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各国の政府専用車として、どのようなモデルが存在しているのか、どのようなスペックでどれくらいの価格帯なのか興味をもっておられる方は少なくないようです。実際に自動車は大半の国において、重要なステータスシンボルであり、各国のリーダーが専用車選びに細心の注意を払うのは当然のことかもしれません。ただ、どのような専用車を好むかは、国によって大きく異なるようです。一般的なモデルが選ばれる国がある一方で、安全性を最優先に考え、装甲板や防弾ガラスを備えた頑丈な車を選ぶ国もあり、式典用の車両らしい雰囲気を持つビンテージカーを選ぶ国も多いようです。また、中国やアメリカのように国家元首の専用車を自国製にすることは、その国の自動車の質の高さや精巧さを人々に示すことにもなります。ちなみに中国の「習近平」国家主席は、価格およそ「80万ドル(約8,900万円)」で、国産車では最も高価な「紅旗(ホンチー)L5」を専用車にしています。重量およそ3トンで全長は約6メートルでドアハンドルには翡翠が使われています。恐らく世界で最も有名かつ象徴的な国家元首の専用車は、アメリカの「キャデラック・ワン(ザ・ビースト)」です。現在使用されている「ザ・ビースト」には厚さ約13cmの防弾ガラスが採用されているほか、対戦車ロケット弾や化学兵器による攻撃にも耐え得る構造になっているようです。さらに、それでも攻撃を免れなかった場合のために、車内には大統領と同じ型の血液およそ950mlが常備されているということです。
その一方、ローマ法王はこれまで複数の自動車メーカー(フィアットやキア、メルセデス・ベンツなど)が提供する専用車「パパモビル」を使用してきましたが、フランシスコ法王は歴代の法王たちと異なり、簡素な生活スタイルを好んでいます。このことは、法王に選出された直後、「パパモビル」ではなく法王庁関係者らとともにミニバスで移動していたことからも明らかです。「パパモビル」に乗らなければいけないとき以外は、自身の所有する走行距離17万kmの1984年型の「ルノー4」を、自ら運転しているようです。
以下、調査会社スタティスタ・リサーチとビジュアル・キャピタリストのデータを基に、各国リーダーの専用車のモデルと価格を紹介。(左から、氏名・職位(国名)/専用車(生産国)/価格*:ドル)。
* ベースモデルの場合の生産国での販売価格。旧車の価格はインフレ調整していない
** 推定価格