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数々のコンプリートモデルを送り出し、高い評価を得てきた「トミーカイラ」。その中でも超希少モデルと言われている「M20」に注目。ベースモデルは「日産:スカイラインGTS-X(HR31型)」の前期型。直線基調のデザインで有名な7代目モデル。
1985年(昭和60年)にデビューしたR31型スカイラインは、RB型:直列6気筒DOHCエンジンを搭載したこともあり、シルエットフォーミュラでサーキットに戻ってきたDR30スカイラインの後継として「RS(R30型)」⇒「GT-R」の復活に期待がかかっていました。そのような中、「GT-R」への懸け橋ともいえる最強の1台が、「R31型」から登場することになりました。それが、1987年(昭和62年)にグループAレースのホモロゲーションを獲得するために、800台限定で生産された「GTS-R(HR31型)」でした。このモデルは、エンジンを「RB20DET-R」としステンレス製のエキマニや専用タービンなどを装備していました。そして今回
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「トミーカイラ・M20」のエクステリアデザインは、オリジナルの「R31型:スカイライン」と比較すると大幅な変更はなく、サイドに入ったホワイトのストライプ、トミーカイラホイール、そして、フロントグリル、リアエンドはエンブレム、オリジナルのスポイラー装着などの変更くらいです。
「M20」は、800台限定モデルのGTS-Rがベースではないので、パワーユニットはRB20DETエンジン。しかし専用カムシャフトの装着やエキゾーストシステムの改良、それに伴う専用ECUセッティングなどによってスペック向上を実現。
最高出力は220ps/6800rpm、最大トルクは26.0kgm/3800rpmというスペック。この数値はノーマルを10ps/1.0kgm上回るもので、当時、国産2.0Lクラスのエンジンとしては最強のスペックを誇ったのでした。これに5速MTが組み合わされ、減衰力4段調整式ニスモ製ダンパーやオリジナルホイール、ダンロップフォーミュラM2などの装備となっていました。
バルクヘッドのコーションプレート右下に確認できる“9109”という数字は、「M20」として9台目の車両であることを示している。
モノフォルムバケットシート、エンブレム付きイタルボランテ製ステアリングホイール、レザーシフトノブなどはM30もM20も共通。
「トミーカイラ・M20」の新車価格は登録諸費用別で340万円。現在の現存数は5台前後と言われ希少なモデルです。