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グループAで活躍し、「R32型:スカイラインGT-R」へと引き継がれた「R31型:スカイライン」のドライブトレインは、F:ストラット/R:セミトレといえども熟成された領域に達したものです。そのポテンシャルを世界のモータースポーツで試すべくドリフト仕様に仕上げたのが「R31HOUSE」の「MOTUL号」です。しかもドリフトといっても視野に入れているのは国内競技ではなく、海外のイベントなのです。2年にいちどオーストラリアで開催されるスカイラインナショナルズ内でドリフトするために作ったということです。ドライバーを務めるのは異例な21才の「蕎麦切広大」選手です。ラジコンドリフト歴が8年で、「R31HOUSE」のワークスラジドリフターとして活躍していたのですが、ドリフト歴はまだ半年というから驚きです。それでもラジコンの経験を活かして上達し凄腕のテクニックを持っています。では、「R31HOUSE:MOTUL号」のスペックに注目しましょう。
エアロキットは「R31HOUSE MODEL5」を装着し、そこにオーバーフェンダーを装備しトレッドを稼ぎ、ワイドなエクステリアとなっています。フェンダーに収まっているホイール、はWORK製の「マイスターM1R(F/R:18インチ)」にタイヤは、NANGKANG製「NS-2R(F/R: 265/35R18)」となっています。
さらに画像のようにフロントはネガキャン仕様となっています。角度を付けたドリフトができるように、フロントの足まわりはシルビアに流用しており、切れ角アップナックルなどのドリフト用パーツはオリジナル製品です。リアはセミトレながら「0キャンバー」となっているのです。
パワーユニットとなるエンジンは、海外でチューニングベースとしてよく使われる輸出仕様の「RB30」型エンジンをベースにStroker kitにより3.4リットルへ排気量アップしています。さらにHKS製オイルポンプ、IN/EXカムシャフト、Hypertune サージタンク、そこにギャレット製タービンを装着しモーテックで制御することで最高出力:1,000ps / 7,200rpm、最大トルク:110kgm / 5,200rpmを実現しています。
またエンジンルームのフェンダー部分に注目すると、切れ角アップ対策のサイクルフェンダー加工もしてあります。そして、このパワーユニットに組み合わされるトランスミッションは、G-Forceの4速マニュアルとなっています。
オリジナルの部分といえば、ダッシュボード、ドアのインナーハンドルくらいで、ディープコーンタイプのナルディ製ステアリング、ブリッド製のフルバケットシート、MOTEC製液晶メーター、ロールケージなど徹底した軽量化が施されたレーシングマシンとなっています。