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現在、世界中で特にアメリカで人気となっているのが日本の国産旧車や名車たち。代表的な「トヨタ・2000GT」、「日産・スカイライン(ハコスカ/ケンメリ)」を始め、1990年代の「トヨタ・スープラ」や「日産・スカイラインGT-R(R32-R34)」など多く日本の旧車がアメリカに渡っており高額な取り引きがなされている。しかし、その中でも際立って注目すべき旧車たちが存在する。それが、日本国内で流行したJDMスタイルがアメリカで注目されているということです。簡単に言えば、日本の旧車の当時仕様のカスタム。なんとロサンゼルスにある自動車博物館、「ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアム」では、こうした経緯もあり日本車を扱った特別展『ザ・ルーツ・オブ・ものづくり』が催されたようです。自動車に関する日本のものづくり精神に迫る内容で、アメリカに輸入された初期の日本車など貴重なクルマの数々を展示。一方でチューニングやドリフトなど、日本のカスタム文化もフィーチャーされ、クルマを通じた日米の関わりが多角的に紹介されていたようです。
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アメリカにはR34型以前の日産スカイラインは正規輸入されていなかったため、今なお羨望の的となっている。こちらの73年式のケンメリは、アメリカの個人オーナーが日本から輸入した車両。
日本の“Shakotan stance”と“Kaido style”でカスタマイズされていること、ケンメリという通称がアメリカ人カップルの“Ken and Mary”に由来する。ちなみに、オーナーの趣味でエンジンがRB26に換装されており、イザナミホイール製のリバーサイド・スーパーリバーを装着する。
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レーシングマシンにインスパイアされたカスタマイズは日米共通のスタイル。こちらはカリフォルニア州のDNAガレージが、かつて片山義美選手がドライブしたワークススタイルをベースに製作した1台。
カラーリングやワイドフェンダー、カスタムロールケージなどでワークススタイルを表現。エンジンは20B型3ローターに換装され、400psを誇る。
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アメリカの若い世代で流行しているカスタムスタイルのひとつとして、内外装や灯火類を日本仕様に変更する“JDM(ジャパニーズ・ドメスティック・マーケット)”も紹介。
そのサンプルとして展示されたシビックは、チューニングカー専門誌スーパーストリートの編集者だったジョナサン・ウォンさんの所有車。
現在のトレンドのはしりとも言える1台で、エンジンはB16Aに換装、無限のエキゾーストやSSRホイールを備える。レアなロケットバニーのEFシビック用ボディキットも装着。
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80年代のスーパーシルエットにインスパイアされた街道レーサースタイルは、アメリカ人にとってアメージングなジャパンカルチャー。
こちらのクレスタはアメリカの個人オーナーが日本から輸入した車体をベースにカスタムしたもので、福岡仕様の延長ボンネットやワイドボディ、チンスポ、オイルクーラー、リアアンダースポイラーなどを再現。ホイールはSSRのフォーミュラメッシュ。
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モディファイのベースとして極めて人気の高い日本車としてJZA80型スープラも展示。
こちらはフロリダ州のタイタンモータースポーツが製作したドラッグレーサーで、アメリカのトップチューナーや部品メーカーなどのアフター業界が日本車に注ぐ熱量の高さが紹介されている。
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史上初めて、FWD(前輪駆動車)でクォーターマイル9秒切りを成し遂げた、ステファン・パパダキス選手のシビックドラッグレーサー。
当時は13秒台が限界と言われていたFWDで8秒台を成し遂げた偉業が讃えられている。エンジンはH22A1型2.2L直4ターボで、最高出力は650psを誇る。
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日本発祥のカルチャーとしてドリフトも紹介。アメリカでフォーミュラ・ドリフトが創設された2003年を皮切りに、モータースポーツとしてすっかり市民権を得るまでを短く紹介したパネルが展示されていた。
この車両は、2015年のフォーミュラDチャンピオンであるサイオンtC。レイアウトをFRに変更し、800ps以上を発揮する2AR-FE型2.7L直4ターボを搭載。それまでV8搭載車が席巻していたシリーズにおいて、4気筒搭載車で初のチャンピオンに輝いた名チューンドだ。
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日本でも貴重な存在である初代シルビアは、アメリカの著名な個人コレクターが所有する1台を展示。
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日本を舞台にした007シリーズ『007は二度死ぬ』でボンドカーとして使用された2000GTロードスター。
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アメリカのノースアメリカCan-Amシリーズを模範に開発され、1969年の日本グランプリでワンツーフィニッシュを決めたR382も展示。
こちらは日本の日産ヘリテージコレクションの所蔵車。
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ティム・バートン監督の『バットマン』(89年)と『バットマン リターンズ』(92年)に登場したバットモービルも展示。
プロモーション用に製作された5台のうちの1台。ベースは67年式のシボレー・インパラで、5.4LのV8エンジンを搭載。車両先端のタービンブレードはロールスロイスのジェットエンジンの部品が使用されている。
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今なお人気の高いFD3S型RX-7のデザインは、実はアメリカのデザイナーが手がけた原案が採用されたもの。
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ワイルド・スピードのシリーズ第2作目『ワイルド・スピードX2(原題:2 Fast 2 Furious)』で、へそ出しルックの女性ストリートレーサー、スーキーがドライブしたS2000を展示。
コンプテックのスーパーチャージャーを搭載し、最高出力は340psを発揮。映画では可動橋を飛び越えるシーンで、フロント周りを大破させているが、なんとか生き残った個体。