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オランダのスポーツカーメーカー「ドンカーブート」。2019年10月に「公道を走れる究極のゴーカート」をコンセプトにした「D8 GTO JD70(Donkervoort D8 GTO JD70)」のレンダリングを公開していました。そして、今回このモデルが限定70台のみ販売されることが明らかとなりました。
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「ドンカーブート・アウトモビーレンB.V. (Donkervoort Automobielen B.V.)」は通称「ドンカーブート」と呼ばれていますが、手作業によるスポーツカーの生産を行なうオランダの自動車メーカー。オランダ語では「ドンケルフォールト」に近い発音。そして「ドンカーブート」の掲げるポリシーは「No compromise」(妥協なし)というシンプルなもの。これはスポーツカーや趣味の車は妥協することなしに極限を追求すべきであるということで、「ドンカーブート」のモデルもこれに従い、武骨かつきわめて無駄を削ぎ落とした外見となっている。ゆえに、「ドンカーブート」の車は現代の一般的な自動車が目指す(運転する楽しさを犠牲にした)「快適性」「洗練さ」といった方向とはまったく逆を指向しているということになる。「ドンカーブート」の車の主な特徴として以下のような点が挙げられています。
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今回発表されたモデルは、ハードなコーナリングにおいても”2G”を超える横加速度を許容することができ、更に標準仕様のロードタイヤを履いても非常に高いグリップレベルを実現する究極の一台となっています。タイヤは、ナンカン(Nankang)製AR-1のコンペティションタイヤが装着されているそうです。これは、あくまでも乾いた路面での使用を想定したモデルのため、雨や雪の日での使用は控えた方が良い過激なモデルでもあります。「ドンカーブート・D8 GTO JD70」のパワートレインについては、排気量2.5L アウディ製直列5気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力420hpを発揮。トランスミッションは6速DCT/5速MTの何れかから選択が可能で、駆動方式は後輪駆動(FR)のみがラインナップされています。
直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が僅か2.7秒とスーパーカー並みの加速性能を誇り、0-100km/hの加速時間は7.7秒とマクラーレン720Sよりも0.1秒も速く、それでいて最高時速は280km/hにまで到達。車体重量はボディのあらゆるところにカーボンファイバーパーツが使用され、更にはホイールにもカーボンが使用されているため大幅な軽量化。実際の車両重量は700kg未満と軽自動車以上に軽く、更にプラットフォームは筒状のスチール製ラダーフレームに加え、強度と軽さを両立させたカーボンファイバーも含まれています。足回りについては、調整可能なダンパーとスプリングを備えるダブルウィッシュボーンサスペンションを四輪に搭載し、更にフロントブレーキは6ピストンキャリアパーを標準装備しています。
インテリアも非常にシンプル。そして「ドンカーブート」としては初となる、電動パワーステアリングを搭載し、更にステアリングやシートにはアルカンターラを標準装備。ドアは、上にオープンするガルウィングタイプ(厳密にはバタフライ・ドア)を採用し、より一層の特別感のある一台に仕上げられています。このモデルの価格は僅か70台のみ生産される予定で、アメリカ市場では販売されず、価格帯は約1,970万円からの販売になるとのことです。