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「ダットサン(日産):フェアレディZ」は、1969年、日本国内ではSUツインキャブレターを装備したSOHCのL20型と、当時の旧プリンス系で開発されスカイライン2000GT-Rに搭載されていたソレックスツインチョークキャブレターを3基装備したDOHCのS20型の2種類の直6 2.0 Lエンジンが設定されてデビューしました。総生産台数が55万台という日産スポーツの大ヒットモデルとなり、今や世界的な日本の国産名車として知られる「ダットサン(日産):フェアレディZ」として現代でもチューニングマシンとして人気を誇っています。
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OS技研がかつて9基のみ製作した幻のチューンドエンジン『TC24-B1』。L型エンジン搭載したマシンのオーナーであれば、一度は搭載したチューニングを考える。今回注目するのは、チューンドエンジン『TC24-B1』を「S30型フェアレディZ」に搭載したチューニングマシン。
この個体は、ボディを一度ドンガラ状態にしてから応力集中部や開口部にスポット増しを行い、さらにフロアパネル自体を80mm上げて車高を落としても不具合が出ないようにボディを大幅に加工。タイヤやフェンダーの出具合など細かな拘りを組み合わせて、このスタイリングを完成させている。ボディカラーはR35GT-Rのバイブラントレッドにペイント。
そうしてフルリメイクされたボディに搭載されるツインカム仕様のフルチューンL28型エンジンは、イタリア製のウェーバー55φに、ワンオフの310度ハイカム、カーニングハムのチタンコンロッドなどを使い、エンジン回転数は10000rpmを許容する。厳密なパワーチェックはしていないが、恐らく400ps近くは出ているだろうとのこと。
室内はクスコのクロモリ製8点式ロールケージが張り巡らされ、スパルタンに仕上げられた室内。ダッシュボードとドア内張りはリスタードのカーボン製品でリフレッシュ。
メーターはデフィのアドバンスRS(φ80/11000rpm)タコメーター、φ52の水温計/油温計/油圧計、オートメーターの燃料計をセットする。ステアリングはモモ・プロトタイプ。ミッションは当時モノのフルクロス、サイドブレーキレバーはキノクニのラインロックレバーを改造して使っている。シートはブリッドのローマックスシリーズ“ゾディア”。
ホイールにはワタナベ8スポークのマグネシウム製をチョイス。マグネシウム専用色のブラウンニッシュにクリアを重ねている。