今回、カスタムマシンとして登場する「トヨタ:セリカLB」は、初代モデルの最終型のLBですが、エクステリアは衝突基準の変更で大型化された前後バンパーを前期型に交換、テールランプも5本タイプに変更、見た目はほぼ前期型のスタイルに仕様変更されています。
搭載されているエンジンは、現在通用する安定した電子制御が必須ということでスペースや制御の安定性から選ばれたのは、「トヨタ:アルテッツァ」用の「3S-GE型」エンジン。そして、組み合わされるトランスミッションも「3S-GE型」用のATが選ばれています。また、フルレストアされたボディには制振材を至る所に張り込み、不快なノイズを吸収するなど、ベース作りも大きな手間がかけられたということです。
そして、パワステ・パワーウインドウ・キーレスエントリーやエアコンなどあらゆる装備を盛り込んで、まさに現在に通用するコンフォートな旧車として蘇ったカスタムマシンなのです。換装された「3S-GE型」エンジン本体はフルノーマル。出力の向上はそれほど重視せず、コンフォートなマシンを目指して仕上げられているということです。
エキマニは「トヨタ:アルテッツァ」用のものをそのまま使い、マフラーはノーマル風に仕上げられています。エンジンルームの各部や補機類はブラックアウト、ヘッドカバーはオレンジに染められるなど、見た目の美しさには拘っているのがポイントです。クーリングはアルテッツァ用の社外ラジエターと純正電動ファンの組み合わせとなっています。車高調はブリッツ製の「AE86型」用で、車高は日常仕様で不具合が出ないよう高めにセットされています。ホイールは、レイズ製のTE37が装着されています。タイヤは静寂製を重視し、BSのレグノをチョイスしています。エクステリアのアクセントとなっているのが、ホイールに合わせ軽く叩き出された前後のフェンダーでしょう。ほぼノーマルに見えるインテリアだが、シートは純正風に張り替えられシートヒーターが組み込まれているということです。
フロア、バルクヘッド、クオーター内部には海外製のダイナパッドという制振材材がたっぷり張り込まれ、走行ノイズが打ち消される。旧車でありながら静寂な室内が作られ、ドアを締める際の反響音なども、現行の高級車並ということです。
ステアリングコラムは「アルテッツァ」用、パワーステアリングは「AE86型」用の油圧&ラックを移植しています。「アルテッツァ」のATシフト用パドルスイッチもキッチリ作動させています。メーターは純正デザインだがEL照明でリプロダクツ、新鮮な輝きを放っています。ミッションは「アルテッツァ」のATを移植し、センターコンソールまわりをワンオフ。当然ナビも装着されています。
リモコンスターター、集中ロックなど見えないギミックも現行車顔負けに充実しています。4灯とも変更を加えられた HIDライトは信頼性の高い国産タイプを採用しています。