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日本が世界に誇る名車「トヨタ・2000GT」のデビューは、1967年5月16日でトヨタとヤマハとの共同開発で誕生したモデルでした。DOHC化された直列6気筒エンジン、日本初の4輪ディスクブレーキなどの先進的装備に国産車離れした流麗なスタイルをまとって鮮烈に登場しました。ポテンシャルも最高時速:220km/hと当時としては世界トップレベルであり、スピードトライアルでは世界記録と国際記録を樹立しています。
この記録を実現させるために、ヨーロッパのスポーツカーが持ち込まれたようです。
その車両中には「MGB」、「トライアンフTR2」、「アバルト・ビアルベーロ」、「ポルシェ911」、「ロータス・エラン」、「ジャガーEタイプ」などが含まれており、当時のトップレベルのスポーツカーが研究されたようです。
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市販前年の1966年10月1日から10月4日には、茨城県筑波郡谷田部町(現・つくば市)の自動車高速試験場(現在の日本自動車研究所)にて、国際記録樹立のためのスピード・トライアルに挑戦しています。
種目はスポーツ法典Eクラス(排気量:1,500-2,000cc)の6時間、12時間、24時間、48時間、72時間(排気量無制限)、1,000マイル、2,000マイル、5,000マイル、10,000マイル(排気量無制限)、2,000km、5,000km、10,000km、15,000km(排気量無制限)の合計13カテゴリーでした。当時は、「ポルシェ」、「クーパー」、「トライアンフ」など、ヨーロッパのそうそうたる一流メーカーがこれらの記録を保有していました。
なお「トヨタ・2000GT」が樹立した記録は次のとおりです。
なお、このトライアルは途中で台風に見舞われるなど、非常に過酷なものでした。その後、トヨタはこの記録挑戦を宣伝広告に活用しましたが、1967年10月19日から10月30日モンツァ・サーキットにおける「ポルシェ・911R」によるチャレンジにより大幅に破られています。なお現在の「スピードトライアル車両」は、存在しておらず記録樹立車のレプリカが展示されています。その点は「チーム・トヨタ」の「細谷四方洋」氏によれば記録樹立車は行方不明で、現存するのか廃棄されたのかすら分からないということですが、記録樹立車のオリジナルは、アメリカに送られ、「キャロル・シェルビーレーシング」によってレースに参戦していたようです。そして、その後、日本国内に戻され現在のレプリカは当時の「スピードトライアル」でステアリングを握った「細谷四方洋」氏の監修によるレプリカということです。