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1980年代のTVドラマにおいて欠かすことのできない刑事ドラマに「西部警察」を思い起こす人は少なくないでしょう。派手なカースタントに日産自動車の総協力のもとに「130型:フェアレディZ」や「R30型:スカイライン」などの人気車種を改造した特別機動車両の登場には多くの人が魅了されました。今回は、大門団長の2代目モデルとなる「日産:フェアレディZ(S130型)」がベースモデルとなっている「スーパーZ」です。この車両は、TVドラマ:「西部警察 パートI 第45話:大激走!スーパーマシン」から活躍した初代特別機動車両「マシンX(スカイラインGT-TURBO)」に代わり西部署に配備されたマシンで、「パートII 第15話:ニューフェイス!!西部機動軍団」で6代目モデルの「スカイラインRS(R30)」がベースの「マシンRS(現RS-3)」と共に登場しています。
ベース車両となっているのは、「日産・フェアレディZ 280 Tバールーフ 2by2(後期モデル:S130型)」です。トランスミッションは「渡哲也」氏がMT車の運転が苦手と言うこともあり、3速AT仕様となっています。劇中モデルの登場初期のナンバーは「品川59 た 3527」でしたが、「排気量:2800ccなのに5ナンバーはおかしい」と言う指摘から「品川33 た 3527」に変更されているようです。
ボディカラーは通常のモデルにはない「ゴールド/ブラック」の2トーンカラーとなっています。エクステリアの変更点は、ルーフには回転機式のパトライト、ボンネットと左右ドア、リアウィンドウに「NISSAN」のロゴ、リアスポイラーやルーバー化されたサイドクォーターウィンドウなどを装着しています。
ホイールは当初は「AME182」が装着されていましたが、パートII後期から「SSRスーパーシャーク」に変更されています。また、当時のスチール写真を見ると「エンケイバハ」を装着した事もあるようです。タイヤは、現在は「ダンロップGT QUALIFIER」を履いているが、TV放送を見ると、様々な銘柄を履いているのが確認できます。特別装備はフロントバンパー下に左右可動式サーチライト、ボンネットに催涙弾発射装置、リアバンパー下部に左右2本ずつレイアウトされたスカンクこと煙幕発生装置(本来のマフラー機能はセンター)、そして自動車電話など、「RS軍団」と比べると控えめな装備となっています。独特なサイレン音も特徴の一つです。
インテリアは「RS軍団」とは異なり、シートやステアリングなどはノーマルですが、インパネセンターのオーディオ下に催涙弾発射装置のスイッチ、シフトノブ横に新設された操作パネルにはガルウィング開閉/サーチライト/スカンク/爆弾(自爆装置)/ワーニングのスイッチがレイアウトされています。
助手席グローブボックスには無線機(Aurex製)、センターコンソールには自動車電話が装着されています。また2by2モデルゆえにリアシートは残されているが、ガルウィングのシステムにより乗降性はかなり厳しいようです。
パワートレインは、直列6気筒SOHCの「L28E」型エンジン(最高出力:155ps・最大トルク:23.5kgm)をベースにチューニングが施され、最高速は250km/hと言う仕様です。車両重量はガルウィング化によりノーマルより重くなっています。
トランスミッションは3速ATですが、「パートII 第14話:マシンZ・白昼の対決」の時のみ5速MTの仕様設定となっていました。この回では、本庁のコンピューターに保存されていた「スーパーZ」の設計図がハッキングされ、瓜二つの偽物が登場(唯一の違いは催涙弾発射銃→マシンガンに変更)しサーキットで対決を行なうというストーリーでした(犯人役:長塚京三氏)。
ちなみに同回の予告編では、「偽スーパーZが爆破!」と言う、本編では採用されなかった衝撃映像も残されているようです。そして、この「スーパーZ」は「大門刑事部長専用車」のため、基本的に「渡哲也」氏がステアリングを握るのがほとんどでしたが、「パートIII」のオープニングや「第16話:大門軍団フォーメーション」では「柴俊夫」氏が演じる山県新之助刑事、「パートII 第23話:凶悪の焔」や「パートII 第40話:ペガサスの牙」などでは「舘ひろし」氏が演じる鳩村英次刑事、そして「パートIII 第43話:走れ一兵!成田発PM3」では、「峰竜太」氏が演じる平尾一兵刑事もステアリングを握っているようです。