Table of Contents
【R34型VスペックII Nür】走行10Kmの極上車のスペックと価格
あわせて読みたい記事:【ワイルドスピードX2】R34型スカイラインGT-R・スペック
あわせて読みたい記事:【中尾明慶】愛車の1971年式のプリムス・バラクーダのスペック
あわせて読みたい記事:【ネメシス】江口洋介の愛車シボレーの旧車サバーバンシルバラード
今や日本国内においても1000万円オーバーが平均取引価格と言われている「日産・スカイラインGT-R(BNR34型)」。もちろん、熟成されたRB26DETTエンジン、シャシー、サスペンション、ドライブトレインなど究極であり伝統のスカイライン史において最高傑作とされています。加えて、アメリカなどでは25年ルールなどの輸入規制、日本国内での販売に限られていたこと、大ヒットカーアクション映画の「ワイルドスピード」シリーズに劇中車両として登場し人気と認知度を不動の地位にした。その中でも特別なR34GT-Rが「ニュル」モデル。今回、注目なのはBHオークションより、未登録そして走行距離がなんと「10km」という新車状態の「日産・スカイラインGT-R(R34)V-Spec II Nur」が競売に登場すると予告され話題となっています。
「R34型GT-R VスペックII Nür」:概要
あわせて読みたい記事:【スカイラインGT-R左ハンドル仕様】R32/R34の輸出仕様の価格
スカイラインGT-Rの最終記念モデル「VスペックII Nür」の仕様とは、VスペックIIをベースにN1用エンジンを搭載した車両が「VスペックII Nür」になる。車両価格は609.8万円。ベース車両のVスペックIIより35万円高くなるが、販売数が1000台限定とあって予約開始日の2002年2月26日に即日完売した超プレミアムモデル。VスペックIIにN1仕様のエンジンを搭載したモデルにVスペックII N1(N1耐久レース参戦用のベースモデル)があるが、軽量化としてエアコン、オーディオ、リアワイパー、リモコンミラーレスの他、装備が簡素化されている。VスペックII Nürは、ベース車両がVスペックIIになり、快適装備を標準装備。車体重量は、VスペックII N1の1550kgに対してVスペックII Nürは1560kgで10kg増加する。仕様的にはBNR34GT-R最強スペックといえる内容。パワーユニットは、専用のピストン、コンロッド、ブロックなどをレースエンジンの製作手法に沿った重量合わせをおこない、組み付け精度を極限まで高めたN1仕様を搭載。ウォーターポンプやエキゾーストマニホールドもN1用部品を組み込み、タービンについてもハイブースト対応のメタル軸受に変更されている。最高出力に変更はないが、中域~高回転域にかけてのスムーズな吹け上がりと優れたレスポンスが発揮され、N1用シリンダーブロックを用いることで600psに対応するといわれる。ヘッドカバーのカラーにはゴールド塗装が施され、明確な差別化が図られている。
パワートレイン系や足廻りの仕様は、VスペックIIに準じる。駆動系は、独自の4WDシステムにアクティブLSDを統合したアテーサE-TS PROを標準装備する。インテリアは、専用の300km/hフルスケールメーターを標準装備。シートについては、Mスペック Nürは本革シートを装備するが、VスペックII Nürは、VスペックIIと同じファブリックを使用する。マルチファンクションメーターには、VスペックやVスペックII同様に、吸気温度と排気温度の表示が可能になる。
エクステリアは、エンジンやデフ周りを専用ディフューザーで覆い、フロア下側を流れる走行風を整流するアドバンスドエアロシステムを搭載。また、VスペックII同様、ボンネットの材質がアルミ製からカーボンファイバー製に変更され、約4kgの軽量化を実現。ボンネットにはNASAダクトが設けられ、走行風をタービン周辺に効率よく送り込むことでエンジンルーム内の温度を低減。リヤバンパーにクローム調仕上げの「VスペックII Nür専用立体グレードエンブレム」が付く。ボディカラーは、特別塗装色のミレニアムジェイドメタリックが用意される。
「BHオークション登場のホワイトVスペックII Nür」
あわせて読みたい記事:【R34Z-tune】限定19台で価格6800万もあった特別なRとは
「R34型GT-R V-Spec IIニュル」は生産台数わずか718台にとどまり(予定された限定台数は1000台だった)、このホワイトにペイントされた車輌は159台のみ。
ちなみに、これと同じ個体は2017年にもBHオークション経由で競売にかけられており、今回の出品については「当時落札されなかったものの再出品」なのか、それとも「当時の落札者が転売のため出品」しているのかは不明。そして、VスペックⅡニュルは2002年に発売されたもので、Mスペック・ニュルとともにR34世代のGT-R生産終了に伴う「記念モデル」。
搭載されるエンジンは「N1」仕様の330馬力で、エンジン内部はバランスどりが行われ、ピストンやピストンリング、カムシャフトの改良が行われるほか、ウォーターポンプ、エキマニ、タービンなど周辺パーツもN1仕様。
エンジンヘッドはレッドではなく専用の「ゴールド」となっています。
スピードメーターの表示が300キロスケールとなるほか、コーションプレート、グレードーネームも変更。
専用ボディカラーとしてミレニアムジェイド(メタリックグレー)、ベイサイドブルーが設定されていますが、今回オークションへと出品される個体はモータースポーツ色の強いホワイトとなります。
サスペンションも強化され、ブレーキも大型化されることでハンドリング性能やブレーキ性能も向上。
もともとVスペックはアドバンスドエアロ、アクティブLSD、アテーサE-TS PROが装備された走りのグレード。
インテリアはシートにビニールがかかったままの「新車」状態。
ちなみに昨年には、ミレニアムジェイドにペイントされたR34スカイラインGT-R V-Spec IIがオンラインオークションにて485,000ドルで落札されており、こちらの走行距離はわずか362km。
しかし今回のR34 スカイラインGT-R V-Spec IIは圧倒的に走行距離が少ないために価格は高騰する予想です。
「プレリリース」
2002 NISSAN SKYLINE GT-R V-SPECⅡ Nür (BNR34)
BNR34のファイナルエディション、限定1000台のNur
VスペックⅡベースの生産台数は、およそ300台
専用色ゴールドを配したN1仕様エンジンを搭載
新車未登録車両で走行距離はわずか10km
「中古車相場」
2002年に生産終了になったにもかかわらず、現在の中古車相場の平均は、約640万円と新車価格を上まわるほどのプライスが掲げられています。ちなみに生産終了直前の2月には最終記念車「VスペックII Nür(ニュル)」および「Mスペック Nür」が、合計1,000台販売され、予約日に即日完売となっています。このモデルは、1,000万円オーバーもしくは価格応談(ASK)という状況です。まさに価格としての価値は上昇していくことでしょう。
この記事へのコメントはありません。