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2019年5月に日本でも約490万円~690万円にて発売されることが発表されている、新型モデルの「トヨタ:GRスープラ(A90型)」は、今は世界中のファンからの注目の的となっています。これに伴って、これまでの「トヨタ:スープラ」の中古価格が高騰しているということです。
「THE SPORTS OF TOYOTA」をキャッチコピーに、A80系スープラは1993年にデトロイトモーターショーにて公開され、同年5月に販売開始されました。 1810mmワイド&1275mmローフォルムの2+2シーターボディが特徴的でアメリカンテイストなエクステリアデザインでした。パワートレインは、ストレート6(シックス)直列6気筒3Lのみというエンジンに自然吸気のDOHC(2JZ-GE:225馬力/29.0kgm)と同ツーウェイツインターボ(2JZ-GTE:280馬力/44.0kgm)の2ユニットを設定していました。それぞれ4速AT、もしくはツインターボは6速(ゲトラーグ社製)、自然吸気は5速マニュアルの選択が可能で、装備充実の「GZ」とスポーティな「RZ」、それに自然吸気「SZ」の全3グレード設定していました。前後異サイズのタイヤに、RZはビルシュタイン社製ショックアブソーバーを採用。採用されるサスペンションは4輪ダブルウイッシュボーン。前後ブレーキはもちろんベンチレーテッドディスクで、トップモデルのRZには17インチ対応の大径タイプとスポーツABSを標準装備していました。1995・1996年にスープラLM-GTでル・マン24時間レースに参戦したほか、SUPER GTのGT500クラスに参戦。「日産:スカイラインGT-R」や「ホンダ:NSX」と戦いを繰り広げ、2002年の生産終了後も2006年に「レクサス:SC」に交代するまで第一線で活躍し、1997年トムス、2001年セルモ、2002年チームルマン、2005年セルモの4度チャンピオンに輝いています。
アメリカにおいて前世代モデルの1994年式となる「A80型:スープラ」が「RM Sothebyオークション」に出品されましたが、出品された個体は、ブラックのボディカラーで、パワーユニットとなるエンジンはツインターボチャージャー・2ZJ型エンジン、トランスミッションは6速MT、ファクトリータルガトップ仕様、そして走行距離は18,024kmの程度の良い一台となっていました。
この「2JZ型」エンジンを搭載する「A80型:スープラ」は、最高出力321hp/5,600rpm、最大トルク427Nm/4,000rpmを発揮し、0-100km/hの加速時間は5秒未満、ゼロヨン加速は13秒にて到達するスペックとなっています。
「RM Sothebyオークション」の情報によれば、オークション落札された、この個体の経緯としてはアメリカ・イリノイ州において新車販売され、少なくとも約2年はワンオーナーによって所有され、約9,656km(6,000マイル)程は走られた個体ということです。
その後スイスのオーナーへと渡ったものの、2015年には「アメリカ・セントルイス自動車博物館」において保管され、その際の走行距離は16,983km(10,553マイル)となっていました。
その時は価格が約1,124万円で販売されたようです。そして当時この価格にて販売されたことは、アメリカの現地の人にとっては高額と見なされた出来事だったようです。
この個体の落札価格は2015年に販売された価格より高額となる約1,970万円で今回、「RM Sothebyオークション」で落札されました。今後、この価格よりも更に高値で販売されることが予想されます。