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これまでも数々のコンセプトモデルが発表されるも市販化が見送られた現実があります。そして、市販化が待望されながらも見送られた一台に2005年の「ペブルビーチ・コンコールソ・デレガンツァ」において、1964年に登場した「シェルビー・デイトナ・クーペ」からインスピレーションを受けたファストバックタイプのコンセプトモデル・「フォード・シェルビーGR-1」が存在しました。この時、世界初公開されましたものの、元々市販化する方向において話が進んでいましたが、当時は「フォードGT」の販売低迷により生産投入が一度見送りとなってしまいました。
しかし、それから約14年が経過して、完全に「シェルビーGR-1」の存在を忘れていた頃に、「Superformance」の提案により、「フォード・シェルビー」との間となる「Low Car Volume Manuacturers Act」の元において同車を製作することで合意を得ることになり、正式に製造スタートすることが確定となりました。
海外ニュースサイトの「Robb Report」によれば、「Superformance」のCEOである「Lance Stander」氏とのインタビューにおいて、元々「シェルビーGR-1」に搭載されるエンジンは排気量6.4L オールアルミニウム製のV型10気筒エンジンでしたが、これについては排ガス規制等の問題から完全に排除され(おまけにV10エンジンはもう製造していない)、その代替えとして先日発表されたばかりの2020年モデルとなる新型「マスタング・シェルビーGT500」の排気量5.2L V型8気筒スーパーチャージャーエンジンとほぼ同じユニット(最高出力700hp以上)になると言われています。
トランスミッションに関しては、「Superformance」の考えとして「マスタング・シェルビーGT500」と同じTremec製7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を流用するとのことですが、しかしその一方で6速MTの計画も進めている模様。MTについては、元々の生産計画に含まれていた項目でもあると言われています。
なお、生産台数については世界限定325台になる予定で、その内の最初の100台~200台はオールアルミニウムボディを採用した特別モデルになるだろうとのことです。価格帯については不明ですが、現行の「フォードGT」をベースに考えるのであれば概ね3,000万~4,000万円が妥当なところかもしれません。