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日本国産の希少な名車、旧車が数多く出品される「BHオークション」。そのオークションで注目の車両として「日産・フェアレディZ432R」があります。まさにスペシャルマシンです。
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世界的な日本の国産名車として知られる「ダットサン(日産):フェアレディZ」は、1969年に先代モデルとなるオープンボディの「ダットサン:フェアレディ(SR311/SP310)」の後継モデルとしてデビューしました。デビューに至るまでの開発は、1960年代当時、アメリカ日産の社長であった「片山豊」氏でした。「ダットサン・フェアレディ(SR311)」でモータースポーツでは成功を収めていたものの、市場では年々厳しくなる北米の安全基準に適合できなくなると考え開発がスタートしました。自身はインタビューで「ジャガー・Eタイプのような車を造ってくれ」と要望を出したと述べており、初代モデル「フェアレディZ」のエクステリアデザインは優雅で美しいボディシルエットが描かれました。さらに「フェアレディZ」のシャシーポテンシャルは高度なもので、軽量なモノコックボディに、前後輪ともストラット式サスペンションによる四輪独立懸架を備え、市場で先行する「ジャガー・Eタイプ」や「ポルシェ・911」などと競えるほどに仕上げられました。
「生産台数」:型式は「PS30SB」となっている「フェアレディZ432R」のボディカラーは、「グランプリオレンジ」の1色のみの設定だったということです。30台前後が生産されたものの、現存しているのは10台以下とも言われている超貴重モデルです。一説では、オイルショックによる「240ZG」や「Z432」の生産中止が相次ぎ、在庫処分として数台の特別モデルとして「Z432R」が限定で市販されたということです。
「中古価格」:中古価格としては、現存数も極めて少ないことから「ASK・価格応談」であり、2015年頃では「5,000万円以上」という価格帯だったようです。ちなみに「Z432」でも1,000万円以上~「ASK・価格応談」が中古価格の相場であり、「Z432」は「ハコスカGT-R(PGC10/KPGC10)」と同じような状態となっています。
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第1世代のスカイラインGT-Rと同じ2L DOHCのS20型ユニットを搭載したS30型フェアレディ Zの高性能モデルとしてラインナップされた「Z432」。
エンジンは基本的にはZ432と共通だが、レースベースとしてチューニングが施されることが前提とされたためエアクリーナーは取り外され、キャブレターのファンネンルが剥き出しにされている。エンジンの最高出力自体は160ps/18kgmとZ432からの変化はない。
内装も簡素化されておりラジオやヒーターといった快適装備は一切省かれているほか、シートもリクライニング機構の付かないフルバケットタイプが採用されている。
ロールケージさえ装備すればすぐさまレース参戦可能というスパルタンな仕様である。
この出品車は 「PS30-00218」の車体番号を持つ正真正銘の「R」である。車台番号が再打刻され、その上には日産のロゴマークが入るのはこの個体だけとも言われている。運転席のシートは経年劣化を避けるため交換されているが、純正シートも別途保管されている。