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国産旧車の中でも王道的な存在といえるのが、「トヨタ・2000GT」や「日産・スカイライン(ハコスカ・ケンメリ)」などかもしれません。特に「日産・スカイライン(ハコスカ・C10系)」は、オリジナルに拘る方もいれば、フルカスタムを施す人まで、幅広いファンがいます。「ハコスカ(C10系)」は、1968年8月のフルモデルチェンジでデビューしています。日産との合併後初めて新規発売されたモデルとなっています。「羊の皮を被った狼」として「スカイライン神話」となった「S54B:スカイライン 2000GT-B」の後継として登場し、「GT-R」においては、レーシングエンジン直系の「S20」エンジン搭載、モータースポーツにおいては49連勝という金字塔を打ち立てた。ネーミングとしては、当時のツーリングカーのことをハコと呼んでいたことから「ハコスカ」と呼ばれるようになりました。
今回のカスタムマシンとして登場する「C10型:スカイラインGT改・C&Yスポーツ仕様」は、エンジンをスワップしフルチューンを施したモンスターマシンです。
エクステリアデザインは、ヨーロッパではグリーンは「怪物(モンスター)」のカラーとして捉えられる鮮やかなグリーン(マジョーラのエキショー)カラーをチョイス。カーボンパーツのコントラストが特徴的です。大きく加工されたセミワークスフェンダーやライトカバーにより、まさにモンスターに相応しいエクステリアデザインとなっています。この「C&Yスポーツ」社が製作した「ハコスカ」は、このエクステリアデザインに相応しいチューニングが施されています。
パワーユニットとなるエンジンは、フルチューンの「2JZ-GTE」が搭載されています。トラスト製のT88-38GKターボチャージャーをセットし、ブースト圧2.0キロで最高出力は約800psを発生させています。エンジンを後方にマウントしたことでインタークーラー・ラジエターも狭いエンジンルームにきれいに収めています。ドラッグや最高速に挑むときには、さらにブースト圧を高めて最高出力は900psに迫るポテンシャルを持つということです。しかも、ただ搭載しただけじゃないのが「C&Yスポーツ」社。ドラッグレースでのトラクションアップ、サーキットでバランス向上なども目指し、バルクヘッドやセンタートンネル周辺を大胆に加工してエンジン本体を大きく後方にマウントしているのです。そのため、エンジンルームを真上から眺めると4気筒分+αしか確認できず、完全なフロントミッドシップ状態となっています。
「2JZ-GTE」エンジンは、各部を強化して3.1L化されており、システム制御はF-CON Vプロをチョイスしています。大型のサージタンクやインフィニティのスロットルなどを流用しフルチューンスペックとなっています。そして、組み合わされるタービンはビッグシングルの代名詞となっているT88-38GKを装着し、最高出力は800psオーバーを楽に発生させるのです。
純正のアナログスイッチノブも残しつつオリジナルのパネルを製作しています。
インテリアはアクセントにボディ同色を使いつつもブラックでシンプルです。メーターパネルはワンオフされているが、車検取得を考え各種インジケーターも装備しているということです。
ミッションは「JZA80型:スープラ」用のゲトラグ6速を搭載しています。センタートンネルも大きく加工され搭載されています。ボディーカラーは、マジョーラのエキショーカラーで、明るい黄緑にゴールドの輝き、そして、フロントセクションでアクセントとなっているライトカバーにはエアファンネルがセットされ、セミワークスのオーバーフェンダーは加工で幅が広げられるなど、細部は独自のスタイルに仕上げられています。
ボンネットとトランクフードはリスタード社のカーボン製がチョイスされています。テールランプは当時のレーシングカーのように、トランク内側から装着しています。