【あいつとララバイ】菱木研二の愛車Z2カワサキ750RSの仕様

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【あいつとララバイ】菱木研二の愛車Z2カワサキ750RSの仕様

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旧車ブームを切り拓いた名作漫画といえる「あいつとララバイ」。1981年から始まった名作は、旧車をカスタムしテクニックでカバーしつつ日本国内外のマシンとバトルを楽しむ漫画。この漫画の影響でカスタムや旧車に興味を持った人も多いようです。今回は、「あいつとララバイ」の主人公「菱木研二(ひしき けんじ)」の愛車「カワサキ・750RS(Z2)」に注目です。


「あいつとララバイ」:概要/あらすじ

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横浜を舞台に、バイク好きの不良高校生の「菱木研二」と女子高生の「佐藤友美」の恋愛模様を中心に、多くの仲間たちが織り成すみずみずしい青春群像を描いた作品。ラブコメ漫画、ヤンキーケンカ漫画、バイク漫画と多彩な魅力が詰め込まれ、バイクブームだった当時の流行を反映し、人気を博した。敵役として多くの暴走族やヤクザ組織が登場し、時には警察に対しても一歩も引かない研二だが、恋愛にはウブで、友美との関係も、キスで大騒ぎするようなプラトニックな純愛ストーリー。

あらすじ:中学3年生の佐藤友美は、初恋の相手が海外へ留学してしまうことを当日に親から知らされ、大慌てで成田空港へと急ぐ。電車でも車でも間に合わないとあせった友美は、思わず路上で信号待ちをしていた少年のバイクの背にまたがってしまう。面くらいながらも少年は友美を成田空港まで送り届けてくれた。その後高校へ進学した友美の前に、留年して1年生をやり直している菱木研二が、クラスメイトとして現われた。この研二こそが、友美を空港に送ってくれたあの少年。バイク好きで授業は遅刻する不良少年の研二に最初は近づこうとも思わなかった友美だが、研二は友美のことを好きだと告白してきた。驚きとまどう友美だが、ナンパで問題児だけれど魅力にあふれる研二に接しているうちに、次第に心が揺れ動いてゆく。


「菱木研二(ひしき けんじ)」

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アニメ:堀川亮

愛車:カワサキ・750RS(ZII)

ボディカラー:赤と白のオリジナルパターン

横浜西高校の1年生。1年次に自主中退して翌年度に復学したため、年齢は同級生の友美より1つ上である。真っ赤なスイングトップにブルージーンズと白いスニーカーがトレードマーク。髪型は、当時の男性アイドルなどに見られた形態(前髪にパーマをかけて少し持ち上げた型)に近いスタイル。バイクとその運転を何よりも愛する少年。中学2年の時には無免許でバイクに乗っていた。当時からかなりの技術を持ち、リエが横浜の不良を統一するのにも陰ながら手を貸していた。ケンカはそれほど強くないが、強者相手でもやるべき時はしっかりと受けて立つ。高度な危険回避能力を持ち、それが無意識のうちに運転技術に繋がっている。しかしバイクの運転については、うまく速く走って競争に勝つよりも、楽しく運転することを第一に考えている。バトルの過程で、不可避的に警察車両を破壊したり、航空機を横切るなどの暴走を行ったこともある。基本的にヘルメットを着けないが、何度大事故を起こしてもほとんど怪我はない。容姿は整っており、数々の女性と親密になってしまう。自分は軟派ではないと思っているが、周囲からは「浮気モノ」「ハンパでナンパ」「ラブコメ男」などと冷やかされる。序盤においては、様々な恋のライバルとぶつかったり、友美との距離を縮めようと焦って失敗したりと、友美とケンカすることも多い。物語がバイクバトル中心になると、友美を大事に思いつつも結局バイクを取ってしまい、たびたび友美を怒らせてしまう。しかし最終回においては、レーサーとなり突然帰国し、友美を喜ばせた。


「カワサキ・750RS(Z2)」:概要


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「カワサキ・900SUPER4(Z1)」が1972年に海外で登場していたものの、当時は750cc以上のバイクを日本国内では販売しないという国内規制が存在。そこで、カワサキは国内販売できるZ1、つまり750ccのZを開発。しかしベースであるZ1の900ccのエンジンをどう750ccにスケールダウンするかという問題が発生。その問題は、設計者側の発案によってシリンダー、クランク、コンロッドを設計し、作り直すことで解決した。それは生産時の機械加工ラインを作り直すことでもあり、コストを覚悟してのことだったが、クランクを一新してボア・ストロークともにショート化したエンジンは抜群のバランスのよさを発揮し、Z1と同じフレームとのマッチングもベストとなった。そして、Z1の登場から8ヶ月後の1973年2月、ついに4ストローク4気筒のナナハンとして世界初のDOHCエンジンを搭載したZ2がデビュー。この名称についてですが、ゼッツー(Z2)は型式で正しい車名は「750RS(Road Star)」です。その作り込まれたエンジンバランスのよさはZ1以上という仕上がり。実はカワサキが4気筒の750cc開発を始めたのは1967年4月であり、1969年の「ホンダ・CB750Four」のデビューがなければ、1971年にナナハンは登場していたはずだった。現在、少なくとも発売から30年以上がたっても、登録保有台数7千台以上を有している。新車価格は当時の値段で418,000円、今で言うなら100万円前後というところのようです。ちなみに「Z1」と「Z2」の二台の簡単な見分け方としては下記の点が挙げられます。


「カワサキZ1とZ2の見分け方」

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上述でも「Z1」と「Z2」には違いがあることに触れましたが、ポイントとなる見方は下記のようなところです。

900Super4(Z1) : 750RS(Z2)
900エンブレム : 750エンブレム
可変ステップ : 固定ステップ
マイルメーター : kmメーター
レンズ一体ライト : ハロゲンライト
タンデムベルト無し : タンデムベルト有り
など。細かいところではキャブレターやピストンリング、クランクシャフトまで違います。「Z2(750RS)」は日本国内スペシャル仕様として設計生産されたモデルだったのです。


「750RS (Z2)」のスペック一覧

  • 車名:750RS (Z2)
  • 全長×全幅×全高:2,200×865×1,170(mm)
  • 軸間距離:1,500mm
  • エンジン形式:空冷4ストロークDOHC並列4気筒
  • エンジン排気量:746.34cc
  • ボア×ストローク:64.0×58.0(mm)
  • 圧縮比:9.0
  • 最高出力:69ps/9,000rpm
  • 最大トルク:5.9kg-m/7,500rpm
  • 変速機型式:5段リターン
  • 潤滑方式:ウェットサンプ・ギヤポンプ
  • オイルタンク容量:4.0L
  • タイヤサイズ :(F)3.25-19 (R)4.00-18
  • 燃料タンク容量:17L
  • カタログ最高速度:190km/h以上
  • 定地燃費:60km/hにて33km/L
  • 登坂能力:30度
  • 最小回転半径:2.50m

「Z2初期型/後期型/Z750FOUR(A4/A5/D1)」

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「750RS」

  • Z2(1973年モデル、初期型): 国内向けのカラーリングはキャンディトーンブラウン(通称火の玉)1種のみ。書籍等で「初期型のメーターは240km/h表示」との表記が良くあるがカタログに使われたプロトタイプが240km/hであったための誤解。生産車はすべて220km/h表示。
  • Z2A(1974年モデル): カラーリング変更(日本国内向けのカラーリングはキャンディトーンイエロー(緑ベースに黄ライン)1種のみ)ヘッドガスケットの2pc化によりオイル漏れ対策、タコメータ内にテール、ストップランプの球切れ警告灯装備などほとんどの変更点はベースモデルであるZ1の74年モデルへの変更に準ずる。(燃料タンク容量の記載が変化したがこれはカタログデータ上のもので、実際の容量には変化はない)
  • Z2A後期型(1975年モデル): 輸出用はZ1Bと呼ばれるがZ2に関してはZ2Bとは呼ばれないので便宜的にZ2A後期型として分類する。カラーリング変更(日本国内向けのカラーリングはキャンディトーンスーパーレッド(茶ベースに金ライン)とキャンディートーンスカイブルー(青ベースに金ライン)2種のみ)。シールチェーン採用に伴いDチェーン給油機構の廃止。
  • 「Z750four」
  • Z750-A4(1976年モデル): カラーリング変更(ダイアブラウンとダイアダークグリーン)、出力アップ(69ps → 70ps)、前輪ダブルディスク化・エアクリーナーケース形状変更にともないサイドカバー形状の変更、バッテリー搭載位置の変更、インジケーター周りデザイン変更、キャブレター変更、スピードリミッター装備、最高速180kmメーター、テールライト大型化、ハザードランプスイッチの装備。乾燥重量(232kg→236kg)
  • Z750-A5(1977年モデル):カラーリング変更(ダイヤモンドワインレッドとダイヤモンドスカイブルー)
    (Z2、Z2A、A4、A5はマイナーチェンジのために社内で付けられた機種コード、運輸省(当時)の自動車型式指定規則によって付けられた型式はここまでZ2)
  • Z750-D1(1978年モデル): 型式変更(Z2→KZ750D)商品ラインアップ上はZ750Fの継続であるが型式上は新規製作のニューモデルである。キャスター/トレール変更、後輪ディスクブレーキ、南アフリカでも750ccで販売された。カラーは ルミナスグリーンとルミナスダークレッド 乾燥重量(245kg)
  • 1976年以降、「カワサキ・Z2」シリーズは「Z750four」 へと変更されています。内容としては、フロントブレーキがダブルディスク化したこと、スピードリミッター装備、テールの大型化などが挙げられます。

「菱木研二の愛車カワサキZ2」

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関東では「ゼッツー」、関西では「RS」と呼ばれる名車。カワサキの輸出専用モデルZ900(社内記号:Z1)の国内版として、当時の国内規制に準じた排気量750ccエンジンを積んで登場したバイク。バイクがまだ空冷で、4気筒エンジンが最新技術だった昭和中期の製品で、作品中でもすでに「クラシック」と記されている。転倒、衝突などの事故を頻繁に起こすが、そのたびに研二とその父親(自動車工場経営)の手によって修復されている。一度だけ大破・炎上したことがあり、その時はほぼ全ての部品がメーカー在庫に交換された。

カスタム内容は、カラーリングが白時に赤の「火の玉」風カラー(ただし塗り分けはオリジナルとは異なるパターン)に赤いフレームが特徴。フロントはダブルディスクでリアもディスクのトリプルディスク仕様、前後キャストホイール、オイルクーラー装着、直管タイプの集合マフラーなど改造箇所は多数。吸気系をファンネル仕様にしているがエンジンそのものに手を加えてはいない。プロの手によってチューニングを受けるのは作品中盤の「水曜日のシンデレラ編」から。その時のチューニング内容は、バランス取りのみで、ポートを研磨したくらいのファインチューン。その後、「首都高の青い鳥編」で中古のレース用エンジン(モリワキのキットが組まれていたとのセリフがある)に換装。同時にフレームにも補強が施され、APロッキード製のブレーキキャリパーやマグネシウム製のホイールへの変更、フロントフォークの換装、タイヤサイズ変更など徹底的なフルチューンが行われた。

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