとして開発されたマシンでした。その後、市販モデルとして1965年に登場した「スカイライン(2000GT-B:S54B型)」の後継モデルとして、3代目「スカイライン」にレース仕様の高性能グレード「GT-R」を登場させたことがはじまりです。
「S20型のベースはレーシングエンジン」
1969年に登場した、初代の「GT-R(PGC10型:4ドアモデル)」に搭載された「S20型」エンジンは、日産の純粋なレースカー、プロトタイプレース車である「日産・R380」の「GR8型」エンジン技術をもとに開発されたものでした。
このスペシャル市販エンジンは、排気量は1,989cc、直列6気筒でDOHC、しかも4バルブ仕様を搭載していました。実に当時のフェラーリのレーシングマシンが2バルブ仕様のエンジンだったことを考えると、その特殊さがわかります。また最高出力は、当時の高性能車向け燃料の「有鉛ガソリン」仕様で160PS/7,000rpm、最大トルクは、18.0kgf·m/5,600rpm となったいました。これは、市販用に抑えられたセッティングであり、キャブレターをレースオプションであったソレックス製44PHH、もしくはウエーバー製45DCOEにするだけで最高出力は200PS前後まで簡単にチューンアップできると言われていたのでした。当初は「S54B型:スカイライン」と同じウェーバーキャブを装着する予定だったのですが、国内の「三國工業」がソレックスキャブのライセンス生産を行なうようになったため、ソレックスN40PHH×3機をチョイスしたということです。初期のセダンは有鉛ハイオク仕様の”K3ヘッド”を搭載していました。また、S20エンジンのパワー特性はGT‐Rのエキゾーストパイプが前3気筒、後ろ3気筒ずつの3 IN 1が2系統となっており、安定した流速を確保し効果的に排気をおこない、燃焼室内での高効率な燃焼を得ることにありました。そして、デュアルマフラーとすることで低速から高速までフラットなトルクカーブを得ることができ、低中速中心の日常用途から週末の高速ドライビング、サーキット走行と幅広い用途を想定した仕様でした。しかも、後期型の「GT-R(KPGC10型:2ドアモデル)」のワークスマシンは、燃料供給をルーカス社製の機械式インジェクションに交換しており、最終的には250PSから260PSまで出力していたというのです。それも、常時9,000rpmまで回しても壊れない耐久性を持っていたというから驚きです。そして、初代「GT-R」は、当初4ドアセダンとして登場しており、一見すると当時の上級セダンですが、タイヤの取付幅を広げたため、よく見ると通常モデルとの違いがわかる程度でした。それゆえにエンジンをかけた時の「S20型」エンジン音、キャブレターの吸気音や排気音から「羊の皮を被った狼」として存在感を表わしていました。
「スカイラインHT 2000 GT-R(KPGC10:ハコスカ)」:スペック
- 年式:1971年
- 型式:KPGC10
- 全長:4,330mm
- 全幅:1,655mm
- 全高:1,370mm
- ホイールベース:2,570mm
- トレッド(F/R):1,370mm / 1,365mm
- 車両重量:1,100kg
- エンジン型式:S20
- エンジン形式:直列6気筒 DOHC 24バルブ
- 排気量:1,989cc
- ボア × ストローク:82.0mm × 62.8mm
- 圧縮比:9.5
- 最高出力:160ps / 7,000rpm
- 最大トルク:18.0kgf-m / 5,600rpm
- 燃料供給装置:ミクニ製ソレックス N40PHHキャブレター ×3
- トランスミッション:5MT
- 駆動方式:FR
- サスペンションシステム:F ストラット / R セミトレーリングアーム
- ブレーキシステム(F/R):ディスク / ドラム
「トミカ プレミアム No.34 日産 スカイライン GT-R(KPGC10)」:価格
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エクステリアデザインとしてはボディシルエットは、サーフィンラインのRカットやリアクォーターなど忠実に再現されています。オリジナル通りリアフェンダーのみオーバーフェンダーも再現。発売記念仕様としてベースモデルのシルバーに加えてホワイトボディカラーが登場。
デュアルマフラーや給油口、もちろんRバッジも装着。
リアガラスはもちろん熱線なしのクリア。この角度は十分にハコスカGT-Rのボディシルエットを再現しています。
鉄チンホイールはクオリティ高いです。
発売記念仕様のホワイトカラー。
発売記念仕様は赤箱となります。
2020年4月25日発売予定 メーカー希望小売価格 800円(税抜)
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