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1991年に開催されたジュネーブモーターショーで発表、1992年に2051台が限定生産され、日本にも220台前後が正規輸入されたという964型ポルシェ。
日本に上陸した964RSの大半がエアコン・オーディオ・パワステ・パワーウィンドウ、リアシート等の装備が省かれ、代わりに2脚のレカロ製フルバケットシートが装着された「ベーシック」バージョンだった(オーナーの個体もベーシックバージョンだ)。そして、ごくわずかではあるが、快適装備が残された「コンフォート」バージョンも上陸したようです。
ポルシェ964RSのボディサイズは全長×全幅×全高:4250×1660×1270mm。排気量3600cc、「M64/03型」と呼ばれる空冷水平対向6気筒エンジンの最高出力は260馬力を誇る。
なお、スタンダードのカレラ2のボディサイズは全長×全幅×全高:4245×1660×1310mm、エンジンの最高出力は250馬力となっています。
カレラ2と比較して40mm下げられた車高、10馬力のパワーアップ。カレラ2の1350kgに対して、964RSは1230kg(ベーシックバージョン)と、120kgもの軽量化。その代償として快適装備が省かれ、アルミ素材が多用され、通常よりも薄いガラスが車体の一部に採用され、さらにより軽量なマグネシウムホイールが標準装備されている。
964型の911カレラRSには基本仕様となる RSベーシックのほかに2種類のオプションコ ードが設定され、それぞれ“M002/RSツーリ ング”、“M003/NGT”と呼ばれた。ちなみに “M001”は純レース用のカップカーに与えられたコードとなる。
出品車は“M003/NGT”で、ヴァイザッハで組み付けられた溶接式のロールケージを含むカップカー用の強化ボディに、260psの3.6 l フラット6エンジン、強化クラッチ、強化サスペンション、強化ブレーキ、17インチ・ サイズのマグネシウム製カップホイール、難 燃性のレカロ製バケットシート(ポルシェ・クレスト刺繍入り)等を組み込んだ、ほぼレーシングスペックと言うべきロードゴーイン グ・モデルである。
なお、NGTには993以降のRSモデルにも受け継がれた“クラブスポーツ”というサブネー ムが与えられており、それが腕利きのクラブ マンレーサーに向けたマシンであったことを如実に表している。
その生産台数は僅かに290台と非常に希少価値の高いモデルであり、2,000台以上が生産された964型カレラRSの中でも、特別にし て特別な存在。
日本への正規輸入はされておらず、出品車も並行枠で日本へと輸入されている。
出品車は走行距離が47,970kmと少なく、現役でポルシェ・カレラ・カップに参戦する70代のオーナーが、主にサーキット走行を主 体に長年大切に乗ってきた1台。
ポルシェの新旧RSモデルを複数台所有するオーナーが手塩にかけて維持してきただけに、コンディシ ョンも良好な状態を保っている。ホイールは希少なポルシェ純正のスピードライン製3ピースホイールを装着。整備記録簿も多数揃う 良質なNGTである。
落札価格:2250万円