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アメリカンマッスルのキングといわれる名車が1960年代に「キャロル・シェルビー」氏がイギリスの「ACカーズ」社とコラボレーションして生み出されたスポーツカー「シェルビー・コブラ」。正真正銘のオリジナルモデルの「シェルビー・コブラ」は現存する台数はきわめて少なく、1990年代でさえ流通価格は2億円をオーバーしており、簡単に入手できる状況にはありませんでした。それゆえにシェルビー公認のレプリカモデルの「コブラ」が多く流通しています。しかも、現在でも生産されているために新車で購入できます。それでも1000万円オーバー。
オリジナルモデルの「コブラ」、その中でも超希少と言えるのが、2021年3月に開催される予定のバレットジャクソンオークションにおいて、「キャロル・シェルビー」本人が所有していた「シェルビー・コブラ」が登場予定の個体。非常に貴重な個体となるために注目されています。
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今回、オークションで大注目のモデルは、1966年製の「CSX3015」として知られる個体で、「キャロル・シェルビー」自身が「自分のために、究極のコブラ」として製作したものです。
そして、オークションの落札価格は、シェルビーコブラ史上、もっとも高価なコブラとなるだろうと見られているようです。
シェルビーコブラといえば、もともとイギリスのACカーズが製造していたスポーツカーがベースモデル。ACカーズに対して「キャロル・シェルビー」がフォード製V8エンジンを搭載するという企画を持ち込んだことから実現しています。
その結果1962年に「シェルビーコブラMK I」が誕生し、その後「シェルビーコブラMK II」、「シェルビーコブラMK III」と発展する傍ら様々なバリエーションが誕生しました。そして、今回のこの個体は文字通り「究極のコブラ」の「CSX3015」モデル。
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今回、オークションに登場する個体は、V8エンジンにパクストン製スーパーチャージャーを2基(方バンクにひとつづつ)装着し、それぞれのバンクには4バレルキャブレターを通じて大量のエアを送り込みますが、このスーパーチャージャーを収めるためにフロントフードは専用品となっています。
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ハイチューンに仕上げられたスーパーチャージャー搭載V8エンジンは、出力は800馬力にも達するとされています。またこの「CSX3015」の「キャロル・シェルビー」スペシャル仕様は、時速306km/h。そして、「キャロル・シェルビー」自身がドライブしたという記録も残しています。ちなみに別のコブラの個体になりますが、イギリスの幹線道路における最高速度も記録されています。「コブラのレーシングキャリアにおいてはシェルビーが「打倒コルベット(Corvette-Beater)」を掲げた(コブラはコルベットよりも227kg軽い)。「イギリスの公道に速度制限が設けられたのはコブラのせい」と言われるほどで、1964年にはル・マン24時間レースを控えたレーシングドライバー ジャック・シアーズ(英語版)とピーター・ボルトンのテスト走行で、イギリスの幹線高速道路M1モーターウェイにて298 km/h を叩き出している。」
ちなみに「シェルビー・コブラ」の重量は1050kgくらいだとされ(ただしこの個体はプラスされたスーパーチャージャー分だけ重いと考えられる)、いかに太いタイヤを装着するといえども当時の技術によるタイヤ、もちろんトラクションコントロール等のドライバーズエイドなしということを考慮すると、とんでもなく運転が難しいクルマだと考えて良さそうです。
実際のところ、あの「ケン・マイルズ」すら(コブラMK II時代に)そのクルマをコントロールできなかったと言われるので(シャシーがハイパワーに耐えることができなかった)、とんでもないモンスターマシンだったようです。
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