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当時のレースで実際に使用され保管されていたエンジンを使用し、現代の技術で当時の姿を復元、復活を果たした「トムス」社の創世記を支えたレーシングマシンとなる「KP47 スターレット」です。
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エンジン本体は当時のまま、周辺機器は現代のものを使用し、絶版の部品類は「トムス」社にて測定・復元を行っています。エンジンは当時のレース車両に搭載されていた「3K-R」型です。
ベースエンジンとなる「3K」型は、排気量:1,200ccですが、「3K-R(137E)」型は、4mmボアを広げ、1,300ccへと排気量を増加させていました。このエンジンは、当時レギュレーションで年間50機製作し届け出れば認められた、エボリューションモデルとなるエンジンです。
この「トヨタ自動車」の「3K-R(137E)」型エンジンは、「トヨタ自動車」がレース用で「3K」型エンジンをベースに「ヤマハ発動機」が開発したDOHC16バルブシリンダーヘッドを搭載しています。
またプランジャーポンプ式インジェクションやスライド式4連独立スロットルバルブを装備していたことも注目できるポイントです。このスペシャルパーツである、DOHCヘッドや320度ハイカムなどのチューニングが施されて、車両情報によると最高出力は1万1,000rpmで299psを発生するポテンシャルを備えています。もともとOHVのエンジンですから豹変ぶりが凄いです。
またエンジン以外はボディをはじめほとんどが新たに製作されたもので3次元測定器など最新技術を駆使して、ワークスフェンダーなど廃盤になっている外装パーツも作り直されているということです。
そして、アドヴォックス製サスペンション、エンドレス製ブレーキキャリパー&ローター、ブリッド製バケットシートなどの最新アフターパーツも装着しているだけでなく、懐かしの井桁ホイールも、当時モノではなく新たにワンオフで削り出したスペシャルパーツです。
さらに、Defi製追加メーターなど必要最低限なモノだけが装着されたレーシーなコックピットとリヤハッチの中には燃料タンクとフューエルポンプ、コレクタータンクが搭載されています。