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【西部警察】R30型スカイラインRS-2(情報収集):スペック
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1980年代の刑事ドラマにおいて人気を博した「西部警察」は、登場するスペシャルマシンにも注目が集まりました。大門軍団の特殊車両は、当時人気だった「DR30型:スカイラインRS」シリーズをカスタム。この「スカイラインRS」は、「ハコスカGT-R(KPGC10 / PGC10)」以来のサーキットへのカムバックした「スカイライン スーパーシルエット」が非常に大きなインパクトを与え人気となったモデルです。その「スカイラインRS」を「RS軍団」としてカスタムしたのが「RS-1」「RS-2」「RS-3」です。今回、紹介するのは、「哨戒(しょうかい)」任務にあたる情報収集車の役目を持つ「RS-2」です。主に運転席には五代純刑事を演じる「石原良純」氏、助手席には「おやっさん」こと南長太郎刑事を演じる「小林昭二」氏のコンビで乗ることが多かったマシンです。
「西部警察 RS-2:エクステリア」
- (出典:autoc-one.jp)
「RS-2」のベース車両は「RS-1」と同じく、「FJ20ET(190ps/23.0kgm)」型エンジン(インタークーラーなし)を搭載した「スカイラインRSターボ」です。ちなみにインタークーラーは、マイナーチェンジ後の後期型になって「RS-ターボC」や「RS-X」に装備されていました。「RS-2」のエクステリア最大の特徴は、「RS-1」、「RS-3」のルーフに搭載される大型パトライトを装着されておらず、「RS軍団」の中で唯一となる電動サンルーフ仕様となっていることです。
- (出典:autoc-one.jp)
そのために、パトライトはボディ左右ドア後部に装着されています。そして作動させるために車内のスイッチにより台座が回転収納されるというシステムとなっています。これは本物の覆面パトカーのアイデア(反転式回転灯)を応用して作製したということです。このパトライトの装着により、レギュレーターハンドルで開閉可能な後席ウィンドウは、アクリル製の嵌め殺しに変更されているようです。
- (出典:autoc-one.jp)
また、リアバンパーに2本設置された長いアンテナも「RS-2」を象徴するアイテムで、TV放送では大きく揺らしながら追跡するシーンが印象的だったが、普段はルーフサイドに追加された固定フックによる固定も可能でした。さらに興味深いのは、トランクリッドが、「RS軍団」唯一の「逆ヒンジタイプ」に改造されており、トランク内に「4連装特殊弾発射筒(無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾が発射可能)」を装着していることでしょう。
- (出典:autoc-one.jp)
実は、企画当初はエアブレーキと言う設定だったようですが、石原プロからの「派手な装備が欲しい」と言う要望から変更されたと言うことです。しかし、なぜかTV放送では一度も使われていない装置です。その他のエアロキットは、FET極東(エアロクラフト)製のフロント/リアスポイラー、当時の日産純正OP「AD three」の「エアスプリット」、「フェンダープロテクター」、「マッドカード」、リアの「エクストリームスプリット」、「リアウィンドウバイザー」、そしてオリジナルのリアバンパー下の「スリットスポイラー」、「エアアウルトレット」などです。そして、ホイールは、16インチサイズの「エンケイメッシュ4」と「ポテンザRE91(205/55R16)」の組み合わせなど、「RS-1」と共通のものが採用されています。
「西部警察 RS-2:インテリア」
- (出典:autoc-one.jp)
インテリアはリアシートを取り外されており、2名乗車仕様です。しかし、「RS-3」とは違って運転席/助手席のオーソドックスなレイアウトとなっています。助手席グローブボックス前にレイアウトされるコンピューターは「RS-1」、「RS-3」と比べると小型だがスペックは高機能で、全周波数での送受信が可能な「特殊無線機(YAESU FT-77S)」や「距離測定機」、平面および側面投影が可能な「ISAレーダー」、微細な振動と音源をキャッチするセンサーなどを装備しています。さらに、ナルディ製ステアリング、コルビュー製スポーツシート、ブリタックス製の4点式シートベルトを装備し、インパネのサイレンアンプ(クラリオン製)などは「RS-1」と同じであるものの、センターコンソールのVOD製の追加メーターは「RS-1(電流 / 電圧 / 外気温 / ガスコントロール)」の4つに対し、「RS-2」は「電流 / 外気温 / ガスコントロール」の3つとなりスイッチは「RS-1」は3つに対して「RS-2」は7つと若干異なっています。
「特殊装備:使用例」
「パートIII 第16話:大門軍団フォーメーション」では「ISAレーダー」と「センサー」により犯人の大型バイクの判別、「パートIII 第33話:仙台爆破計画-宮城・後編-」では、犯人グループの移動アジト(バス)の位置を無線発信から特定など、「RS-2」の機能が事件解決に役立っていました。ちなみに「シグナルコントロール」も「旧マシンRS」より進化したバージョンで、「赤→青」だけでなく「青→赤」も可能でした。
「西部警察 RS-2:ポテンシャル」
- (出典:autoc-one.jp)
「RS-2」のパワートレインは、「RS-1」と同スペックのチューニングが施されています。特殊装備の違いで車両重量は「RS-1(1,315kg)」に対して「RS-2(1,385kg)」と重く、最高速は「RS-1(265km/h)」より5km/h低い「RS-2(260km/h)」と発表されています。しかし、実車は点火系(アクセル製ハイテンションコード/コイル)の変更以外は基本的にはノーマルだったようです。追跡時に「RS-1」よりもトランクに特殊装備などが追加されていたためと思われますが、リアがを沈ませながら加速していくシーンが印象的です。
「西部警察:スカイライン RS-2」:スペック
- 全長 × 全幅 × 全高:4.595 × 1.665 × 1.360mm
- エンジン型式:FJ20ET
- エンジン形式:直列4気筒 DOHC ターボ
- 最高出力:190ps / 6.400rpm(ベースモデル)
- 最大トルク:23.0kgm / 4.800rpm(ベースモデル)
- サスペンションシステム(F/R):ストラット / セミトレーリングアーム
- ブレーキシステム(F/R):ディスク
- ホイール:エンケイメッシュ4
- 最高速度:260km/h アフターバーナー作動時(ベースモデル:212km/h)
- 0-400m加速:13.5秒(ベースモデル:15.2秒)
- 0→100km/h加速:6.1秒(ベースモデル:7.5秒)
- 車体重量:1.395kg
- 主要装備:4連装特殊弾発射筒(無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾が発射可能)、マイクロコンピューター、センサー信号処理装置、パルス・ドップラー・システム
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