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初代の「日産・マーチ」のデビューとなると、1981年10月に開催された第24回東京モーターショーに「NX-018」のモデル名で参考出品された後、長期に渡るプレキャンペーンが展開され、一般公募により車名が「マーチ」と決定された後、1982年10月に発売されました。イメージキャラクターは「近藤真彦」氏が起用され、キャッチコピーは「マッチのマーチ」「スーパーアイドル」というものでした。開発は、当時、東京都杉並区荻窪にあった荻窪事業所であり、「初代マーチ」は荻窪事業所で開発された新車種として最後に開発されて発売された車種とされています。そして、基本デザインは世界的に著名なデザイナーである「ジョルジェット・ジウジアーロ」氏が行っています。
パワートレインとなるエンジンは、当初、排気量:987cc 直列4気筒 SOHCの「MA10S」型エンジンに電子キャブレターECC仕様(E-K10)としていました。グレードも「E(基本性能に徹し、ビジネスユースに特化したモデル)」、「L(基本的車種でファミリー若者向実用車)」、「S(トリップメーターを標準装備し、機能、内装の充実を図ったモデル)」、「G(最上級モデル)」の3ドアハッチバックタイプ4種類だけとしていました。しかし、その後グレードが充実化され、キャンバストップモデルや5ドアハッチバック、「MA10ET」型、つまり排気量: 987ccに水冷ターボを装着したECCSエンジンを搭載した「マーチターボ」、また排気量:930ccとし空冷式インタークーラー、ダブル過給機(スーパーチャージャー&ターボチャージャー)付きECCS「MA09ERT」型エンジンを搭載し、ビスカスLSD標準装備のモータースポーツに対応した「マーチR」、そのグランドツーリングモデルとなる「マーチスーパーターボ」などの車種を登場させています。
さらに、イメージキャラクターの「近藤真彦」氏のために製作されたスペシャルマシンとして、当時「スカイライン」、「ブルーバード」、「シルビア」の迫力ある走りで人気の高かった「スーパーシルエットフォーミュラ(Gr. 5)」レース仕様を模した、「マーチ スーパーシルエット」が製作されました。
搭載エンジンはチューンナップされた「E15型(排気量:1,500cc、最高出力:160ps)」を搭載しています。コンパクトカーとは思えない、迫力のボディは多くのファンの目を釘づけにするほどでした。