【湾岸ミッドナイト】ブラックバードのモデルの本物ポルシェターボ

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【湾岸ミッドナイト】ブラックバードのモデルの本物ポルシェターボ

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「湾岸ミッドナイト」は、クルマとクルマを愛する人間ドラマでファンを魅了し続けている名作です。そして、その初期から「S30型フェアレディZ:悪魔のZ」ととも登場するのが、「ポルシェ911:ブラックバード」。今回は、悪魔のZのライバルである「湾岸の黒い怪鳥(ブラックバード)」のモデルとなった「ミッドナイトポルシェ」に注目。


「エクステリア:ダウンフォースのための湾岸エアロ」

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ボディカラーは、アメジストメタリック。エクステリアでのポイントは、「湾岸エアロ」とも言われているフロントセクション。

フォグランプをビルトインし、ブレーキ冷却用ダクトがもうけられたミッドナイトポルシェワークスオリジナルのフロントバンパースポイラーを装着しています。リップ部を延長し、高速域でのダウンフォースが得られる形状とされています。バンパー中央の開口部の奥には、大型のエンジンオイルクーラーをセットしています。

またリヤのクォーター部分もポイント。リヤクォーターガラスに代えて、エンジンルーム内に走行風を取り込むエアダクトを装着しています。こういったカスタマイズは、「ポルシェAG」社の手によるもので、ボディ色と同じカラーに塗装されています。


「パワーユニット:ワークスチューン」

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パワーユニットのフラット6エンジンは、ボアφ98.0、ストローク74.4mmで、排気量が約100cc拡大。鍛造ピストンはマーレー。チタンコンロッド、カムシャフト、935用バルブスプリング、EXマニ、ウエストゲートなどはポルシェAG社製のレース用が組み込まれている。

タービンはノーマルのKKK製3LDZに代えてK33Sタービンが装着されています。これは、ポルシェのレーシングマシン934/935に使われていたパーツそのものだということ。935用EXマニを介して、リヤパネルぎりぎりにセット。

ポルシェの刻印が入ったウエストゲートもレース用。センターコンソールに設けられた機械式VVCによってブースト圧をコントロール。

燃焼効率アップのため、ツインプラグ化が図られたレース用シリンダーヘッド。エンジン下側にもプラグがあることから理解出来る。また、シリンダーブロック各部が面取りされているのも特徴。

キャブからインジェクションへの過渡期に見られた機械式燃料供給装置、ボッシュ製Kジェトロニックを採用。中身はポルシェAG社によるワンオフパーツ。その左奥に見えるのがエアインテーク。右奥にはツインイグニッションのため、イグニッションコイルがふたつ並べてセットされています。

インタークーラーはノーマルの3倍以上の容量を持つレース用で、その下に見える大型ファンがフロア下面の空気を強制的に吸い出し、空冷シリンダーを冷却する。

クラッチ&フライホイールはグループCカーのポルシェ956用を流用しています。ポルシェAG社製の4速クロスミッションは、ノーマルに対して2〜3速のギヤ比をクロスさせると同時にファイナル比を4.2から4.0へと低め、レブリミットまで回してシフトアップすると5000rpmで上のギヤに繋がるようにセッティング。燃調が濃いため4000〜5000rpmで出てしまう、加速の息つきを回避。そして、このチューンされた「930-65型エンジン」は、最大ブースト1.1キロで最高出力:610ps、最大トルク:71.5kgmを発生。そしてポテンシャルは、4速7200rpmで最高速度:340km/hをマークしたということです。


「足回り:ポルシェ社チューン」

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足回りに注目すると左リヤホイールハウス内にはミッションオイルクーラーがセットされていることが分かります。オーバー300km/hの領域でもミッションオイルの油温上昇を最小限に食い止め、ミッショントラブルを防ぐためカスタマイズ。

ダンパーユニットはビルシュタイン製をベースとしたポルシェAG社製の車高調整式サスペンションシステム。ノーマルスプリングは前後ともトーションバー式となっていますが、そそ構造を基にコイルオーバー化が図られています。トーションバーとコイルスプリングのバランスを取るため、セッティングには長い時間を費やされたということです。ブレーキシステムについては、十分な制動力とコントロール性を発揮するため、キャリパーは前後ともノーマルのままという。

これにパジッド製ブレーキパッドが組み合わされています。また、フロントブレーキには冷却用ダクトも追加。

パンクしてもタイヤがリムから外れることなく、80km/hで200kmの走行が可能なデンロックシステムを採用。市販車ではポルシェ959のみに装備され、956や962CなどのグループCカーからフィードバックされたダンロップが特許を持つシステム。


「インテリア:スパルタンなレース仕様」

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インテリアは、ダッシュボードからメーターパネル中央にタコメーター。そして、このタコメーターはレッドゾーンが7500rpmからはじまるワンオフパーツ。右には350km/hフルスケールとされたスピードメーター。これは、グループBマシンとして開発されたポルシェ959用が流用されて装備。それぞれのメーターはオフセットされて装着しています。ダッシュパネル中央部に装着された追加メーターは、排気温計と吸気温計。

シート形状はポルシェ959と同じながら、ドライカーボンシェルによって超軽量に仕上げられたポルシェAG社製フルバケットシートが装備されています。元々の内装色に合わせて、シート表皮は白の本革。6点式+斜行バーのロールケージは、ポルシェのレースマシンにも使われるマター社製。

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