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【ダットサン 240Z】 600PS仕様のガルフカラーS30Z
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日本のみならず、海外でも人気の名車「S30Z」は、フルノーマルからフルチューン(ゼロヨン・サーキット・最高速など)仕様まで幅広いカスタムベースモデル。今回のカスタマイズしたモデルは「ダットサン・240Z」でプライベート・ビルダーである「リチャード・マドランバヤン」氏がカスタマイズしたマシンです。アメリカでは「Z-Car(ダットサン(日産)・フェアレディZシリーズ)」のファンによってネット上に立ち上げられたフォーラムが数多く存在しており、そこでは有名なメーカーの製品に限らず、技術のあるアマチュアが製作したオリジナルパーツが紹介されたり、純正流用や他車種流用術、どこかの誰かが実践したカスタムの実例など、さまざまな情報が掲載されています。そうした情報源から「人とは違うクルマを作りたい」という強い願いからフルチューン仕様の「ダットサン・240Z」が完成させています。
「エクステリアデザイン」:ワイド&ガルフ仕様
エクステリアは「ZTrix」製のワイドボディキットと「Retro-Spec」製のカーボンパーツ、そしてオーナーが自ら製作したワンオフのカーボン製サイドスプリッターやカナードが装着されており迫力あるエクステリアデザインに仕上げられています。またボディカラーは、往年の「ポルシェ」社がレーシングカーに使用していたガルフカラーでペイントし、ほかのどの「ダットサン・240Z」とも違うオリジナリティを演出しています。
またワイドフェンダーに収まるホイールは「ニスモ」製のLM GT2をリバレルした3ピース仕様です。リム幅12.5J、インセット40という超ワイド&深リム化を実現し、315/30R18という極太タイヤを装着しています。サスペンションとブレーキはともにノンプロの製作者がZのコミュニティを通じて市販しているキットを使用し、「S13型:シルビア」純正コイルオーバーと「ウィルウッド」製のビッグブレーキにコンバージョンされています。ステアリングはRB純正の油圧ポンプ、「トヨタ・ターセル」のラックと「トヨタ・スープラ」のタイロッドを利用してパワステ化しているということです。
カーボン製のフロントスプリッター、カナード、サイドスプリッターは、オーナーが成形と取り付けを自ら行ったオリジナルパーツです。リヤディフューザーはRE雨宮スタイルの「マツダ・RX-7」用を加工して取り付けているということです。ヘッドライトやフロントウインカーはLEDで、電飾のようにユニークな光り方をするzLEDs製カスタムLEDテールライトも装備しています。
「パワーユニット」600PS仕様
エンジンはアメリカには輸出されていなかった「R33/R34」型3スカイラインなどに搭載された「RB25DET」型エンジンを搭載しています。オイルパンの加工と移設に必要な切断や溶接の作業も覚え、「CX Racing」からリリースされているマウントキットを利用しながらエンジンスワップを実行したということです。組み合わされるトランスミッションは日産純正5速MTを使い、カスタムメイドのプロペラシャフトで長さを合わせ、ファイナル3.9のLSDを備える「スバル・WRX STI」の純正デフにジョイントしています。デフマウントにはオリジナルの製作者である「Ron Tyler」という人物にちなみ、Zファンの間でRTマウントと呼ばれている吊り下げ式マウントを使用しています。
エンジン本体にはワイセコのピストン、イーグルのコンロッド、東名パワードのポンカムなど日米の高品質なパーツを投入しています。ターボはカリフォルニア州オックスナードにある「APEXパフォーマンス」がカスタムしたφ62mmタービンを使い、同じくオックスナードにある「RDエンジニアリング」がチューニングを担当したということです。カスタムメイドのターボチャージャーはサスタワーとのクリアランスを避けるように少し高めにマウントしています。セラミックコートされた「CX Racing」のエキマニ、「TREADSTONE」のインタークーラー、「Tial」のウェイストゲート&ブローオフバルブ、「GReddy」のインテークマニホールドなどが採用されています。一方で日産純正のN1ウォーターポンプ&オイルポンプ、アメリカンV8のLS2用イグニッションコイル、GMのセンサーなど、さまざまな純正流用術も活用しているようです。
AEMのECUとウォーターメタノールインジェクションシステムも備え、燃料ラインもオリジナルで構築しています。使用燃料はE85ではなく通常のガソリンということです。パワーは現在の仕様になってからは計測していないそうだが、過去のデータから考えると600ps前後は出ていると推測されています。それでも、パワーを求めるオーナーは、この「ダットサン・240Z」に「日産・R35GT-R」の「VR38DETT」型エンジンを載せるというプロジェクトを計画しているようです。
「インテリアデザイン」:STDと最新の融合
インテリアデザインは、ダッシュボードとセンターコンソールには「MSA」のカバーを装着してリフレッシュしています。シートもレザートリムに張り替えられた「NRG」のバケットシートを備えています。
メーターホルスターの中には「Speedhut」の各種メーターや燃調を司る「Zeitronix」のワイドバンドゲージをインストールしています。オーディオシステムもオリジナルで組まれ、カスタムインストールされたドアスピーカーはインフィニティの純正品が使用されています。
「スペック」
■エンジン:RB25DET換装/RD Engineeringチューン/APEX PERFORMANCE TURBOS カスタム362ターボ、セラミックコートハウジング、アノダイズドビレットコンプレッサーホイール/ワイセコ ピストン/イーグル コンロッド/TOMEI ポンカム/GReddy ポリッシュドインテークマニホールド/Injectors dynamics 1300ccインジェクター/LS2用イグニッションコイル/CX Racing スロットルボディ/Champion アルミラジエター/カスタムアルミクーラントオーバーフロータンク/Tial MV-Rウエストゲート/Treadstone Perfomance インタークーラー/AEM スタンドアローンECU、ウォーターメタノールインジェクションキット/RCI 燃料タンク/HKS ハイパワーマフラー、カスタム3”エキゾーストパイプ
■駆動系:ACT クラッチ/STIリヤディファレンシャル、カスタムワンピースドライブシャフト/Modern Motorsport アウトプットフランジ
■フットワーク:ZCC JDM S13コイルオーバーコンバージョンキット、ポリウレタンブッシング/MSA 前後スウェイバー、リヤストラットバー/油圧パワーステアリングコンバージョン
■ブレーキ:Arizona Z car 前後ウィルウッド ビッグブレーキコンバージョンキット
■ホイール:ニスモLM GT2改(12.5J×18)
■タイヤ:アゼニスRT615K(315/30R18)
■エクステリア:ZTrix 280YZワイドボディキット、カスタムフード/Retro-Spec カーボンスポイラー、カーボンテールゲートパネル/カスタムカーボンフロントスプリッター、カーボンサイドスプリッター、カーボンリヤディフューザー、カーボンカナード/ガルフカラーペイント/MSA ヘッドライトカバー/zLEDs カスタムLEDデジタルテールライト
■インテリア:Speedhut タコメーター、GPS付きスピードメーター/NRG レザー張り替えバケットシート/カスタムカーボンラップドドアパネル/MSA ダッシュキャップ、アームレスト&センターコンソールカバー
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