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1980年代の名車と言われる「トヨタ:レビン/トレノ(AE86型)」。軽量コンパクトなボディにツインカムの4A-Gエンジンを搭載し駆動はFR。しかも無限とも言われるチューニングパーツ。それゆえにこのモデルは、現在でも多くのファンを魅了し続けている。その「トヨタ:レビン/トレノ(AE86型)」の中でも速いチューニングマシンを製作することで有名なショップが「小泉商会」。今回は、この「小泉商会」のレース仕様の「トヨタ:レビン(AE86型)」に注目。
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レース仕様のエクステリアはTRD製のN2オーバーフェンダー、軽量化されたボンネット、ワンオフのフロントアンダーパネル、リヤディフューザー、CBYのサイドステップ、GTウイングを装着。
片側50mmほど拡大されたN2フェンダーに収まるのは、SSRフォーミュラメッシュ(F8.5 R9.5、オフセットはいずれも-21)。タイヤは以前までのN2マシンで定番だった14インチのバイアススリックではなく、15インチのラジアルスリック(225/585-15)。
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軽量ボディに収まるパワーユニットは、オリジナル82φピストンに、すでに絶版となったHKS製クランクシャフトを組み合わせることで、ボア&ストロークを拡大。排気量1750ccの5A-G仕様となっています。エンジンヘッドには、インテークポート径が細く流速を上げることが可能なAE92後期を組み込んでいる。ヘッド自体はポート加工や1.5mm面研、バルブシートカットが施され、バルブまわりも純正加工バルブに尾川エンジニアリング製バルブスプリング、ヴィッツ純正バルブリフター流用等で強化される。
またTRD製のハイカムとFCRキャブレターを組み込んでいるものの、エンジンをノーマル+αのエンジン回転でピークパワーがくるようにセッティング。点火系はクランクピックアップキットによって点火時期を固定進角式とした他、MSDによる安定したスパークを実現。この仕様で最高出力は220ps/8000rpmというパワーをスペック。この仕様のセッティングの方向性としては高回転高出力型ではなく、中域トルクを重視となっているようですが、耐久性や走行中のリカバリー性の向上を考慮してのセッティング。
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足回りには、前後とも小泉商会オリジナル車高調サスペンションシステムを装着。これまでのハチロク用ダンパーに多かったカートリッジ式よりもピストン容量を稼ぐことで、熱ダレによる減衰の変化を抑制。リヤは等長リンクを取り入れセッティング幅を広げている。
ブレーキシステムは、フロントキャリパー&ローターには「マツダ:FC3S型RX-7」用を流用。前後バランスを考えてリヤのブレーキローターには「日産:S13型シルビア」用を組み合わせている。ブレーキパッドは制動屋製。ブレーキバランサーも装備されている。
純正のプレス金型のアームから、パイプ形状のアームに変更することで剛性アップと軽量化を図っている。ブッシュ類はフルピロ化され、スムーズな動きと優れたハンドリングレスポンスを向上させている。
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サーキット専用のため、車内は完全なシングルシーター仕様。アンダーコートの撤去、強度に影響のないパネルはカット。さらに、各パーツの取り付けに使うボルト類も最低限の本数に留めるなど、徹底した軽量化が施されている。
純正のダッシュボードを取り払い、ドライカーボンで製作したダッシュボードを装着。大幅な軽量化を達成しつつ、エアコンやパワステなどの快適装備を省き、車重はノーマルにより100kg以上も軽い810kgとなっている。ポテンシャルは筑波サーキットでは59秒7、間瀬サーキットで1分3秒3、岡山国際サーキットで1分40秒8を記録。
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