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【ポルシェ・911S改R】希少ナローポルシェ改のスペック・価格
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今やコレクターズアイテムとなっているナローポルシェ。その「ポルシェ・911」の「S」のカスタムマシンが現在米自動車売買サイト、「Bring a trailer」において(オークション形式で)販売されており注目されています。それもそのはずで、このカスタムマシンは「ポルシェ・911S」の「R仕様」ともいうべきフルカスタマイズが施されているのです。現在その価格は現在550万円ほどとなっています。
「ポルシェ・911 S(1967-73年モデル)」:概略
911に搭載されるスポーツ性の高いエンジンはつねに進化が図られ、当初の160PSから最終的に190PSまで最高出力が向上しました。Sモデルは優れた装備に加えて、特徴的な5本スポークデザインの“フックス”製ホイールを装着した最初の911です。アメリカ「Car and Drive」誌によると、走行性能は0-60mphが6.5秒、0-100mphが18.2秒であり、最高時速は140mph(約225kmh)と、当時としては驚異的な走行性能を誇りました。1967年には、ルーフをロールバーで補強されたタルガモデルが登場します。米国の国家道路交通安全局であるNHTSAが、米国内において完全にオープンにしたコンバーチブルモデルを規制することが危惧されていたためです。タルガはイタリア語で盾を意味し、シチリアで開催された有名な公道レース”タルガフローリオ”からその名が取られました。
「ポルシェ・911S(1967年)」:スペック
- 全長:4,163mm
- 全幅:1,610mm
- 全高:1,320mm
- ホイールベース:2,211mm
- 車両重量:1,030kg
- 排気量:1,991cc
- エンジン形式:空冷水平対向6気筒SOHC
- 最高出力:160HP / 6,600rpm
- 最大トルク:18.2kgm / 5,200rpm
- 最高速:225km/h
「ポルシェ・911S改R」:スペック
この「ポルシェ・911S」は、フルカスタマイズのレーシング仕様となっており、それゆえにポルシェ・911S改R」といえるマシンとなっており、価値は1000万円オーバーともいえる仕上げとなっているようです。
このカスタムマシンは、多くのパーツが置き換えられ、オリジナルとは大きく異なる仕様を持ちますが、この状態で「ポルシェ」社のクラシック部門による証明書付きとなり、その完成度や程度の良さは価値あるものとなっています。
なお、前オーナーはこの「ポルシェ・911S改R」において、20年近くもレースに参戦してきた、とのことです。もとは別のイエローだったようですが、前オーナーはこれを「シグナルイエロー」に再ペイントしています。
フロントセクションで注目できるのはフロントバンパーが交換され、給油口はフロントフード中央に(燃料タンクはレーススペック)変更。ボンネットは「ボンピン」仕様となりドライビングランプが追加されています。
カラーリングとしては、フロントフードからルーフ、エンジンフードにブラックのラインが入り、リアバンパーのセンターもブラックになっています。
リアセクションでは、エンジンフードがクイックリリース仕様となり、エキゾーストシステムも交換されているようです。
足回りにおいてはホイールから覗くブレーキキャリパーが「イエロー」で、全体的にかなり統一感のある仕上がりです。
テールランプは「ポルシェ・911R」スタイルに変更されています。
ドアノブには軽量化のためにホールが穿たれていますが、その処理も美しく、まるで「ファクトリーレベル」の仕上がりです。
リアウインドウは軽量品に交換され、ストラップにて固定されています。このストラップにも軽量化がほどこされています。
サイドには「PORSCHE」文字の入ったストライプ。タイヤにはイエローのレターが入ります。ホイールはフックス製だと思われますが、一般的な「シルバーとマットブラック」のコンビではなく、ポリッシュ仕上げ。
そして、このカスタムマシンの拘りともいえるエンジンフード上のアクリルカバー。
ジンガー・ビークル・デザインっぽい円形の穴が設けられたデザインで、内側にはメッシュがインサートされています。
インテリアは、軽量化とともにサーキット走行用の装備がいくつか追加されているようです。シートはフルバケット、シフトノブはポルシェの定番「カリンとバルサとのコンビ」です。
ステアリングホイールは定番のMOMO製。室内には消火システムやロールケージが組み込まれ、本格的にレースに参加していたことがわかります。
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