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アメリカ・カリフォルニアに拠点を置く「Vonnen」より「ポルシェ」社の次期型モデルが発表されました。それが「ポルシェ・911」の次期型モデルというのです。本社があるドイツ・シュトゥットガルトではないのが、違和感のあるところです。これまで「ポルシェ」のスポーツモデルである次期型モデルの「ポルシェ・911(992型)」は「PHV(プラグインハイブリッド)」モデルが登場する予定と発表されていました。少し前に、レーシングマシンではあるものの「ポルシェ919ハイブリッドEVO」が、実際にニュルブルクリンクにて「5:19.55」という異常なタイムを記録し、「ポルシェ」社自身が持っていたコースレコードを更新した、と発表し話題となりました。「ポルシェ919ハイブリッドEVO」は、出力についてはガソリンエンジン(V型4気筒)で最高出力:710ps、エレクトリックモーターは最高出力:433psということで合計で最高出力:1143psというモンスターマシンでした。今回、発表された「PHV(プラグインハイブリッド)」仕様の「ポルシェ・911ハイブリッド」は、システム総出力350hpを発揮するパワートレインを搭載しているとのことで、その方法として約850万円もする特別なセットアップキットを導入すればハイブリッドエンジンを搭載することが可能とのことです。
自動車ニュースサイトである「Road&Track」社によれば、「セットアップキット(バッテリやモータ、パワーインバータ)」を搭載するとのことで、バッテリやパワーインバータは、そこまで複雑ではないということですが、モーターは独創的なレイアウトになるとのことで、フライホイールの代わりになると言われています。これだけ熱を発する電動機とバッテリに大量の冷却効果が必要となるため、特殊なコンピュータ制御が必要となるため、必要以上の費用がかかることを予測しておく必要もあるようです。
「Vonnen」が公開したハイブリッドシステムは、「ポルシェ・911カレラ/911ターボS」といった既存モデルに適用することが可能で、内燃機関エンジンにシステム出力175hp/システムトルク200Nmを加味することになります。また、ステージ2キットと呼ばれる上位グレードも準備していて、こちらについてはシステム出力350hpを加味することが可能です。
なお、これだけのハイブリッドシステムを加味して大きく懸念される重量増加は僅か54kg程度で、本来内燃機関に装備されるフライホイールやガスエンジンの始動装置等も全て取り除かれており、大幅な重量の増加とならないように図られています。
具体的な既存モデルとの互換性については、現行の「ポルシェ・ボクスター/ケイマン」だけでなく、2012年~2016年に製造された「911シリーズ」に適用可能で、空冷モデルについても現在開発中とのことです。