【ニュルブルクリンク】最速マシンと伝説のマシンの共演が実現する

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記憶に新しい記録として「ポルシェ」は、2018年4月上旬にオールドサーキットとして有名な「スパ・フランコルシャン」で非公式ながらF1マシンのレコードタイムを更新した『ポルシェ・919ハイブリッドEVO』のオンボード映像を初公開しました。また、同車を5月12~13日に開催される「ニュルブルクリンク24時間レース」のスタート前に伝説のグループCカーである『ポルシェ・956C』とともに走行させるとアナウンスしていました。振り返ると4月9日、「ポルシェ」は「メルセデス・F1」が持つ「スパ・フランコルシャン」のレコードタイムを、2017年を最後に現役を退いたLMP1マシン『ポルシェ・919ハイブリッド』に大幅なアップデートを施した“EVO”モデルで更新するチャンレンジを実施していました。「ポルシェ・919トリビュート」の名の下、どのレースの車両レギュレーションにもとらわれない自由な改造によって空力、足回り、パワートレインなどの各所に改良を受けた、「ポルシェ・919ハイブリッドEVO」は、ワークスドライバーの「ニール・ジャニ」氏のドライブによって非公式のレコードタイム、「1分41秒770」を樹立してこのチャレンジを成功させました。今回、そのことゆえに「ポルシェ」は「ポルシェ・919ハイブリッドEVO」と1980年代のスポーツカーレース/ル・マン24時間で活躍した『ポルシェ・956C』を「ニュルブルクリンク」の北コース“ノルドシュライフェ”で走らせるとアナウンスしています。

実際にF1マシンをも凌ぐスピードを手に入れた現代のモンスターマシンと、1983年に当時のニュルブルクリンク北コース(20.835km)で6分11秒13というレコードタイムをマークした伝説のマシンが、約20万人のファンの前でその姿を披露するということでファンにとって楽しみなイベントです。

本戦スタート前のデモランで「ポルシェ・919ハイブリッドEVO」をドライブするのは、2017年のル・マンウイナーでニュルブルクリンク24時間では通算5回の総合優勝を飾っている「ティモ・ベルンハルト」氏となっています。

2018年は自身が立ち上げた「チーム75・ベルンハルト」からニュル24時間に参戦するポルシェワークスドライバーは「ノルドシュライフェは僕のホームなんだ」と語り、「かつてこのコースでポルシェ956Cを駆り、伝説的なタイムを記録したステファン・ベロフを敬愛している」とコメントしています。その「ステファン・ベロフ」氏がノルドシュライフェでレコードタイムを記録した「シャシーナンバー:005 / ポルシェ・956C」には、1986年のル・マンを「シャシーナンバー:007 / ポルシェ・956C」で、翌1987年は後継マシン『ポルシェ・962C』で制した「ハンス-ヨアヒム・スタック」氏が搭乗するということです。

現在67歳となった「ハンス-ヨアヒム・スタック」氏は「グラウンド・エフェクトカーである956Cの走らせ方をステファン・ベロフ)に教えてもらったんだ」と当時を振り返り、「僕がポルシェに加わった時、このクルマがなぜ無敵であるのかをすぐに理解した。ブレーキはよく効き、ギアボックスに不安がない。そして強力なダウンフォースによって高速コーナーではまるで地面に張り付くように走れたんだ。今回、また956Cのステアリングを握ってノルドシュライフェを走る機会が訪れたことに、これ以上ない感動を覚えている。本当に言葉にならないよ」とコメントしています。

「ニュルブルクリンク」でのデモランを前に公開された「ポルシェ・919ハイブリッドEvo」の車載動画では、「スパ・フランコルシャン」のフルラップを視聴することが可能となっています。

  • (出典:carview.yahoo.co.jp)

残念な点として「ニール・ジャニ」氏が樹立した新レコードタイムからは2秒ほど遅れたラップの映像ではあるものの、先日開催されたWEC世界耐久選手権の第1戦であるスパ6時間のレースウイーク中に公開された「トヨタ・TS050ハイブリッド」のオンボード映像と比べると、その驚異的な速さがより明確に分かるという情報もあります。

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