あわせて読みたい記事:【日本の旧車・スーパーカー】市販間近だったコンセプトモデルたち
あわせて読みたい記事:【ワイルド・スピード シリーズ】 劇中車両のスペック・車両価格
あわせて読みたい記事:【日本モータースポーツ】伝説を残したレーシングマシンを振り返る
国産のスーパーカーとして市販が期待されたマシンとして多くのクルマ好きを魅了した「ヤマハ」の「OX99-11」。このモデルは1990年代初め、ヤマハが開発した独自路線のスーパーカーですが、実は希少な「ヤマハ・OX99-11」が中古市場にて販売されているということです。
「ヤマハ・OX99-11」について「ヤマハ」は下記のようなヒストリーを述べています。
「トヨタ2000GT以来積み重ねてきたヤマハの四輪車技術を集大成し、F1世界選手権用エンジンを由良拓也氏のデザインによるエアロダイナミック・ボディに搭載したGPスーパーカー。室内はモーターサイクルのようなタンデム配置の2人乗りで、運転席をセンターに配置、その後ろに助手席がある独特のレイアウトとなっている。イギリスの熟練工によるハンドメイドで1994年の発売をめざしたが、世界的な経済変動の影響を受け、販売を断念した。」
今回販売されているモデルは、オートバイメーカであるエンジンサプライヤーとしてF1に参入してから数年後、「ヤマハ」の子会社である「Ypsilon Technology」によって製造されたモデルです。
「ヤマハ」は当時、自動車を製造するためにドイツ企業へとオファーしましたが、その企業の仕事内容に感銘を受けることなく、別の候補として挙げていたイギリスの技術コンサルタント企業であるIADへと委託するように連絡しました。当時の日本は、非常に貧しい財政状況に陥っていたため、自動車を開発・製造することも含め、販売することも中々に困難な状況であったため、今回の販売されているような希少モデル「ヤマハ・OX99-11」は僅か3台しか製造されていません。
エクステリアデザインは、曲面構成を実現化するためにボディ素材は手加工のアルミニウム合金及びFRPを使用。 そして「ヤマハ」のオートバイの専門知識を活用した、1対1のシートレイアウト(最大の特徴はタンデム配置の2人乗り)に設計され、非常にコンパクトなコックピットとなっています。ホイールベースを含め車格もコンパクトなために車体重量は1,000kg以下と軽量となっています。
パワートレインは、当時F1へ供給していたV型12気筒、排気量:3,498cc、DOHCヘッドに60バルブ(1気筒5バルブ)の「OX99」を、公道向けにデチューンしミッドシップに搭載。最高出力450hpを発揮するポテンシャルを備え駆動方式は後輪駆動で、トランスミッションは6速MTを組合わせています。
最高速度は350km/hを誇ります。気になる価格帯についてですが、「JPモーター」での販売価格としては約1.4億円からにて販売されているとのことです。