【ポルシェ・スピードスター】 911コンセプトはヘリテージ仕様

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【ポルシェ・スピードスター】 911コンセプトはヘリテージ仕様

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世界中のクルマ好きから愛され、誕生以来、水平対向エンジン、リアエンジンリア駆動(RR)、不変のエクステリアデザインに拘り続ける「ポルシェ」社が70周年を迎える今年、大きな発表となりました。

実は「ポルシェ・911スピードスターコンセプト」を発表したのです。モータースポーツではなく単にオンライン上でコンセプトモデルを発表するのは極めて異例ですが、というのも70年前の今日(本国では時差の関係で6/8)、「ポルシェ」が自動車メーカーとしての認可を受け、正式に市販車をリリースした、という記念すべき日であるためのサプライズのようです。今回、発表した「ポルシェ・911 スピードスターコンパクトカー」ですが、そのリメイクとなったベースモデル「ポルシェ・スピードスター」は1954年発売の「ポルシェ・356スピードスター」がベースモデルとなっています。「スピードスター」とは、一般的にフロントウインドウを短くカットし、トップなども簡素な機構へと変更した車を指していますが、この手法が採用されているのは重心を低くすることにあります。ガラスは自動車を構成するパーツの中で最も重い部類の素材で(そのためポルシェのスポーツモデルはフロントウインドウを”薄く”するなどして軽量化。RSモデルはゴリラガラスや、一部に樹脂を使用)、この重量を減らしたいこと、重心を低くして運動性能を向上させることが目的です。

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同じ目的で「ポルシェ・スピードスター」の「ルーフ」も取り払われることになり、複雑な開閉機構も廃して「トップはエマージェンシー用」とされ、オープン状態で走行することが基本とされるのが「スピードスター」です。極めて単純明快な目的のもとに、そして限られた人々のために作られた「シンプルな」クルマ、ということになります。では今回、発表された「ポルシェ・911 スピードスターコンセプト」とは、どのような仕上がりになっているのでしょう。


「ポルシェ・911スピードスターコンセプト」:概要

発表された「ポルシェ・911スピードスターコンセプト」についてもこれまでの「ポルシェが発表したスピードスター」同様にフロントウインドウを低く切り詰められています。またリアシートを取り払い、車体後部にはダブルバブル形状の「スピードスターカバー(カーボンファイバー製)」が装着されています。

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一応ルーフは備えるものの、もちろん重量がかさむ「電動開閉機構」は取り払われ、簡素な幌を装備するのみの仕様となっています。現時点で「ポルシェ」はトップを閉じた状態を公開していませんが、「ボクスター・スパイダー」や、これまでに目撃されたスパイフォトと同様の形状になりそうです。

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ベルトラインから「下」は「ポルシェ・911カレラ4カブルリオレ」と同様のデザインとなっており、「ワイドボディ」仕様とです。注目すべきは「ドアミラー」で、通常の形状を持つミラーを捨て去って「レトロなデザイン」へと変更しています。いわゆる「タルボット」スタイルの流線型を持つレーシングミラーとなり、しかしステーは「二本足」で「ポルシェ」らしさを強調したデザインが採用されています。アウターにも段差が設けられ、洗練されたデザイン形状です。

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ボディカラーは「ポルシェ・918スパイダー」にも採用された「GTシルバー」となっています。ドイツのナショナルカラーでもあるシルバーを身にまとってレースを戦っていた時代のポルシェ製レーシングカーをイメージしたものと思われ、ボディサイドには大きく「70」のナンバリングが見られます。

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ボディのフロントセクションは、やはり過去のヘリテージを尊重してホワイトに彩られ、ヘッドライトはマット仕上げのフィルムにて「X」が再現されています。これは、いにしえのレーシングカーのヘッドライトに「X」をテープで貼り付けていたもの(クラッシュ時のレンズ飛散防止)を再現したのでしょう。なお、ボンネットはレトロな「ボンネットピン」仕様で、これも軽量化や過去のヘリテージを意識したものと思われます。

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インテリアにおいては、シートがカーボン製のフルバケットでレザーはブラウンのセミアリニンレザーとなっています。インテリアは極めてシンプルで、現代の「ポルシェ」に標準装備される「コミュニケーションシステム」、さらにエアコンやオーディオも取り外されており、スピードスターの「原点」らしく極力シンプルにまとめられているのが印象的です。

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シャシーは「ポルシェ・911GT3」をベースモデルとして使用しており、パワーユニットとなるエンジンはフラットシックス、そして最高出力:500ps仕様となっています。重量についての公表はありませんが、「かなり」軽くなっていると思われ、高い戦闘力を発揮するのは間違いなさそうです。

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アクセントとなっている「Speedster」エンブレムはゴールドがあしらわれています。

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「ポルシェ・918スパイダー」との共通性

スピードスターカバーの間には「バー」が装着されています。ここは「ポルシェ・918スパイダー」との共通性を感じさせる部分です。「PORSCHE」文字はストップランプとしても発光するようです。

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給油口はアルミ削り出し(純正オプションのように”樹脂にアルミのソレっぽいカバー”ではなさそう)が採用されています。ここも「ポルシェ・918スパイダー」と共通の部分といえるかもしれません。

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概要を見ていくと、「ポルシェ・911スピードスター・コンセプト」は、もちろん「ポルシェ・356スピードスター」など「ポルシェ」の初期モデルへのヘリテージを感じるクルマに仕上げられています。現時点では、「ポルシェ」はこの「ポルシェ・911スピードスターコンセプト」について、「単なるコンセプトであり市販の意図はない」と述べているようです。しかし、おそらくは近日中に「市販モデルのポルシェ・911スピードスター」が発表されることになりそうです。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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