「BHオークション・ハコスカGT-Rレース仕様」:スペック
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通称“ハコスカ”は1968年、日産プリンスとして初のニューモデルとしてデビューした。
4ドアセダン、ワゴンやバンといった実用的な組み合わせから少し遅れて、ノーズを延長しL20型2ℓ 直6 SOHCを積んだ2000GT(GC10)がデビューすると、先代プリンス・スカイライン同様に、モータースポーツでの期待が高まった。
1968年10月、第15回東京モーターショーにおいて、“スカイラインGTレーシング仕様”がデビューを果たす。
2000GTの4ドアセダンボディーに、打倒ポルシェを期して開発されたGT プロトタイプレーシングカー、日産R380に載るGR8型エンジンのノウハウを注入したS20型2ℓ直6DOHCエンジンを搭載する刺激的なモデルでショー会場での話題をさらった。
翌1969年2月、レーシングを“R”と改め、コンセプトとはほぼ同じ形で初代スカイラインGT-R (PGC10)が誕生する。
4ドアセダンのハコスカGT-R (PGC10)は832台が生産され、1970年にショートホイールベースの2ドアハードトップがラインナップに加わると、GT-Rは2ドアハードットップ(KPGC10)のみとなった。
“ハコスカGT-R”はツーリングカーレースを闘うモデルとして、「JAFグランプリ」でのデビューウィンを皮切りに1972年10月のワークスレース活動休止までに52勝をあげ、うち49戦を連勝するという大記録を打ち立てた。
S20エンジンを搭載した4ドアセダンのハコスカGT-R (PGC10)は、生産台数の少なさからマニアの中で評価が高まるモデルとなっている。
“ツーリングカーレースを闘うモデル”としての本来持つべく姿を体現する為、エンジンや、足回り、追加メーターなど、レーシングモディファイが施された当個体は、改めてS20エンジンがレーシンググレードであることを再認識させてくれる仕上がりとなっている。