【DR30 スカイラインRS】 RB26改搭載マルチリンク仕様
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デビュー当時「史上最強のスカイライン」としてパワーウォーズ時代を牽引した「R30型:スカイライン」。当時のパワーはNA仕様の「FJ20E型:150ps」、RSターボで「FJ20ET型:190ps」、RSターボC(インタークーラー装着)で「FJ20ET型:205ps」というスペックでした。この「FJ型」エンジンはフルチューンに耐えられる鋳鉄製ブロックであり、優に500psオーバーにも耐えられるほどの強度を備えていました。しかし、当時の電子制御(R30では後期モデルにプラズマスパークシステムなど)では十分に活かせるポテンシャルを持っておらず、信頼性に欠けていました。またキャブレター仕様にしたとしても過給機を装着してのパワーを上げることは、燃調のセッティングの難しさが伴い偏ったセッティングになってしまいがちでした。
「日産・スカイライン RSターボC」:スペック
- 年式:1984年
- 型式:KDR30型
- 全長 × 全幅 × 全高:4,620mm × 1,675mm × 1,385mm
- ホイールベース:2,615mm
- トレッド(F/R):1,420mm / 1,410mm
- エンジン型式:FJ20ET
- エンジン形式:直列4気筒 DOHC ICターボ
- 排気量:1,990cc
- 最高出力:205PS / 6.400rpm
- 最大トルク:25.0kgm / 4.400rpm
- 駆動方式:FR
- トランスミッション:5MT
- サスペンション(F/R):ストラット / セミトレーリングアーム
- ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク / ディスク
- タイヤサイズ(F/R):205-60-R15
「R30型:スカイライン・RB26改」
その後、1990年代のチューニングになると電子制御の信頼性も向上し、CPUによるセッティングによって「FJ型」エンジンの秘めたポテンシャルも開花していきます。それでも、一代限りの短命で終わってしまったために「FJ型」エンジンが搭載されていた「DR30型:スカイラインRS」に他のエンジンを搭載するチューニングも多くありました。例えば、「直列4気筒・SR20DET」エンジン、「直列6気筒・RB20~RB26DET」エンジンです。
今回のカスタムマシンは可変バルブタイミング「RB25改26DET」エンジンを搭載した個体です。
エクステリアは、ブラックのボディに前後のスポイラー、ホイール、マフラーくらいの変更で一見すると過激なマシンに見えないところが渋いです。
インテリアは大幅にダッシュパネルが変更されており、JZZ30用ダッシュボードがキレイに移植されています。
エンジンルームには直列6気筒のRB25ヘッドとRB26ブロックを組み合せたRB25改RB26ターボエンジンが搭載されています。オリジナルのサージタンク、ターボチャージャーはKKK製K26GT-SPLタービンを装着しています。
「DR30:スカイライン(RB26改)」:スペック
- 年式:1983年(昭和58年式)
- 型式:KDR30
- エンジン:FJ20ET→RB26DETT
- カスタム内容:
- 「ボディ」:ボディフルスポット、防錆下地、Bピラー追加、リアクオーター発泡ウレタン充填、ソリッド黒
- 「エンジン」:RB25改RB26ターボ公認、RB25ヘッド、RB26ブロック、BCNR33ピストン、BCNR33コンロッド、BCNR33クランク、親子ニスモメタル、TOMEIメタルガスケット、燃焼室加工、サージタンク、R35エアフロ×2、BCNR33純正インタークーラー、アルミ3層ラジエーター+電動ファン、追加オイルクーラー、コレクター式インタンク、660ccインジェクター×6、KKK製K26GT-SPLタービン、アペックス製パワーFC(BNR32用)、オルタ90A、ウエストゲート → SARD フロントパイプ戻し
- 「駆動」:BCNR33改5速MT(FR仕様)公認、BCNR33プル式クラッチ、センターベアリングレススチールプロペラシャフト公認、ECR33用ビスカスLSD公認
- 「足回り」:フロント側ストラット、リア側S14マルチリンク公認、S14ラック&ピニオン公認、5穴化、17インチホイール(グループCV)、ECR33型4POTブレーキ(フロント)、ECR33型2POTブレーキ+インナードラム(リア/公認)
- 「インテリア」:JZZ30ダッシュ+追加メーター×9、R134aオートエアコン、パワステ、パワーウインドウ、ブーストコントローラー → CEP製 ソレノイドバルブ