【フェラーリテスタロッサ】マイケル・ジャクソンのワンオフモデル
あわせて読みたい記事:【フェラーリ275GTBプロトタイプ】生産2台のモデルが競売に
あわせて読みたい記事:【トヨタ2000GTボンドカー】2台存在したオープン仕様の軌跡
あわせて読みたい記事:【スーパーZ(S130Z)】 西部警察:大門専用車両のスペック
1987年に放映された、故「マイケル・ジャクソン」氏が出演する「PEPSI(ペプシ)」社のコマーシャルのためだけに「ワンオフで」製造された「フェラーリ・テスタロッサ・コンバーチブル」が中古において販売中とのことです。なお、通常に販売された「フェラーリ・テスタロッサ」はすべて「クーペ(クローズド)」で、オープンモデルは存在していません。しかも、この個体は以後、その他のCMや映画に登場することはなく、まさに故「マイケル・ジャクソン」氏が出演するCMのためだけに製作されたスペシャルマシンということになります。また、最近明らかになった事実によると、「フェラーリ」社が製造した「テスタロッサのオープンモデル」が一台だけ(今回のものとは別に)存在しているとのことです。その個体となるフェラーリ・テスタロッサ」は「フェラーリ」社の親会社である、「フィアット」社の元会長であった「ジャンニ・アニェッリ」氏(フィアット創業者の孫)のために作ったモデルで、こちらはオークションにて落札価格:1億5,000万円もの値をつけているようです。実際に「フェラーリ・テスタロッサ」をオープン化したのは「フェラーリ」社そのものではなくカリフォルニアのカスタムカービルダーで、その費用は「460万円(当時の金額なので、現在の貨幣価値だともっと高いようです)」ということで、かなりの改造費用が発生しています。
また、この個体についての状況は、走行距離:17,000マイルで、販売価格は「799,900ドル(9,000万円くらい)」となっています。通常の「フェラーリ・テスタロッサ」であれば、取引価格は3,500万円前後であり、当然ながら「ワンオフ」「マイケル・ジャクソン」という付加価値がこの車両を販売価格を押し上げている、ということになります。
ちなみに「フェラーリ・テスタロッサ」はイタリア語で、日本語だと「赤い頭」の意味しています。そして、その名の通りに、この「頭」はエンジンのヘッドカバーを意味し、「テスタロッサ」の名称はこれが赤くペイントされていることに起因している、とされています(そのルーツは1954年のフェラーリ500TR、1958年のフェラーリ250TRまで遡れる)。
この「フェラーリ・テスタロッサ・コンバーチブル」が「PEPSI(ペプシ)」のCMに登場するのはわずか数秒ですが、にもかかわらず完璧に「トップを閉じる」ことも可能な仕様で、かなりのクオリティを持つこともわかります。
「フェラーリ・テスタロッサ」は、日本においても非常に知名度が高く、ある意味では「フェラーリ」の象徴ともいえるモデルです。海外でもそれは同じであるようで、「マイアミ・バイス」に登場した個体が有名です。
なお「フェラーリ」社は今後「テスタロッサ」の商標を使用しない意向であり、商標権を更新しないために「テスタロッサ」は今後(ほかメーカーによって)家電に使用されることになる、とも報じられています。
この記事へのコメントはありません。