「HONDA・NSR250R」 ’88最強伝説 全開には覚悟がいる

この記事は3分で読めます

「HONDA・NSR250R」

関連記事:「YAMAHA・RZ」 峠最速マシンの愛称は「ナナハンキラー」

「HONDA・NSR250R」といえば、「YAMAHA・TZR250R」とともにレーサーレプリカの一時代を築いた名車です。

車名の「NSR」というモデル名は、「New Sprinter Revolution」という意味です。

88

80年代、空前のレーサーレプリカがブームとなり、各バイクメーカーがこぞって高性能のバイクを市販化していきまいた。


「レーサーレプリカ全盛時代」

www.pinterest.com 1

(出典:www.pinterest.com)

今では考えられませんが、2STエンジン全盛の時代でした。

「SUZUKI・RG Γ」の登場で火が付いたレプリカブームは、ハンドリングマシンと言われた「YAMAHA・TZR」の登場によってレーサーレプリカのスタンダードは、「TZR」の地位となります。

www.bikebros.co.jp 1ktwww.bikebros.co.jp rg

(出典:www.bikebros.co.jp)

そのような中、「打倒!YAMAHA・TZR」をもとに1987年11月にホンダはパワーで圧倒的に勝る、そして車体剛性も高いモデルを開発の行うために、市販レーサーの「RS250」と同時開発によって市販化した「NSR250R」を発表します。

いわゆる「88モデル」「ハチハチ」「MC18」などと言われる最強伝説を築くことになる1988年モデル「NSR 250R」です。

「速さ」だけをコンセプトに開発されたかのようなマシンで、初心者が扱えるようなマシンには仕上がっていませんでした。

でも、どこが最強なのか?というと。


’88 最強伝説

 

 

bike-lineage.jpn.org 88

(出典:bike-lineage.jpn.org)

当時、モアパワーと叫ばれるなか国交省からの通達があってなのか「メーカー自主馬力規制」が実地されることとなり、250ccの上限出力は、45PSになりました。

当然、カタログ値では45PSとなっていますが、9,500rpm~10,000rpmになると45PS以上軽く出ているという噂が立ち始めます。


 

「伝説の始まり」

実際に、リミッターなしでしたが、配線の差し替えだけで、60PSを発生したと言われています。

社外チャンバーや、キャブのジェットをいじるだけで、さらなるパワーを手に入れることが可能に!

しかも、車体剛性も五角断面フレームを採用し、軽量、コンパクトかつ「RS250」同様でしたから高剛性のフレームに仕上がっていたのです。

3速でもフロントリフトするほどのパワフルさで、コーナーは、ねじ伏せて曲がるというライディングは、到底、初心者にできることではありません。

パワーがあるのでスライドさせながら曲がる感じで、コーナー進入ラインをミスするとライン変更は難しいマシンです。

この「88」から2年後の1989年2月に「’89」モデルが登場しますが、パワーなどスペックは同じながらもエンジン特性がパワーバンドが広く取られた第系型パワーカーブを描き、マイルドで幾分扱いやすくなったために体感的な「速さ」「インパクト」「乗りやすさ」「コントロール性」で「’88」に比べると大人しいために、さらに「’88」最強伝説に拍車がかかっていきました。

しかも、モデルチェンジごとに「NSR」は、じゃじゃ馬マシンからサラブレッドマシンへと洗練されていきました。

hondansrmaster.blogspot.com se

 

「NSR250 SE」(photo:hondansrmaster.blogspot.com)

スイングアームが、「MC21型」では、1989年のホンダワークスマシン「NSR500」同様に「ガルアーム」となりコーナリングマシンへと変化しました。

そして、最終型「MC28型」では、「RVF」からフィードバックされた「プロアーム」となり、さらにコーナリング性能は向上しています。

sumally.com mc28

 

「NSR250R SP」(photo:sumally.com)

しかも、このモデルは、チャンバーの入り口を絞ることで40PSのパワーダウンを行なっているため、社外チャンバーに変更するとポテンシャルを発揮するというモデルです。

こうした後継モデルの性能から、ノーマルの状態でパワーが出ている、あるいは、乗り手が試されるため上級者でなければ、乗りこなせないじゃじゃ馬マシンという性能から「’88最強伝説」が作り上げられていったのです。

ちなみに’88モデルのSPは、マグネシウム製ホイーが装着されていました。「ロスマンズカラー」でカッコ良かったなぁ…。オリジナルは「赤/白」「青/白」のテラカラーでした。

1988_NSR250R_SP_ROTHMANS

(photo:NSR250.net)


コンペティションモデル「RK250RK」が存在

racebikemart.com rs250 883

「’88(MC18型)」には、「RK250RK」というTT-F3専用のコンペティションモデルがHRCから販売されていました。

racebikemart.com rs250 882racebikemart.com rs250 881

このモデルは、F3仕様のHRCのキットパーツが組み込まれており、専用の補強フレーム、専用車高調整サスペンション、専用チューンのエンジンや電装を装備し、市販レーサー「RS250」とほぼ同様のチューンが施してありました。

racebikemart.com rs250 88

(出典:racebikemart.com)


「NSR 250R」スペック

www.mc-sawada.com mc18

(出典:www.mc-sawada.com)

「NSR 250R(MC18型)」1988年式:

  • 全長 x 全幅 x 全高:1970 x 650 x 1045(mm)
  • ホイールベース / シート高:1340 / 770(mm)
  • 乾燥重量:127(kg)
  • エンジン形式:水冷2ストローク 90°V型2気筒
  • 排気量:249cc
  • ボア × ストローク:54.0 × 54.5(mm)
  • 圧縮比:7.3:1
  • 最大出力:45ps / 9,500rpm 
  • 最大トルク:3.8kgm / 8,000rpm
  • ミッション:6速リターン
  • サスペンション(F/R):テレスコピック / スイングアーム
  • ブレーキ(F/R):油圧ダブルディスク / 油圧ディスク

「現在の中古車相場」

25万円~探すことができますが、平均相場は55万円となっています。

程度が良い車両は60万円オーバーですね。


まとめ

「HONDA NSR250R(MC18型)」は、リミッターなしで60PSオーバーというポテンシャルで多くの伝説を築いてきたモデルでした。

「’88」モデルだと、現行250ccなんて比較にできないポテンシャルを持っていますよね。

まさにホンダの2STレプリカの「名車」です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

NEWS そうだったのか!

まとめ記事

ランキング記事

旧車

プロフィール

プロフィール

名前:シマシマ 
出身:福岡(1979年生)

博多の豚骨ラーメンと博多明太子で育ち、自然界に興味を持ち、島の生活に憧れ、国境の島「対馬」に移動。現在、「自営」を行なっており、家族で島の美しい海や山、面白い動植物に囲まれ、島のライフスタイルを楽しんでいます。車やバイクも好きなので趣味で遊んでいます。島のライフスタイルや気になる情報などをご紹介しています。