【T.50】マクラーレンF1の後継車が公開されスペックや価格に注目

あわせて読みたい記事：【0-100km/h加速ランキング：2019】1秒台の車もあり

世界の名車として有名な「マクラーレンF1」など、これまでスペシャルロードカーを設計してきた南アフリカのカーデザイナーである「ゴードン・マレー」氏。この度、自身の名前を用いた新たな自動車メーカーとなる「ゴードン・マレー・オートモーティブ(IGMブランド)」を設立し、ブランニューモデルとなる「T.50」の量産デザインを2020年8月5日に世界初公開しました。

「ゴードン・マレー」氏がコメントするには、「T.50」は実質的な「マクラーレンF1」の後継モデルということで、世界限定106台のみ販売した「マクラーレン・スピードテール(Speedtail)」のように重くてバランスの悪いモデルとは異なる、真のライトウェイトハイパーカーであることを証明する一台と自信を示しています。

「T.50のパワーユニット」

スペックとしては車体重量は僅か986kgとコンパクトカー並みの軽さを持ち、パワートレインは排気量3.9L　コスワース製V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力654hp／最大トルク467Nmを発揮します。

「マクラーレンF1」とは異なり今回は「BMW M」製ではなく、「コスワース」製3.9リッターV12自然吸気エンジンを搭載し663馬力、最大エンジン回転数は最大12,100 rpmに達します。さらにV12エンジンも軽量化され178kgしかありません。ギアボックスも80.5kgしかありません。

「T.50のエクステリアデザイン」

フロントヘッドライトやボディ形状は「マクラーレンF1」のデザインが残されています。滑らかなスタイリングとコーナーの狭いインレットを備え、ノーズもかなり位置に設計されているのが確認できます。

フロントガラスも視認性や空力特性を考慮したものだと思われ、かなり広々と丸みを帯びていますし、サイドドアのウィンドウも大きくなっていて実用的、そしてルーフの透明なパネルが風通しの良い温室を作り出すシステムになっている。そしてドアオープンは、マクラーレンの伝統ともいえるルーフまで上に開くバタフライドアを採用。

Length 4,352 mm
Width 1,850 mm
Height 1,164 mm
Wheelbase 2,700 mm
Front track 1,586 mm
Rear track 1,525 mm
Weight 986 kg
Dry weight 957 kg
Ride height 120 mm (front) 140 mm (rear)

全長4,352mmとなるため、ポルシェ718ケイマン(Porsche 718 Cayman)の4,379mmよりも27mm短く、更にはフルモデルチェンジ版・シボレー新型コルベットC8(Chevrolet New Corvette C8)の4,630mmよりも278mm短いサイズとなっています。シャシーとボディの両方にはカーボンファイバーコンポーネントを採用していて、何とモノコックと外装パネルの重量は150kg未満に抑えているとのことです。リヤエンドには片側1灯式の丸型リヤテールランプやセンター2本だしエキゾーストシステム、そして衝撃的な400mmの巨大ファンを搭載したSFチックなスタイリングに仕上げられています。特にこの巨大ファンが「T.50」の最も魅力的な機能の一つで、ピースが最大7,000rpmで回転し、48Vの電気モーターによって作動するシステムとなっています。このファンは電気モーターで駆動しアクティブリアスポイラーおよびディフューザーと連動してダウンフォースを50％強化する事が可能になり、大きなリアウィングを付ける必要がなくなりました。このファンシステムを使用した走行モードが6つ用意されており、V-Max Boostでは追加で50馬力アップさせます。アクティブリヤスポイラー及びディフューザーと連動していて、通常の運転ではダウンフォース量を50％、ブレーキモードでは100％増加し、更にはエンジンのラムエア誘導としても機能するので、パワープラントの出力を約49hp増加させることも可能となっています。