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1990年代において「少年マガジン」で人気だった漫画の代表作として「湘南純愛組!」を挙げる方も多いかもしれません。この「湘南純愛組!」や「特攻の拓」、「カメレオン」の影響でバイクやクルマに興味を持って旧車や名車を知り、改造やテクニックを知ったという方も多いのではないでしょうか。今回は、「湘南純愛組!」に登場する旧車の「日産・スカイライン(ケンメリ)」と「日産・フェアレディZ」に注目です。
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不良の巣窟極東高校を締めていた鬼爆コンビは学校から退学通告を受けるものの、それは自らによる偽装工作であり、今やおたく以下とされるヤンキーから足を洗い、パンピー(一般人)になる為の自主退学。2人は童貞を捨てる事を目標に、与論島でリゾートバイトを始める。その後、辻堂高校に転入した鬼爆コンビはさまざまな不良たちから喧嘩を売られ始め、毎日を喧嘩で過ごし….という流れ。
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「湘南純愛組!」に登場する「仲条國士」の愛車は旧車の「日産:S30型フェアレディ240ZG」。
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世界的な日本の国産名車として知られる「ダットサン(日産):フェアレディZ」は、1969年に先代モデルとなるオープンボディの「ダットサン:フェアレディ(SR311/SP310)」の後継モデルとしてデビューしました。デビューに至るまでの開発は、1960年代当時、アメリカ日産の社長であった「片山豊」氏でした。「ダットサン・フェアレディ(SR311)」でモータースポーツでは成功を収めていたものの、市場では年々厳しくなる北米の安全基準に適合できなくなると考え開発がスタートしました。自身はインタビューで「ジャガー・Eタイプのような車を造ってくれ」と要望を出したと述べており、初代モデル「フェアレディZ」のエクステリアデザインは優雅で美しいボディシルエットが描かれました。さらに「フェアレディZ」のシャシーポテンシャルは高度なもので、軽量なモノコックボディに、前後輪ともストラット式サスペンションによる四輪独立懸架を備え、市場で先行する「ジャガー・Eタイプ」や「ポルシェ・911」などと競えるほどに仕上げられました。
「ジャガー」のようなシルエットを目指したエクステリアデザインは、丸目2灯のフロントから伸びやかな曲線を描きながらリアへと伸びるボディシルエット、フロントのグリルやボンネットはスポーティモデルらしく、ボディサイドは低く構えて見えるようなデザインとなっています。
リアのコンビネーションランプもシンプルながら無駄のない機能美となっています。テールエンドの縦2本だしのマフラー(縦ディアル)がスポーティモデルの証です。
「S30型系」はスポーティモデルゆえにインテリアデザインはスパルタンな仕様です。ダッシュパネルもドライバーをその気にさせる5眼メーターに直立のシフトノブと硬派な印象です。
「フェアレディZ」に搭載されたL型直列6気筒エンジンは、SOHC動弁機構を備えた2000ccクラスの最新式ではあったものの、素性は鋳鉄シリンダーブロックにターンフロー燃焼室を組み合わせた手堅い実用型エンジンでした。またアメリカ仕様は2.400ccへの排気量拡大でトルクを太らせたL24型エンジン採用でパワー対策していました。
名機:L型エンジンは耐久性、低速域からのトルクに富み、大排気量アメリカ車同様に実用域で扱いやすいエンジンでした。「ジャガー」や「ポルシェ」の高性能であるものの複雑なパワーユニットに対して、シンプルな設計のおかげで手荒な取り扱いにも耐え、信頼性が高く整備も容易ということもあり、アメリカ市場でのユーザーニーズに合致したユニットでした。こうした特性ゆえに多くのチューニングベースとされ、多くの名チューナーを育て上げました。この面では、実用車向け量産エンジンをチューニングして搭載していたかつてのイギリス製スポーツカーの良き伝統を受け継いでおり、「フェアレディZ」に実用型スポーツカーとしての優れた特性を与えることになりました。
またレーシングマシン直系のパワーユニットとなるエンジン、S20型搭載のDOHCモデル(PS30型)は「フェアレディZ432」として登場しました。
日本国内における当時の新車販売価格が廉価版の「Z」が84万円、「Z-L」が105万円とスポーツカーとしては比較的安価であったことで爆発的にヒットした。「432」は182万円、後に追加された「240ZG」は150万円。ヨーロッパ製の高級GTに匹敵するスペックと魅力あるスタイルを兼ね備えながら、格段に廉価であったことで、北米市場を中心に大ヒットしました。
日産(DATSUN)のイメージリーダーカーとして、足掛け10年もの長期に渡って生産され、世界総販売台数55万台(うち日本国内販売8万台)という、当時のスポーツカーとしては空前の記録を樹立しています。「ダッツン・ズィー」の愛称で親しまれ、日産自動車の輸出モデルの総称でもある「DATSUN」の名を世界に知らしめ、日産の海外進出の活路を拓いた日産の記念碑的車両となりました。現在でも日本国内はもとより世界的にクラシックカーとしての人気や知名度は高く、現在の中古価格相場は下記の通りです。
フェアレディZ(S30型/S31型):250万円~ASK(1,000万円オーバー)
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「湘南純愛組!」の単行本では、27巻の「ラストシグナル」で登場。所有者は、「嘉手納南風(かでな なお)」。南野用高に代わり、英吉たちの担任になった教師。英吉・龍二が住んだオンボロアパートの「となりのとなりのねーちゃん」で、超ミニスカートを履き犯罪的な色気を振りまく。前に不良高校で受け持ったクラス全員を東京六大学に合格させた実績を買われて高給で雇われ、クラスの成績を上昇させた。背中には聖母の刺青がある。昔は紫煙の頭をしていて、「パープルヘイズのマリア」と呼ばれ、「ラストシグナル」というレースで伝説的な存在だった。また、過去に真樹京介との接点があり、その姿を英吉と重ねていた。相手が弟と知らず、「ラストシグナル」で争った時に、弟が事故で植物状態になってしまったようで、自宅で弟を介護出来る装置を医療コーディネーターから買うために教師をする傍ら、高級クラブで働いたりしていた。
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「ケンメリ・ヨンメリ」の愛称で今でもファンを魅了し続けている4代目となる「C110系型:スカイライン」シリーズは、デビューから伝説となった「スカイライン」、悲劇の「スカイライン」などとも呼ばれるスカイラインです。デビューとなったのは、1972年9月のことでした。「GT-R」は希少価値、参戦することのなかったモータースポーツ、それでいながら先代モデルのすでに伝説となっていた「ハコスカGT-R」に搭載されていた「S20エンジン」を搭載などによって、ファンを魅了していったモデルでした。
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「ケンメリ・ヨンメリ」として今でも親しまれているC110型の通称は、広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」が由来となっています。これは、先代モデルのC10型の時代に展開された「愛のスカイライン」キャンペーンを継承、発展させたものでした。「ハコスカ」時代の「愛のスカイライン」のキャッチコピーも引き続き使用されましたこのCMの内容としては、若い男女のカップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅するというシリーズもののCMで、この二人の名がケンとメリーでした。性能の高さや、レースでの栄光といった旧来のスカイラインの硬派なイメージとは異なるソフトなイメージのCMシリーズであったものの社会現象と呼べるまでの人気となりました。そして、「ヨンメリ」については4ドアセダンは「ヨンメリ」と呼ばれており、これは、「4(ヨン)枚(ドア)のケンメリ」の略となっています。