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世界的な名車や旧車などクルマ好きが好む名作と呼ばれる「映画」、「TV」、「漫画」は、多くある中で「ルパン三世」は、かなりマニアックな車が登場することで有名。とりわけ、劇場映画作品第1弾「ルパン三世 ルパンVS複製人間」、「ルパン三世 カリオストロの城」は、人気作品でレプリカを製作しているマニアも多いです。今回は、「ルパン三世」に登場する名車に注目です。
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「ルパン三世」は、魅力的なオープニングも有名。
「俺の名はルパン三世。かの名高き怪盗ルパンの孫だ。世界中の警察が俺に血眼。ところが、これが捕まらないんだなぁ。ま、自分で言うのもなんだけど、狙った獲物は必ず奪う神出鬼没の大泥棒。それがこの俺、ルパン三世だ。」
「次元大介、俺の相棒。早撃ち0.3秒のプロフェッショナル、クールなガンマン。そのうえ義理堅く、頼りになる男。」
「13代目石川五右ヱ門。いにしえの大泥棒、石川五右衛門の末裔。 居合い抜きの達人。なんでも真っ二つにしちまう、怒らせると怖ぁ~い男。」
「銭形警部。ご存じ、銭形平次の子孫。警視庁の敏腕警部。俺を捕まえるのを生き甲斐とする、俺の最も苦手なとっつあんだ。」
「謎の女、峰不二子。女盗賊か女スパイか、この俺にも分からない謎の女。 いつもひどい目にあうが、憎めないんだなぁ。俺はカワイコちゃんに弱いからねぇ。」
「さてさて、これら一癖も二癖もある連中に囲まれて、今週はどんな事件を巻き起こしてやろうかな?」
このオープニングナレーションから始まる「ルパン三世」は世代を越えてファンを魅了してきた作品。
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「ルパン三世」の原作漫画は、「漫画アクション/1967年8月10日号(創刊号)」からスタートしました。そして1971年に最初のアニメシリーズがスタートし、いまもテレビアニメや映画が作り続けられています。「昭和」、「平成」、「令和」と時代を越えてファンを魅了してきました。
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「ルパン三世」には、多種多様なクルマやバイクが登場し、アニメならではのカーアクションを魅せてくれますが、どれも基本的に実在する車を描写しています。これは故「モンキー・パンチ」さんの車に対しての造詣の深さがうかがえます。今回は、「ルパン三世」シリーズに登場する車の名車に注目です。
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劇場映画作品第1弾「ルパン三世 ルパンVS複製人間」に登場したクルマのなかで、活躍したのが、イギリスの「オースチン:ミニ クーパー」です。いわゆる「BMC:ミニ」ですが、劇中ではエンブレムをアップするシーンがあり、「オースチン:ミニ クーパー」と書かれています。またグリルの形状やドアヒンジが車外にあることから「マーク1」と思われますが、サイドウィンドウが横引式ではないのは、作画の影響かもしれません。「ミニ」は1959年にイギリスで誕生した車で、天才技術者である「アレック・イシゴニス」氏による設計で、FF駆動の2ボックス車として優れたデザインとパッケージで、コンパクトカーの見本的な存在となった名車です。
コンパクトな車体ゆえに実際にラリーフィールドで活躍しました。モンテカルロラリーで事実上の4連覇を果たすなど大活躍しました。その後、1971年に一度クーパーモデルは生産中止になりましたが、1990年に限定車として復活し、翌年1991年からはインジェクションの導入に合わせレギュラーモデルのスポーツタイプとしてミニクーパーが完全復活しました。そして2000年のローバーミニ最終モデルに至るまで、MINIのスポーツモデルに「ミニクーパー」の名が与えられたのでした。「ルパン」が乗っていた「ミニ クーパー」は、「ミニ」をベースに数々の革新的なレーシングカーを生み出した「ジョン・クーパー」によりチューンナップされた、高性能バージョンです。なお「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の「ミニ」は峰不二子が乗っているという設定でした。
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最初のアニメシリーズから登場するのが「メルセデス・ベンツ:SSK」です。「SSK」は見たとおり戦前のクルマで、1928年から作られました。世界恐慌が起こる1年前の1928年に発売され、4年ほど生産されました。しかし、当時は一般の人が車を買う習慣がなかったため、生産数は数10台程と言われているモデルで非常に貴重な車です。
2004年に「メルセデス・ベンツ:SSK」がイギリスのオークション「Bonhams」に出品された時は、日本円にして約8億円で落札されました。「ルパン」の乗っている「メルセデス・ベンツ:SSK」はエンジンを数億円で取引されているフェラーリのV12気筒エンジンに載せ換えているため、さらに高額になると予想されます。劇中のモデルはボディが黄色で、「クラムシェル」タイプのフェンダーが黒の2トーンカラーになっているのが特徴です。実車の排気量は、7リッターで直列6気筒という巨大なエンジンを搭載し、スーパーチャージャーを装備。最高速度は当時最速の190km/hだったといいます。
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TVアニメ版第2シリーズに登場したのは「アルファロメオ:6C1750」でした。1930年にイタリアで生産された「アルファロメオ:6C1750」は、イタリアの自動車設計者、ヴィットリオ・ヤーノの傑作と言われている車です。
当時の最新技術を駆使した「スーパーチャージャー付 直列6気筒DOHC・1750cm3エンジン」を搭載し、公道上のレースとして知られるミッレ・ミリアで初めて平均100キロ以上で走破し、優勝したというエピソードを持っています。
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「ルパン三世 カリオストロの城」は、宮崎駿監督・脚本の作品で、シリーズのなかでもトップの名作といわれています。「宮崎駿」さんは、かつて株式会社二馬力という会社を設立していましたが、この二馬力の名前はご自身が持っていた「シトロエン:2CV」から取ったようです(2CVはフランス語で二馬力)。それもあって「ルパン三世 カリオストロの城」には2CVを登場させたのかもしれません。
ヒロインの「クラリス」が「シトロエン:2CV」に乗って追手から逃げる一連のシークエンスは、本作のなかで序盤の最も重要な場面です。この「シトロエン:2CV」はフランス自動車史に燦然と輝く名車で、いわゆる「国民車」として1948年に発売され、それから40年以上ものロングセラーになりました。劇中ではフェンダーやドアが外れてボロボロになりますが、その壊れ方も実車に忠実で、これは宮崎駿監督のこだわりだったとおもわれます。
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「ルパン三世 カリオストロの城」に登場するクルマで、もっとも重要なのが「フィアット:500(チンクエチェント)」です。冒頭のシーンから主題歌が流れるシーン、そして前述のカーチェイスのシーンで大活躍し、エンディングまで全編に渡って「フィアット:500」が登場します。作中に出てくる「フィアット500F」は、1957年から77年までの20年間、累計400万台も生産された「NUOVA 500」と言うモデルです。元々スクーターの置き換え用として発売されたのが「フィアット:500」でした。
ボディサイズは全長:2,970mm × 全幅:1,320mm × 全高:1,325mmという小ぶりなサイズの車は4人乗りで、最大時速は95キロ程度でした。ちょうど日本の軽自動車のような位置付けで、排気量:500ccの空冷2気筒エンジンをリアに搭載し、まさにイタリアの「足車」として大ヒットしました。劇中のカーチェイスのシーンでは、クラリスの「シトロエン:2CV」を追いかけるためルパンが足元のレバーを引くと、リアフードが開いて一気に性能がアップするというギミックが描かれています。これはフィアット「500」をアバルトの手によってチューニングされた「アバルト:695SS」をモチーフにしていたと思われます。
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ある時は「ルパン」の敵役でありながら、ある時は協力しあう友人のような関係の名脇役といえば、警視庁の「銭形警部」です。「銭形警部」は「インターポール(国際刑事警察機構)」にも所属し、ルパン逮捕に奔走するという設定となっており、国内外に関係なくパトカーに乗っているシーンも見られます。なかでも印象深いのが、劇場用映画作品第2弾の「ルパン三世 カリオストロの城」に登場した際に乗っていた「ダットサン:ブルーバード(410型)」のパトカーです。「410型:ブルーバード」は1963年に発売され、「ブルーバード」としては2代目モデルとなります。
デザインは巨匠ピニンファリーナによるものでしたが、これが不評で、後期型では変更されたという逸話があります。1964年にはスポーツモデルの「1200SS(スポーツ・セダン)」が追加されます。1965年には、さらに高性能の「1300SS」が加わり、最高出力72馬力のJ型エンジンを搭載して最高速は150km/hに達しました。パトカーは高性能グレードをベースにするのが通例ですから、「銭形警部」が乗っていたのは、もしかしたら「1300SS」がベースだったのかもしれません。
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