【特攻の拓のバイク】内海雄太の愛車ホンダVFR400R夜叉神仕様

ヤンキー漫画の金字塔とも言われる「疾風伝説特攻の拓（かぜでんせつぶっこみのたく）」。この漫画でバイク好きになったり、旧車や名車、改造パーツやメーカーなど、あらゆるバイク知識に興味も持つようになった方も多いのではないでしょうか。また、仲間の絆についても考えさせられる漫画です。その「疾風伝説特攻の拓（かぜでんせつぶっこみのたく）」から登場するキャラクターと愛車に注目してみたいと思います。今回は、横浜の暴走族「夜叉神」の特別攻撃隊である「内海雄太（うちうみゆうた）」の愛車「ホンダ・VFR400R」に注目です。

「疾風伝説・特攻の拓」：あらすじ

主人公は、県内で中の上の私立横浜港ヶ丘高校に通う1年生の浅川拓。彼は、学校では典型的ないじめられっ子のポジションを確立していました。その為、学校はただの辛い場所だと日々思っていました。ところが3学期のある日、後の拓の人生を変える転機が訪れます。それは、転校生の鳴神秀人との出会いでした。そこからその後、内部抗争が絶えない不良のふきだまりの私立聖蘭高校、通称「乱校」の1年D組に転校することとなる。話の流れで「爆音小僧」のメンバーとなります。最初の愛車は1980年代のバイクレーサーでありキングケニーとしてロードレース界で有名だったケニー・ロバーツからケニー・ロバーツ号こと「ヤマハ・FZR250R」でした。その愛車は乗り換えていき、ミラクルのバイクテクニックとケンカや友情で高校生活が大きく変わるという流れ。

「夜叉神（やしゃがみ）」

横浜の暴走族。通称「組織力の夜叉神」。現在、第19期。構成人数1000人を超える単体では県下最大数の族。「本郷支部」「山の手台支部」など横浜中に各支部を持ちながら、各支部が本部を名乗り一向に纏まらなかった族であるが、それを初めて纏め上げたのが鰐淵である。しかし、未だ各支部同士が友好的な訳ではなく、小競り合いがある様子。親衛隊は「狂音烈士隊」と呼ばれる。乱校では1年と3年が主要メンバー。背中の看板は「天衣無縫羅刹」。

「内海雄太（うちうみゆうた）」

「夜叉神」特別攻撃隊のメンバー。乱校1年G組。愛称は「ゆーた」。「爆音小僧」の「リョー（姫小路良）」と揉めた際、その上である「真島秋生（アキオ）」とタイマンを張ろうとするなど気合を見せるが、実力不足。総会長の「鰐淵春樹」の怒りを買い”事故”と称する制裁を受けた。愛車は「ホンダ・VFR400R」。

「ホンダ・VFR400R」：概要

ミドルクラスの400cc初の「ホンダ・VF400F」をベースにしたV4ワークスレーサーである「RVF400」に倣い、レプリカとして1986年に登場したモデルが初代の「VFR400R（NC21）」。

心パワーユニットの水冷90度V4は新たにカムギアトレーンを投入。これを極太のダイヤモンド式アルミフレームに搭載し、高い戦闘力を発揮した。1987年、片持ち式スイングアームのプロアームを採用したII型（NC24）にチェンジしています。

1989年にフルモデルチェンジし「VFR400R」の3代目モデルとなり型式名はNC30。

初代NC21、2代目NC27と受け継がれてきた異型ヘッドライトから、耐久レーサー・RVF750をイメージさせるデュアルヘッドライトを採用してレーシーさを増したスタイリングでイメージチェンジが図られました。メカニズム面では、熟成を重ねてきた水冷V4エンジンが、360度クランクの採用、ダイレクトロッカーアーム化されコンパクトになった新しいシリンダーヘッド、バルブ大径化に合わせた8㎜プラグ採用、吸排気ポートの形状変更。低中速のトルクフィーリングを改善したのに加えて、エンジン搭載位置を見直してマスの集中化も徹底された。異形五角断面のアルミツインチューブ構造のフレームを中心とした車体も、ホイールベース短縮、フロントホイールは17インチ化、片持ちのリアホイール固定方式をセンターナットに変更などでリファイン。片持ち式プロアームに装着されるリアホイールは、NC24では4つのホイールナットで固定されていたが、NC30ではレーサーのRVF同様のセンターロックナットに変更。右出しだったマフラーの取り回しも改められ、左出しとされている。その他にもバックトルクリミッターの採用、ミッションのクロスレシオ化、冷却性向上と空気抵抗低減を両立させるラジエターなど改良点は数多い。1990年にマイナーチェンジし、サスペンションをグレードアップ。フロントフォークはプリロード調整機構付きのインナーチューブ径φ41㎜の正立タイプで、フロントブレーキには異径対向4ポッドキャリパーが装着されている。その後1994年まで生産され、RVF［NC35］へとモデルチェンジ。