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スパイアクション映画の金字塔と言える「007」シリーズ。そのシリーズに登場するジェームス・ボンドの愛車が、「アストンマーティンDB5」。そして、この車は、史上最も有名な車のひとつであると同時に、史上最も認知度の高いボンドカー。今回、注目するのは、ずっと行方不明であった「アストンマーティンDB5」が発見されたというニュース。このニュースは、2018年に報告された目撃例の続報ということですが、この「アストンマーティンDB5」は真夜中にフロリダのボカラトン空港の個人用格納庫から盗まれたという個体です。1997年から行方不明となっている個体。ちなみに撮影に使用された4台の「アストンマーティンDB5」が製作されています。撮影用2台、プロモーション用2台となっており、今回話題となっているのはメインとして撮影に使用されたもので、もう一台の撮影用は2010年にオークションにて4億5000万円の値をつけており、コレクターの「ハリー・イエッギー」氏が購入(こちらは存在している)。残る宣伝用の2台は撮影に使用されることはなく、一台は個人コレクターが2006年に2億3000万円で購入し、もう一台はオランダはハーグにある博物館に所蔵され、いずれも現存が確認されています。
そして、今回、発見された1台は、脱出シート、タイヤシュレッダー、防弾シールド、オイル、スモーク、ウォータースプレーなどの機能を備えた唯一のバージョンだったシャシーナンバーDP/216/1の「アストンマーティンDB5」と言われます。
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このシャシーナンバーDP/216/1の「アストンマーティンDB5」の経緯としては、映画の撮影終了後にカーコレクターである「リチャード・ロージー」氏がまず購入(12,000ドル)しています。その後、「リチャード・ロージー」氏はやはりカーコレクターの「アンソニー・パグリーズ三世」に250,000ドルで売却。「アンソニー・パグリーズ三世」は、この「アストンマーティンDB5」を購入後に空港の格納庫内に保管していたものの、1997年6月、盗難されています。もちろん様々な調査がなされたものの、警報が一切作動せず、この盗難は綿密に計画されたものだとされ、結局「アストンマーティンDB5」は行方不明(保管時には車軸にチェーンを巻き、トラックで周囲をガードしていた)。なお、最後に売買されたのは1986年の27万5000ドル(3000万円くらい)ではあるものの、現在では2400万ドル(約24億円)もの価値があると言われています。
これまでの情報だと「中東で目撃された」という例があるもののその所在や所有者までは確認できず、しかし最新の情報だと、この「アストンマーティンDB5」が「中東のコレクターが持っているプライベートガレージに保管されている」「車台番号が、盗難されたアストンマーティンDB5と一致した」という話もあるようです。ちなみに、こういった希少価値を持つクルマや美術品を専門に「探す」人物や会社があるといい、そういった会社のひとつであり、英国を拠点とする「アートリカバリー・インターナショナル」社のクリストファー・マリネッロ氏は「これらの国には主要な自動車コレクターがおり、この車はそれらの国のいずれかにあり、それらの国の間を行き来しているかもしれないという情報を得ています。私が発表しなければならない前に、所有者が自発的に名乗り出てくれることを期待しています。盗品や略奪品の所有者に正しいことをする機会を与えたいというのが私のポリシーです」とコメント。これは、そのコレクターが盗んだということを指しているわけではなく、「盗まれたものとは知らずに購入した」可能性が高いとも考えているようです。
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ジェームスボンドのDB5は1964年ゴールドフィンガーで人気を博し、2012年公開のスカイフォールにも登場し最新作のノー・タイム・トゥ・ダイにも登場します。アストンマーティンはEON Productionsと協力して去年から限定25台のみ映画と同じギミックを搭載した復刻モデルとして2020年アストンマーティンDB5ゴールドフィンガーコンティニューションを発売しています。
ちなみに当時と同じ方法で作っているので現在の安全基準はクリアできないのでサーキット専用車両となっています。