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【マクラーレンF1 GTR ロングテール】ガルフ25Rは日本に
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「マクラーレン」社の特別部門でもある「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」部門ですが、1997年にル・マンにて登場した「マクラーレン F1 GTR ロングテール 25R」を、新しいパーツによってレストアし、新たなF1認定プログラムに採用された一台として登場させました。
「マクラーレン F1 GTR(ロングテール)」とは
そもそも、この「マクラーレン F1 GTR(ロングテール)」とは、どのようなモデルだったのでしょうか。ベースモデルの「マクラーレン F1」自体がスーパーカーのレベルを引き上げ、市販車最速となり、モータースポーツでも活躍しました。そして、アップデートバージョンが登場が相次ぎ衝撃的な速さを示した「マクラーレン F1 LM」が登場、そして続いて、「マクラーレン F1」の最後のチューニング・モデルとして開発されたモデルが「マクラーレン F1 GTR ロングテール」だったのです。
フロントとリアのオーバーハングの長さから「ロングテール」と呼ばれたモデルは、特徴的なエアインテークと大型リアスポイラーを備えて、一目で他の「マクラーレン F1」との違いがわかります。高品質なインテリアとハイギアによって「マクラーレン F1 GTR」は世界最高のロードカーの最終章を飾りました。生産台数わずか3台ながら、FIAのホモロゲーションをクリアし、レーシングカー・エディションも作られました。「マクラーレン F1 GTR ロングテール」の車体の長さは、F1レーシングカーと比較して相当なダウンフォースの獲得と、空気抵抗の少なさを意味していました。
そして、今回完全なるレストアを受けた「マクラーレン F1 GTR ロングテール 25R」というマシンは、シャシーナンバーの「25」を示しており、合計28台製造された中でも最後期型のモデルとなる一台であり、ハンプトンコートコンクール・オブ・エレガンスにおいて、8月31日~9月2日まで期間限定にて展示されています。
「マクラーレン」社の情報によれば、この個体のレストアには「18か月(1.5年)」かかっているということです。しかも、「マクラーレン」社が20年前に最後に開封したコンテナに保管されている新しい「マクラーレン F1 GTR」専用パーツのみが使われましたということです。これにより、当時「ル・マン24時間耐久レース」を初めて実走したときとまったく同じ仕様とコンディションにて走行することが可能となっています。
「レストアの内容とは」
レストアに含まれた具体的なパーツとしては、背の高いル・マン・ギヤリングや航空機のウィングからヒントを得たブルーの「ルーフライト」、そして新たな「ボディパネル」等、可能な限り新しくできるところは置き換えられているようです。なお、「マクラーレン F1 GTRロングテール 25R」は、「ガルフ・ダビドフ」氏のチームが1997年にGTレースに参加するための3つのロングテールモデルの中の一つで、その年の「ル・マン24時間耐久レース」では「アンドリュー・ギルバート・スコット」氏と「セキヤ・マサノリ」氏によってル・マン制覇を果たしました。
その後、この個体は日本のチームに販売され、2005年までレースを続け、その年のレーシングシリーズにて見事優勝を果たしました。
更にその後は、この個体は日本のコレクションとして「ビンゴスポーツ」社の一つとして約11年間保管されましたが、2016年にイギリスに送られ、レストアがスタートしました。
そして、この貴重な個体は2018年8月31日~9月2日まで「ハンプトンコート・コンクール・オブ・エレガンス」において特別出展されることになっていますが、その後はヨーロッパを中心に展示された後には、年内もしくは年明けには日本に戻ってくる予定となっているようです。
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