【テスタロッサケーニッヒ】外観、馬力でフェラーリに訴えられた?
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一世を風靡した「ケーニッヒ仕様」と呼ばれる、「KOEING(ケーニッヒ)」社のカスタムマシン。その中でも「フェラーリ・テスタロッサ」のカスタムは有名です。登場は、1984年で「フェラーリ・テスタロッサ」をツインターボ化し最高出力:710PSでした。「サイドスリットはスポーティーではない」と、「ビリー・ケーニッヒ」氏の思想により撤去されケーニッヒの代名詞であるワンダクトが装着されたカスタムでした。
バンパーダクトはテスタロッサ同様のワンダクトでリヤビューには、ケーニッヒウイングがつけられました。エクステリアデザインとロッソコルサレッドのボディカラーが多くのファンを魅了しました。
水平対抗12気筒エンジンにツインターボのポテンシャルは、当時世界最速のロードカーと名づけられたほどでした。その後、「ケーニッヒ」は1988年30台限定としてリアウイングを「フェラーリ・F40」のような形状にし、加給システムの変更により最高出力:800PSのモデルをラインナップし「ケーニッヒ コンペティション(KOEING Competition)」というモデル名でした。
1992年の最終モデルではバンパー形状が変更されエンジンにも更なる手が加わるツインターボチャージャー+スーパーチャージャーという加給システムにより最高出力:1000PS~1200PSとも言われた「ケーニッヒ コンペティション エボリューション(KOEING Competition Evolution)」があらたにラインナップされました。
また最高出力:800PS仕様の「コンペティション(Competition)」をベースにオープンモデルとなる「ケーニッヒ コンバーティブル(KOEING Convertible)」も存在していました。今回、紹介するのは1988年製の「フェラーリ・テスタロッサ」ベースのカスタムなので「コンペティション」モデルです。それゆえに最高出力:800ps仕様となっています。
そして、注目はこの個体の評価です。この「テスタロッサ・ケーニッヒ」は最初のオーナー、つぎのオーナー両方によってケーニッヒに持ち込まれたうえでカスタムされ、とくに2度目のカスタムでは今はなき「エンツォ・フェラーリ」氏をあまりに下品なカスタムなので激怒させ、法的手段によって「これはもはやフェラーリではない。その車からすべてのフェラーリ・エンブレムを外すよう」通告を受けたといういわくつきの個体なのです。
その全貌が下記の通りです。
しかしながら未だもって「フェラーリ」のエンブレムは残ったままで、オーナーは「フェラーリ」と徹底抗戦し、得られたものなのかもしれません。
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