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富士スピードウェイで開催されていたTSレースで「トヨタ・スターレット」や「ホンダ・シビック」とバトルを繰り広げたB110型のサニーは、そのコンパクトなボディやエンジンゆえに現在でも多くのファンを虜にしています。1970年にデビューしたサニーのスポーティモデルの「GX」シリーズには、エンジンとして直列4気筒ターンフローOHVのA12型の1,200ccにSUツインキャブレター装着エンジンが搭載されています。そして、B110型のA12エンジンから高回転化に適した5ベアリング式へ変更され、当初から5ベアリング4気筒ターンフローOHVを採用していた「トヨタ・カローラ」のK型/3K型エンジンに対抗し、それを凌駕することを目指して改良されていました。
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「サニートラック」のベースでもある「B110サニー(乗用車)」は、クロスミッションを搭載したスパルタンモデルの「1200GX-5」が用意されたり、フルチューンエンジンを搭載してTSレースに参戦、常勝マシンとして有名なモデル。実に「サニトラ」は、このスポーツモデルの「GX」シリーズなどとユニットはすべて共用。そのため「GX-5」仕様のサニトラへカスタマイズも可能ですし、レーシングパーツも組み込むことも可能。定番のA型エンジンのチューニングならばOHVながら8000rpmオーバーも可能。
今回のカスタムマシンである「サニトラ改」はA型エンジンによるチューニングではなく、SR20DE型エンジンを搭載しチューニング。エンジンチューニングは、パルサー用ピストンや312度という作用角のカムでチューニング。N2用インマニ&TWRのスロットル、ワンオフの等長ロングEXマニで、エンジンの推定出力は200ps。エンジン制御はF-CON Vプロを採用。このようにNA仕様とはいえ、エンジン内部にまでしっかりと手が加えられ、4連スロットルや等長ロングエキマニ、そしてNOSを投入して軽く250ps以上を発揮するポテンシャル。このパワーユニットにアメリカ製のドラッグ専用ミッション(ジェリコ社製)を組み合わせることで、12秒フラットというゼロヨンタイムを記録。そして、NOSの噴射量を増やせば11秒台も可能なセッティングとなっている。
パワーを受け止めるリヤタイヤはドラッグ専用のグッドリッチGフォースDOTタイヤ(225/45-14)。タイヤの前の黒い部分は、サイド出しにされたマフラー。
リアセクションでもさまざまなアイデアによるチューニングが施されている。荷台のトノカバーの中にはラジエターや燃料タンク、バッテリーなどが配置され、トラクションを稼ぐ作り。
シャシーの下側部分では、純正ホーシングのブラケット類を加工し、ロッドを追加するなどトラクション対策が行われている。本場アメリカのドラッグマシンや専用パーツを研究し製作されている。ちなみにドラッグ専用コースで走ることを想定して作られているものの、移動などで困らないように公認も取得。
インテリアは、カーキーのアルミ製シート&シンプソンの3インチベルト、NOSボンベ、ジェリコのミッションなどアメリカ製ドラッグパーツ、追加メーター、や超小径ステアリングなどフルカスタム。