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「フェラーリ」社で最も希少価値の高い車が1962年から1964年に39台だけ生産された「フェラーリ・250GTO」です。「フェラーリ・250GTO」は自動車界の「聖杯」と呼ばれ毎年価値が上昇し最高で76億円で落札されました。今では50億円以下で手に入れるのは不可能でイタリアの裁判所も「フェラーリ・250GTO」をただの自動車では無く芸術作品と自動車で初めて複製できない芸術作品として認定しました。「フェラーリ社」は「デ・トマソ・パンテーラ」のオマージュモデルなどを作った「アレスデザイン」社とアメリカフェラーリ・250GTO」の知的財産権について裁判で争っていました。
「アレスデザイン」社は1964年から「フェラーリ・250GTO」のデザインが使用されていなかったので2007年にEUIPOに商標を申請。当然のことながら「フェラーリ」社は勝手になにしてんだと抗議した事が発端で裁判になります。訴訟の内容は「フェラーリ」社が2008年から使っていないのに嫌がらせ行為を行い、第三者が同様に製造されたスポーツカーを製造および販売するのを防ぐために250GTOの商標登録をしたとして「アレスデザイン」社が訴えていました。企業がEUIPOでの商標権を保持するには、積極的に商標を使用する必要がありますが「フェラーリ」社は「フェラーリ・250GTO」のオマージュモデルなど「250GTO」と言う名称を一切使っていないので裁判では「フェラーリ」社に「250GTO」の所有権利は無いと判決が下りました。これにより「アレスデザイン」社が「フェラーリ・250GTO」のオマージュモデルを作ったり、「フェラーリ・250GTO」と全く同じボディのキットカーを販売したりと合法的に「フェラーリ・250GTO」の知的財産権を使用出来る様になります。
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