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R31型スカイラインの専門ショップとして数々の魅力的なカスタムマシンを送り出してきた「R31HOUSE」。R31スカイラインといえば、800台限定モデルとして販売された「GTS-R」に注目が集まりがちですが、今回のカスタムマシンはNAフルチューン仕様。
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日本の名車、そして伝説的なモデルとして認知されている「スカイライン GT-R」は、モータースポーツ界で49連勝という偉業を成し遂げた初代の「GT-R(PGC10/KPGC10・ハコスカ)」、そして、わずかに生産台数が197台とも言われている「GT-R(KPGC110・ケンメリ)」、そして、グループAで無敵の存在として君臨した「GT-R(BNR32)」、ルマン(LM)仕様まで製作された「GT-R(BNR33)」、そして熟成された「スカイライン」最後の「GT-R(BNR34)」があります。しかし、1973年から1989年の間には「GT-R」が不在となっていました。そのはざまに「7th(セブンス)」などの通称で呼ばれたモデルが「R31型:スカイライン」です。RBエンジンの初搭載や4WSシステム、オートスポイラーの採用などの最先端技術を投入していたモデルでした。また、発売から2年後の昭和62年8月、グループAのホモロゲーションモデルとして、ステンエキマニやTO4ハイブリッドタービンを採用した「GTS-R」が登場し大きな注目を集めました。1988年に登場ということで、翌1989年に登場の3代目「スカイラインGT-R(BNR32)」の開発も完成一歩手前という時期となっています。発表当時は「RB20型」エンジンという直列6気筒DOHCや「GTS」においては70km/hでフロント下部から出てくる「オートスポイラー」が特徴的でした。ツーリングカー選手権のグループAで活躍しましたが、その際の開発が「GT-R(BNR32型)」にもつながったようです。また「GTS-R」においては、「RB型」エンジンやターボシステム、アテーサシステム開発が進み「BNR32型」で完成度の高いドライブトレインとなったようです。「RB」という6気筒DOHCエンジンを搭載し、「GT-R」になる資格はあったのかもしれませんが、エンジンのパワーだけでなく駆動方式がすべて一新されて最先端を行った3代目「スカイラインGT-R(BNR32)」に比べると、開発途上にあったモデルといえます。
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エクステリアはホモロゲーションモデルの「GTS-R」ルックで、脱着式の外板はカーボン製に交換されている。
足元を飾るTE37SLのホイールを含め、エクステリアパーツにもセレクトに妥協はない。
エンジンは初期型RB20のまま、フィーリングを求めてバイク用の高性能キャブレターとして有名なFCRキャブによる6連スロットルチューンを実行。
合わせてカムシャフトもリフト量が10mmと大きな東名パワードのプロカムを投入。
エキマニは超ロングタイプの等長をセットし、バイクのようなレスポンス型ユニットに仕上げている。排気系には中間タイコ&スポーツキャタライザーをシッカリと装備し、保安基準に適合するスペックを与えている。
足回りは、車高調はもちろん、エンドレスの6ポットキャリパーや前後の強化スタビなど最高の装備を投入。なかでも有効なのが、セミトレーディング式のリヤサスペンションのロアアームを調整式にすること。
純正アームでは矯正しきれないアライメントを整えることで、巡航時の直進性まで向上、街乗りからその効果を体感できるということです。