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映画「MAD MAX(マッドマックス)」は、登場する車やバイクに影響を受け、世界中にファンが多い映画です。しかも、登場するバイクや車も名車です。現在でもグッズやレプリカモデルが取引されており人気の衰えがありません。この名作ともいわれる「MAD MAX」に登場する「インターセプター(パトカー)」に注目してみたいと思います。
暴走族による凶悪事件が多発する社会となった近未来の荒廃したオーストラリアの路上が舞台になっています。暴走族で警官殺しの凶悪犯ナイトライダーは、暴走族専門の特殊警察「M.F.P.(Main Force Patrol)」から、追跡用に改造されたパトカー「インターセプター」を奪って逃走。「M.F.P.」に所属する警官マックス・ロカタンスキーはこれを発見し追いつめた末に、ナイトライダーは運転操作を誤って事故死します。友人だったナイトライダーの死を知ったトーカッター率いる暴走族は報復としてM.F.P.班を襲撃すべく行動を開始します。まず、M.F.P.隊員ジム・グースが運転していた車両がトーカッター一味により横転させられ、火を点けられ、重体を負い息を引き取る。車両火災で再起不能となった僚友グースの被害を見て恐怖したマックスは、暴走車を追う事で自身も暴走の狂気に囚われるのではないかと危惧して辞職を申し入れるものの、マックスの腕を惜しんだ上司の提案を聞き入れて休暇を取り家族と共に数週間の旅行へ出発。しかしマックスの後を付け狙っていたトーカッター一味が妻子を襲撃、息子の命が奪われ、妻ジェシーは重体となります。マックスは、報復を行うべくスーパーチャージャーを搭載し600馬力にまでチューンナップされた漆黒の特殊追跡車「V8インターセプター(ブラック・パーシュート・スペシャル)」をM.F.P.本部から無断で持ち出し、互いの復讐を賭けトーカッター一味と激突。凶悪な暴走チームは壊滅、逃げた残党を私刑に処しインターセプターのハンドルを握るマックスは暗雲立ち込める地平線へと続く一本道を疾駆し…。
ボンネットに突き出したWEIAND社製スーパーチャージャーが象徴的なインターセプターは、5.8リッターV型8気筒エンジンで、シフトレバーの赤いプッシュプルスイッチを入れるとスーパーチャージャーが動きだし、最大出力600馬力を発揮するという設定。
ベースモデルは、オーストラリア・フォード製の「ファルコンXB」というモデルです。そして実際、現在でも世界各地で多くの「マッドマックス」のファンによって「インターセプター」のレプリカが製作されています。もっとも作品の登場車両に忠実なモデルとされている個体が日本にあるのです。
実はこの個体は、「オーストラリアパース自動車博物館」に飾られていた一台で、世界で唯一本物を作れる製作者ゴードン氏が自分のために4年の年月をかけて作り上げた車両なのです。ゴードン氏は、映画に登場した「インターセプター」の車両製作の担当者から、直接スポイラーや、その他の「型」を入手していた人物です。
その人に直談判を繰り返し、最初は別のクルマでレプリカを作ってあげようと言われていたのを、ゴードン氏が自分自身のために作った一台を拝み倒して譲り受けたという経緯。
驚くべきことに、突きだしたスーパーチャージャーもサイド出しのマフラーも、サイドマーカーレスのこのスタイルのまま車検をクリアして、公道を走れるということです。
2010年に国内に輸入し、シフトレバーの赤いプッシュプルスイッチを入れると、スーパーチャージャーのプーリーが電動で回り出すというのが、オーナーのこだわりです。
リッター600mという厳しい燃費でも休日はドライブするという愛着。
搭載されているエンジンそのものは、ビッグブロックの7000cc自然吸気で、映画の設定に近い600馬力弱まで出ているが、燃費は1リッターあたり、0.6km=600mほど。
車重は1740kgで燃料タンク容量は110リッター。車内にマッドマックスコンベンションで来日した出演者らのサインがたくさん書かれている。
また作品中で、マックスの奥さんと子供の写真が飾られている、ステアリングのセンターホーンの部分に、マックスの妻「ジェシー」を演じた、ジョアン・サミュエルのサインが入っています。その他、あの「マックスターン」を行った、スタントマンのサイン。