【ランボルギーニ・ミウラSV】4,5億円の落札価格の理由とは

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【ランボルギーニ・ミウラSV】4,5億円の落札価格の理由とは

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日本国内においても旧車カテゴリーの「トヨタ2000GT」や「ハコスカ/ケンメリ」、「フェアレディZ」といった代表モデルは価格が高騰しており海外でも人気となっています。そのような旧車の中でも別格の存在が「ランボルギーニ・ミウラ」かもしれません。今回、「Gooding&Company」の開催したオークションにおいて出品されたのが1971年製の「ランボルギーニ・ミウラP400 SV」。このモデルが「予想価格上限の200万ポンド」を大きく超える320万7000ポンド(邦貨換算で約4億5200万円)という金額とともに落札されて大きな話題となっています。


「唯一の純正ランボルギーニ・ミウラ改」

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この「ランボルギーニ・ミウラSV」のシャシーナンバーは4878、エンジンナンバーは30644だとされ、そこまで価格が上がった理由としては「ランボルギーニ自身によってドライサンプ化され、リミテッド・スリップ・デフ(LSD)が装着された唯一のミウラSVだから」という純正カスタム。なお、以前にはランボルギーニの「エンジニア」がドライサンプ化したミウラSVがオークションに出品され、予想落札価格は最高で1億7000万円くらいだとされていましたが、その価格をも大きく超えたということになります。そして、このミウラSVは新車当時、ランボルギーニのVIP顧客であるフランス人の「ジャック・デムビエルモン」氏のために特別に作られたもので、ボディカラーは「オロ・メタリッツァート(メタリックゴールド)」。

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ランボルギーニ・ミウラは1967年に「P400」として生産を開始されていますが、1968年にはP400S、1971年にはP400SVへと発展。「SV」はスプリントヴェローチェを意味し、1973年までに150台が製造されています。

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当時は手作りにて製造されていたために仕様変更の自由度が高く、そのため「個別の仕様」を持つミウラがいくつか存在しており、過去にはジャンパオロ・ダラーラ(ミウラの設計者)が所有する”アルミボディの”ミウラも紹介されています。

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今回のこの「ランボルギーニ・ミウラSV」ですが、この最初のオーナーであった「ジャック・デムビエルモン」氏は、1967年にミウラが発売された際の「最初の顧客」であったそうで、同氏はランボルギーニにとっては非常に特別な人物ということになりそうです。

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その特別な顧客のために作ったのがこの特別な(同氏にとっては二台目の)ミウラSVということになりますが、組み込まれた「ドライサンプとLSD」は、ボブ・ウォレス(ランボルギーニのテストドライバー)が、かのイオタのテストの際に有用だと判断した仕様だとされ、その意味でこのミウラは「イオタと無縁ではない」ということに。

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「ジャック・デムビエルモン」氏はこのミウラが納車された後、20年ほど自身で所有していたそうです。そして、その後はフランス、ノルウェー、イギリスなどいくつかのオーナーの元を転々とすることになったようです。その過程において、イタリアを代表するビルダーでもあるカロッツェリア・オートスポーツとトップモータースによって完璧にレストアされ現在に至る、とのことです。

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現在の「ランボルギーニ・ミウラ」はクラシックモデルとしての評価を上げており、その価値と落札価格はうなぎのぼりとなっています。その相場は2002年に比較して約15倍にも達していますが、いかにスペシャルモデルといえど今回の「前例」ができてしまっただけに、今後さらにミウラの相場が全体的に上昇することになりそうです。

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