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「東京オートサロン2020」において多くのカスタムマシンが展示されて注目を集めましたが、ロータリーファンにとって注目の一台が「RE雨宮」の3ローターを搭載した名車「ロータス・ヨーロッパ」です。このカスタムマシンは、「RE雨宮」が2013年の「東京オートサロン」に出展車両として開発し、チューニングカー部門・最優秀賞に輝いたマシンです。モデル名は「雨宮ロータスヨーロッパ20B」です。その後、さらなるカスタマイズが施されているようです。
名車と言われる「ロータス・ヨーロッパ」は、1966年から約10年間に渡って生産されたイギリスのミッドシップスポーツです。シャシー、フレームは、逆Y字型のバックボーンフレームでFRPの軽量ボディを被せた構造です。さらに驚くべきは、軽量な車体であること。車重は610kg(初期型)というコンパクトボディ。搭載されるパワーユニットとなるエンジンは、最終的に最高出力126psの1.6L直4DOHCまで進化しました。
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エクステリアは、「RE雨宮」の「マツダ:RX-7」用エアロパーツを加工流用しながら構築したもの。ヘッドライトはAC987キットと同一のポルシェ純正を採用しています。ボディカラーはソリッドのレッドからシルバーへと一新。リヤウイングは「RE雨宮」と親交が深い「パワークラフト」によるワンオクパーツで、ウエットカーボンをマット塗装してドライカーボンのような雰囲気で仕上げている。「ホイールもゴールドからブラックに塗り替えて大人っぽくしてみた」とはパワークラフト伊東代表はコメントしています。
ルーフにはフレッシュエアを引き込むためのベンチレーターを装備。内側のパネルまで丁寧にカーボンで成型されています。これらのパーツも「パワークラフト」によるワンオフ。
ドアパネル後端にはインレットダクトを設定。裏側もしっかりと通路が製作されており、エンジンにフレッシュエアを効率良く導けるようにしている。ちなみにルーフパネルには「トヨタ:ヴィッツ」の純正ボンネットが使用されているということです。
インテリアは、カーボンパネル&全面バックスキンで上品に仕上げられています。センターパネルのモニターはバックビュー用として機能。シートはブリッド製のフルバケを導入。ステアリングラックやペダル類は「マツダ:ロードスター」用を流用。
「雨宮ロータスヨーロッパ20B」は、オリジナルの「ロータス・ヨーロッパ」の直列4気筒エンジンからモデル名通り、ロータリーユニット。しかも13B型の2ローターエンジンではなく、圧倒的なトルク感&レスポンスを求め、13B-MSP用ローターを組み込んだハイコンプ20Bとし、内部パートはほぼスーパーGT最終年のスペックに近いものとなっているようです。
搭載位置はもちろんリヤミッドに搭載。そして、その後部に「スバル:レガシィ」用のミッション&デフをドッキングしています。ミッション内フロントデフには3.9ファイナルが組み込まれ、ギヤ比は最適化済みという。エキゾースト環境はストリート前提のスペックとなる。特にエンドマフラーには拘り満載で、大型のステンレス楕円サイレンサーを2連で装備した上、エンド部にはデザイン性を重視した純チタンテールを合体。オイルクーラーは「マツダ:RX-7」を流用。
サスペンションシステムは元々がフロント:ダブルウィッシュボーンのリヤ:チャップマンストラットですが、旋回性能を根本から高めるために前後とも「マツダ:ロードスター」のダブルウィッシュボーンへと変更しています。ダンパーにはクァンタム製のSPLモデルを装着しています。
ブレーキシステムはフロントがエンドレス製の4ポットキャリパー雨宮スペック+2ピーススリットローターで、リヤには「マツダ:RX-8」の純正キャリパー+スリットローターの組み合わせとなっています。