【湾岸ミッドナイト】S30悪魔のZの仕様・ベースモデルS130

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【湾岸ミッドナイト】S30悪魔のZの仕様・ベースモデルS130

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「湾岸ミッドナイト」は、「悪魔のZ」こと初代モデルの「フェアレディZ(S30型)」と、それを取り巻く人間模様、そして主に首都高においての公道バトルを繰り返す自分たちが狂っていると自覚しながらも「悪魔のZ」に挑んでは消えていく数多くの挑戦者達の物語となっています。実に連載期間は、シリーズ全体として20年以上となるマンガなのです。では、多くのファンを魅了してきた「悪魔のZ」とは、どのようなマシンとして仕上げられているのか、そして、「悪魔のZ」のベースとなったチューニングマシンは実在していたのか、その実態に迫ります。


「悪魔のZ」:概要

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「悪魔のZ」とは、「湾岸ミッドナイト」の主人公である「朝倉アキオ」の乗る「S30型:フェアレディZ」のことです。ボディカラーは、ミッドナイトブルーとなっており、このカラーで塗装された「悪魔のZ」は、まるで意思を持つかのように、また「くるおしく身をよじるように」走り、主人公の手に渡るまでに何度もクラッシュを繰り返し、数々の死亡者や負傷者を出したことから「悪魔のZ」として伝説化していきました。しかし、登場人物の中には「悪魔とは天界から追放された天使で、反逆者。チューニングという反逆的な行為を現して、あるいは当時誰も成し得なかったその圧倒的なパワーを差して、『悪魔』と呼ばれたのではないか」と、独特の解釈をする者もいました。当初は選ばれた人しか乗れず、それ以外の人が乗ると事故に遭うという呪われた車と言われており(事実アキオをはじめ初期のころは相当数の事故を起こしている)、最近になってからは様々な人物が乗ってドライブできるようになっていますいます(レイナ、城島、北見、島など)。


「悪魔のZ」:誕生

「悪魔のZ」を誕生させたのは、かつて「地獄のチューナー」として、日本のチューニング界に名を轟かせたとされる「北見淳」。当時の市販車では最速とされていた「ポルシェ・911ターボ」に対抗するため「S30型:フェアレディZ」のL28型エンジンを搭載し排気量をボアアップし3.1リッターにチューニング、そこにTD06ツインターボを装着したキャブターボ仕様。この最初期の時点で既に「悪魔のZ」は出力600馬力、トルク80kg·mを叩き出す常識外れのモンスターに仕上げられています。しかし、ワンオフパーツはクランクシャフトを除き一切使用されておらず、市販の改造パーツを組み込んだのみの仕様となっていました。また、当初は「悪魔のZ」は「北見淳」以外には整備出来ませんでしたが、現在ではリカコが主に整備を担当するようになっています。そもそも「悪魔のZ」は主人公であるアキオの手に渡って大規模な改修を受けています。登場時においては「悪魔のZ」はトラックと大事故を起こして炎上し、そのまま廃車になるはずでしたがアキオと高木が修理して復活させたもの。そしてこれを皮切りに、「悪魔のZ」は様々な最新型スポーツカーや島達也の「ポルシェ・911ターボ(964型)」に対抗するため、オイルの潤滑方式をドライサンプに変更してエンジンの搭載位置を下げたり、ルーフを切ってカーボン製ルーフを装着したり、アンダーパネルを装着。これらによって旧車のネックとなるコーナリング性能を上げるなどの大規模な改造が施されています。また、「北見淳」がパワーを重視しあえて切り捨てていた低速域の調整を「リカコ」が行ったことにより、全速度域でのエンジンの「つながり」が発揮されるようになりました。


「悪魔のZ」:仕様

「悪魔のZ」は、登場時からアキオや「北見淳」などによって変更が施され、ポテンシャルが向上していくことになりますが、変更点を記載すると下記のようになります。

「悪魔のZ」:エクステリア

  • ボディカラー:ミッドナイトブルー
  • ボディエアロ:前後エアロバンパーと小ぶりのリアスポイラー、オーバーフェンダー、ヘッドライトカバーが装着(劇場実写版:フロントとオーバーフェンダーのみ)。
  • ホイール:RSワタナベ製ホイールを元としている。
  • ミラー:アキオが手に入れた当初までは、サイドミラーはフェンダーミラーでしたが、2度目のクラッシュを修理してからエアロドアミラーに変更(劇場実写版フェンダーミラー)。
  • フロントバンパー:一度だけフロントバンパーを「フェアレディ240ZG」の「Gノーズ」に変更した(直線でのスピードの伸びは良かったが、熱が逃げないことから元の形に戻している)。
  • リアセクション:テールランプは序盤におけるトラックとの大事故前は後期型のいわゆるツーテール。大事故後の復活の際に前期型のワンテール仕様に変更。
  • ボディ剛性:フルスポット増しが施された高剛性のボディ。
  • ナンバー:ナンバープレートは、「横浜33 て 53-68(アニメ版では「1」が付加、劇場実写版は「て」でなく「つ」)」。車体は5ナンバー枠だが排気量が2リッターを超えているので3ナンバーであり、L28改と記載し改造車として車検を通した個体。同じ神奈川運輸支局の管轄のため、ナンバーはそのまま引き継ぎになった形です。

「悪魔のZ」:インテリア

  • 内装:前期仕様のインパネ。空調関連は無し。ロールケージ。

「悪魔のZ」:エンジン仕様

  • エンジン仕様(初期):L28改3.1L(3,096cc)、ピストン(マーレ―製鍛造89Φ:ピストンヘッドは球面形状に加工、プラグはセミセンター化し高ブースト、ノッキング対策)、クランク(深川内燃機製鍛造フルカウンターウエイト式LD28クランク)、コネクティングロッド(チタン合金製)、カムシャフト(USA・エレクトラモーティブ社製:IN側76度 / EX側78度 ウルトラハイリフト14,6mm)、バルブ(東名自動車製:IN側 45Φ / EX側 39Φ)、バルブスプリング(ISKY製強化バルブスプリング:セット荷重145kgm)、キャブレター(ウェーバー製45DCD型ツインチョーク×3)、ターボチャージャー(K26-2970R×2)、ブーストコントローラー(トラスト製機械式TVVC:ブースト圧2.0kg/m2)、ウエストゲート(トラスト製Rタイプ×2)、インタークーラー(トラスト製4層SPLコア)、オイルクーラー(サーク製30段:トラスト製FRX20W-60オイル使用)、ラジエーター(アルミ製)、インテークマニホールド(純正レース用50Φ)、エキゾーストマニホールド(SUS304製34Φ手曲げワンオフタコ足)、マフラー(メイン94Φ、テール102Φワンオフマフラー)
  • トランスミッション:FS5C71A改(ショットピーニング&タフトライド加工)
  • クラッチ:OS技研製ツインプレートクラッチ、軽量フライホイール
  • サスペンションシステム:日産純正レース用車高調整式の減衰力を専用加工(スプリング:F8kg / R6kg)
  • ブレーキシステム:S130Z用ローター、プレジデント用4potキャリパー
  • ホイール:RSワタナベ製ホイール(F7J-16 / R8J-16)
  • エンジン仕様(中期~):L28改3.1L(3,134cc)+TD06ツインターボ使用(後にIHI RHC6RACINGツインターボに変更)原作曰く800馬力(小説版ではブースト圧2.5kg/m2で770馬力)までOKとのこと。
  • しかし、乗り手本人の意思により500馬力程度に抑えられ、フラットなトルク特性を優先。原作初期は約600馬力、最高速度300km/h以上。
  • 炎上後ボディ補強やドライサンプ化などたびたび改造を施され現在のスペックに至っています。

「悪魔のZ」:ベースモデル「ミッドナイトS130Z」

「湾岸ミッドナイト」の「悪魔のZ」のベースモデルとされているカスタムマシンというのが、伝説の湾岸最高速チーム「ミッドナイト」のフェアレディZです。カスタムマシンのベースとなっているのは、1978年式の「日産:フェアレディ280Z-T(S130型)」です。

「エクステリア」:仕様

ABR製のフルエアロが組み込まれたエクステリアにホイール&タイヤは17インチ。フロント8J、リヤ9JのパナスポーツC8Sに、215/45、245/40サイズのポテンザRE-01が組みあわされています。

「パワートレイン」:仕様

もともとのチューニングとしては、L28改3.1LにK26タービンをツインで装着していたもの、現オーナーの手元にやってくると同時に仕様変更しているということです。腰下のエンジンブロックにHKS製89φピストン、L20型エンジン用コンロッド、LD28型エンジン用を加工したフルカウンターシャフトが組まれました。そしてエンジンヘッドにはポート研磨や燃焼室加工など、メカフルチューンなみの作業が行われ、ABRオリジナルカムシャフトが組みこまれています。タービンもK26に代えてIHI RHC6 VX55がセットされています。その後、エンジン性能を引き出すために制御系も一新されたということです。それまではレビック製CPUで追加インジェクターを制御していたのに対して、モーテックM4によって720ccメインインジェクターを制御する方式へ変更が施されています。この変更について「追加インジェクター仕様の時は始動性があまり良くなく、まずエンジンに火を入れることがひとつの“儀式”でしたし、エンジン特性も中回転域からパワーが盛りあがってきて、上でいきなり炸裂する典型的なドッカンターボでした。制御系に手を加えたのは、トップエンドの1km/hよりも中間加速を重視したからです。結果的には、始動性も低回転域でのカブリも改善されたので、速さだけでなく、かなり乗りやすくもなりました」とオーナーはコメントしています。この仕様での推定出力は最大ブースト圧1.0キロで680ps。

エンジンヘッドカバーが赤く結晶塗装されたL28改3.1L仕様で「L型」エンジンは吸排気がターンフロー式のために、運転席側はシンプルな構造です。一方、助手席側にはウェーバースロットルやABRオリジナルサージタンク、新たに引き直されたフューエルデリバリーパイプなどが装着されており、その下にABRオリジナル45φEXマニを介して2基のIHI RHC6タービンがセットされています。

冷却系の容量アップとしては、インタークーラーはトラスト3層で、コアを上下に分割したツインエントリー式を採用。また、アルミ4層ラジエターによって水温の安定化も実現しています。

マフラーはABR細木エンジニアリングのオリジナルステンレス製に交換。メインパイプ径は100φで、高回転域における排気効率を徹底的に追求した設計。駆動系はOS技研製トリプルプレートクラッチに「Z31型:フェアレディ300ZX」用ボルグワーナー5速MT、ABRオリジナルR200デフ(ファイナル比3.545)などで強化されています。足まわりは、最高速向きのセッティングが施されたABRオリジナル全長調整式車高調+ベステックス製スプリング。また、ブレーキはフロントMA70レース用ローター改、リヤBNR32用ローター改に、BNR32キャリパー改がセットされる。


「インテリア」:仕様

スピードメーターは300km/hフルスケールに交換、タコメーターは1万rpmスケールの「BNR32型:スカイラインGT-R」用を流用。

また、各種追加メーターはダッシュパネル中央とセンターコンソールにインストールされています。ロールケージ、nismoステアリングなどしっかりとカスタマイズが施されています。


「悪魔のZ」:価格

「日産:フェアレディZ(S30型)」は、近年世界的にも価格が上昇傾向にありベースモデルとしての個体となれば、500万円オーバーとなりチューニングを施すとなれば、「悪魔のZ仕様」と同様にするならばボディから手を入れ、希少になっている当時物のパーツに加えて、チューニングに伴うワンオフパーツの製作、セッティングなどチューニング費用だけでも1,000万円オーバーは確実でしょう。

また「S130Z」においてもチューニング費用は同様のことでベースモデルの個体は300万円前後から探すことは出来そうです。しかし、いずれにしても「S30Z」、「S130Z」は、これからも中古車市場において価格が高騰しさらに手に入れることは難しくなっていくことでしょう。

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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