【セリカ GT-FOUR】日本初WRCダブル連覇のST185型

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【セリカ GT-FOUR】日本初WRCダブル連覇のST185型

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「世界ラリー選手権(WRC)」においてトヨタの黄金時代を築いたモデルとして名高いのが5代目モデルの「トヨタ・セリカ(ST185型)」です。その市販モデルの登場は1989年9月となりますが、CMにアメリカの「映画:ビバリーヒルズコップ」などで人気俳優となっていた「エディ・マーフィ」氏を起用しスポーティさや軽快なイメージを与えました。 先代モデルのイメージを残しつつも、ニューエアロフォルムと呼ばれるボリュームのあるシルエットが特徴的なエクステリアデザインとなっていました。プラットフォームは先代をベースとしていながら、サスペンションのリファインが行なわれて剛性が上げられています。さらにフルタイム4WDである「セリカ GT-FOUR」のリアデフには、日本初のトルセンリミテッド・スリップ・デフを装着していました。また限定車として、油圧制御式アクティブサスペンション装着車が用意されたことも興味深いことでした。オーディオは10スピーカーのスーパーライブサウンドシステムがオプション設定されただけでなく、ボディタイプも輸出モデルでは2ドアクーペも用意され、アメリカやカナダ等の北米地域(アメリカ自治領含む)で販売されていました。1989年に登場した5代目「ST185」は1993年まで販売されました。


「GT-FOURシリーズ」

  • (出典:pinterest.jp)

ラリー競技への参加用車両として、クロスミッションを標準装備したラリーベースグレード「GT-FOURラリー」というモデルも存在していましたが、このグレードは、オーディオ、エアコン、パワーウィンドウなどの快適装備が省略された以外にも、標準装備されるタイヤはほかのグレードよりも1サイズ細いものが装着され、アルミホイールはオプション設定もされていないというスパルタンな仕様となっていました。1990年モデルとなると「GT-FOUR」には、前後ブリスターフェンダーにより、ワイドボディ化された「GT-FOUR A(ST185H型)」が登場しました。ちなみに「A」は「アドバンス」を意味していました。1991年モデルになると標準ボディとワイドボディ2種類が混在していた「GT-FOUR」は、全てワイドボディ化され、「GT-FOUR A」はラインナップから消滅してしまいます。また「GT-FOUR」は、標準装備のタイヤとホイールが15インチ化されています。1991年9月には、WRC用のホモロゲーションモデルである「GT-FOUR RC」が発表されました。この「RC」とはラリー・コンペティションを意味するものとなっていました。生産台数はグループA規定の5,000台で、日本国内ではそのうちの1800台が販売されました。ちなみに「GT-FOUR RC」の輸出モデルは「カルロス・サインツ・リミテッドエディション」と呼ばれました。では、「GT-FOUR RC」とは、どのような仕様だったのかというと、空冷式インタークーラーとツインエントリーセラミックタービンを搭載した標準の「GT-FOUR」に対し、「GT-FOUR RC」は冷却性能が車両の姿勢に左右されにくい水冷式インタークーラーと、耐久性を重視して金属製のタービンブレードを使用したターボチャージャーが搭載されていました。ワイドボディ化によりタイヤ選択の幅が広がり、ブレーキサイズの拡大により制動力が向上していた点も変更ポイントです。


「コンバーチブル&マイナーチェンジ」

1990年8月に先代モデルと同様に輸出仕様車のみの設定のクーペボディを、「ASC」によって改造された「コンバーチブル(ST183C型)」を追加している点です。このモデルは「3S-GE」型エンジンとデュアルモード4WSが搭載され、上級グレードとして本革シートを装備した「TYPE-G」が新たに設定されました。ダークブルーマイカメタリックのボディーに青い幌のL「IMITED 300」も国内300台限定販売されました。1991年8月にマイナーチェンジが施されていますが、主な変更点は、リアコンビネーションランプやフロントとリアの細部のデザインが変更されました。これは、エンブレムがトヨタマークに変更されたことです。またドア内にサイドインパクトビームが追加され、後席3点式シートベルトが装備されました。トランスミッションはシンクロナイザーが強化されるなどが主な点です。


「WRC(世界ラリー選手権)での戦績」

1992年の「WRC」からモナコ公国を舞台とした第1戦モンテカルロ・ラリーから投入されました。この年は「カルロス・サインツ」氏がドライバーズタイトルを獲得し、「マニファクチャラーズ(チーム)」で「トヨタ」は2位を獲得しています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

そして翌1993年には「ユハ・カンクネン」氏がドライバーズタイトルを獲得すると同時に、「ST185」型は合計8勝を挙げ、「トヨタ」は日本メーカー初の「マニファクチャラーズタイトル」を獲得(ダブルタイトルも日本メーカー初)しています」。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

そして、なんと1994年もダブルタイトルを獲得し、2年連続完全制覇を成し遂げています。また1995年にはWRCの1戦ではなかったのだが、当時最も過酷なラリーといわれたサファリラリーの第43回大会において、「藤本吉郎」氏が「ST185」型を駆って日本人初となる優勝を成し遂げています。

  • (出典:car.watch.impress.co.jp)

まさにラリーにおいて活躍した「ST185」型は、トヨタのラリー黄金時代を築いた名車でした。


「トヨタ・セリカ GT-FOUR」:ラリースペック

【シャシー&ボディ】
全長×全幅×全高:
4.410 × 1.745 × 1.300mm
ホイールベース:
2.525mm
車両重量:
1.100kg
サスペンション:
(前後共)マクファーソン・ストラット

【エンジン】
エンジン型式:3S-GTE改
タイプ:水冷直列4気筒 DOHC16バルブ インタークーラーターボ
排気量:1.980cc
最高出力:220kW(299PS) / 5.700rpm
トランスミッション:6速MT

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管理人:CIMASHIMA

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幼い頃に近所にあったDR30スカイラインのスーパーシルエット仕様に衝撃を受けて、車の魅力に取りつかれる。その後、行きつけの駄菓子屋のオバちゃんが910ブルーバードnismoバージョンを購入し車好きが加速。そして、憧れだったDR30を免許取得後に購入し、イジって乗り回すもエンジンブローで最期を迎えてしまう。今となっては思い出となるも旧車やカスタムマシンなど、今も気になるマシンは数知れず。そんな世界の名車やカスタムマシンたちの情報をお届けするブログです。

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