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【SA22C・RX-7】RE雨宮・ストリート-7 IMSA仕様
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ロータリーロケットの愛称で呼ばれた「マツダ:RX-7(SA22C)」。このマシンベースのIMSAスペック「RE雨宮 ストリート7 IMSA仕様」は、東京オートサロン2020で大変注目された一台。今ではロータリーエンジン搭載というだけでも希少なモデルとなりつつあるが、この個体はヒストリーにも注目された。日本国内での自動車業界の1980年代はパワーウォーズと呼ばれ、エンジンパワーを上げること、最高速度を更新することが求められた時代。そのような中、「RE雨宮」はロータリーエンジン搭載車で最高速トライアルに望んでいた。エクステリアで目を引くブルーとピンクのツートンカラーは、1985年1月にロータリーエンジン搭載車として初のオーバー300km/hを記録したスーパーチューンドRE雨宮フロンティアRX-7へのオマージュ。
「マツダ・サバンナ RX-7」
- 型式:E-SA22C型
- 全長 × 全幅 × 全高:4,320mm × 1,670mm × 1,265mm
- ホイールベース:2,420mm
- トレッド(F/R):1,420mm / 1,400mm
- エンジン型式:12A型
- エンジン形式:水冷 573cc×2ローター
- 最高出力:130ps / 6,500rpm
- 最大トルク:16.5kgm / 4,000rpm
- トランスミッション:3AT / 5MT
- 駆動方式:FR
- サスペンションシステム(F/R):ストラット / 4リンク+ワットリンク(リジット)
- ブレーキシステム(F/R):ベンチレーテッドディスク / ディスク
- 車両重量:980kg
- 0-400m加速:14,97秒(ターボモデル)
- 最高速度:221,20km/h(ターボモデル)
「RE雨宮 ストリート-7 IMSA仕様」:スペック
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最高速トライアルでのパワーユニットとなるエンジンは、13Bロータリーにオリジナルで作り上げた低圧縮ローター(圧縮比8.5)を使ったサイドポート仕様。そこにタービンはKKK・K26をツイン装着しています。燃料増量用にふたつのインジェクター(240cc/分)をブースト圧0.9kg/cm2で噴射。1985年1月に307.42km/hをマーク。
東京オートサロン2020でのカスタマイズは、13BのNAサイドポート仕様に換装され、ウエーバーの48φダウンドラフトキャブでドライブするというスペックを誇る。ストリートを前提としているため、ファンネルはムキ出しにはせず、K&Nのエアクリーナーをセット。最高出力は240ps/6500rpm、27kgm/5000rpm。エキゾースト環境は、RE雨宮と親交が深いパワークラフトによるワンオフ品が奢られています。エキゾーストマニフォールドは45φ、以降は50φのストレート構造のドルフィンテールマフラーとなる。車検対応品が採用されています。
足回りはRE雨宮オリジナル車高調を軸に構築。スプリングはフロントがスウィフト、リヤは強化品となる。ブレーキはFD3S純正キャリパー+スリットローターに変更して容量アップ済み。
ホイールはエンケイのPF01EVOでサイズはフロント9J-17オフセット+22、リヤ9.5J-17オフセット±0をセット。タイヤにはアドバンネオバAD08R(F215/40-17 R245/40-17)を組み合わせる。
フロアカーペットはもちろん、エアコンまで含めた快適装備は全て残されたインテリア。ステアリングはRE雨宮オリジナルのDシェイプ。
シートはブリッド最新のフルバケットシート(RE雨宮専売モデル)をインストール。ドライバーズ側がジーグIV、ナビ側がジータIV。
「SAのレーシングカーと言えばやっぱこの色だよね。久々に塗ったよ。喜んでくれる人が多くて嬉しいね」とは、RE雨宮代表はコメントしています。
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